【横須賀】「丸良水産」の新名物。宮古島生まれ、走水育ちのプリプリ海ぶどう

Release2026.01.05

Update2026.01.05

【横須賀】「丸良水産」の新名物。宮古島生まれ、走水育ちのプリプリ海ぶどう

Release2026.01.05

Update2026.01.05

沖縄ではなく、横須賀で採れた新鮮な海ぶどうを食べてみませんか。

走水で海苔養殖を営む「丸良水産」は、2020年より沖縄名産である海ぶどうの養殖を始めました。長塚光さんと明加里さんご夫妻の発案から始まった“走水産”海ぶどうは、同年に 「江戸前海ぶどう シーマスカット」(540円・税込)として販売開始。現在では地元の飲食店でも取り扱われ、じわじわと認知が広がってきたようです。

走水の海水でのびのび育つ海ぶどう

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宮古島から仕入れた海ぶどうの母藻(種苗)は、水槽内でミネラルを多く含む走水の海水で掛け流すことで、栄養をたっぷり蓄えて育ちます。取材当日は2025年第一弾として4つの養殖ネットに苗を定植したばかりで、味見はおあずけに。

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「今年は母藻の育ちも良いみたいです。海藻はその場にしか根を張れないため、足場を安定させないと肝心な房の“成長スイッチ”が入らず、茎ばかり伸びてしまいます。だからプリプリの海ぶどうにするには、ネットは底から浮かばないように石を入れておくことが重要」(明加里さん)

房が膨らみ始めたら、水面すれすれまで上げて日光を浴びさせます。早くて2週間ほどで成長し、可食部が5~6cmになったら収穫時です。

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海ぶどうの養殖を始めて5年が経ちますが、まだ試行錯誤中。逗子の養殖家と情報交換をする中で、東京湾ならではの課題も見えてきたそうです。

「逗子の相模湾と違って、栄養の多い東京湾はプランクトンや藻類、稚貝を多く含むため、海ぶどうが汚れやすいと気付いたんです。一度白い貝が海ぶどうの間についていて驚きました。それで今年からは、水産試験場にかけあってろ過装置を導入しています」(光さん)

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走水漁師の希望となるか

元々、第一次産業に関わりたいと思いながらも会社勤めをしていた二人。結婚を機に、明加里さんの父である「丸良水産」良治さんの元で漁師となりました。海ぶどう養殖を始めた背景には、地球温暖化の影響で減少する海苔の収穫量のほか、「走水漁師の“希望”として新しい特産物をつくりたい」という願いがあったそうです。

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「現実問題、漁師の仕事はしんどい。けれども後々に人生を振り返ったときに、私も光さんも、漁師になって人生が広がったなぁって思えるようになりたい。ただ海藻って世界で約2万種あるにもかかわらず、食材として主役になることが少ない。何かないか必死に探していたところ、光さんが閃いて…」(明加里さん)

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「海苔は秋から翌年春先にかけて忙しいので、夏場が収穫期になる海ぶどうは裏作にぴったりでした。それに沖合に出る漁よりも、陸上養殖のほうが命の危険は圧倒的に少ない。私は漁師の家で生まれ育った人間ではないので、天候が悪いときに無理して沖合に出なくてもいいのでは…と考えてしまうんです」(光さん)

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見る角度は違っても、海ぶどうに走水漁師の明るい未来を見出した二人は、分厚い企画書をつくり込んで良治さんたちにプレゼン。本気が認められ、養殖への挑戦がスタートしたのでした。

「横須賀に食文化として根付かせたい」と野心を抱く明加里さんに、「お客さまも自分も納得いく、良いものをつくりたい」と真摯に海ぶどうに向き合う光さん。二人がつくった海ぶどうが走水の名産となるのは、そう遠くない未来かもしれません。

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取材日 2025/6/26

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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丸良水産には売店もあります。

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売店の中には色々な写真や記事のコピーが。多様なメディアから注目され、地域の学校教育にも貢献されている様子がわかります。

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海苔や海ぶどう以外にもさまざまな海藻の商品が置いてあります。

Writer小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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