横須賀中央駅からすぐ、若松マーケットの路地にひっそりと佇む「居酒屋じゅん屋」。ここは、ふらりと立ち寄りたくなる、心地よい隠れ家です。家庭料理のほっとする優しさと、店主の確かな手仕事が光る料理や旨い酒は心と体に染みわたります。
横須賀中央駅からすぐ、若松マーケットの路地にひっそりと佇む「居酒屋じゅん屋」。ここは、ふらりと立ち寄りたくなる、心地よい隠れ家です。家庭料理のほっとする優しさと、店主の確かな手仕事が光る料理や旨い酒は心と体に染みわたります。
秋の夜長には、ゆっくりと日本酒を楽しみたくなります。
日本酒のおすすめを伺うと、季節限定の「秋とんぼ 楽風舞 純米吟醸酒」を出してくれました。
新しい酒造好適米「楽風舞」を使い、丁寧に仕込まれた一本です。
嬉しいのは、半合から注文できること。
「少しだけ味を確かめたい」「食事に合わせて少しずつ楽しみたい」という贅沢な願いに寄り添ってくれます。
グラスを傾けると、いちごやチェリーのような、甘く爽やかな果実の香りがふわり。
口に含めば、透明感のあるさらりとした口あたりの中に、やさしい甘味とフレッシュな酸味とやわらかな旨みが広がります。
旨い日本酒には、旨い肴を味わいたいところ。
この店の名物のひとつは“自家製へしこ”です。
メニューに加わったきっかけは、常連さんの「へしこが食べたい」という一言でした。
生のサバを塩漬けして寝かせ、ぬか床でじっくりと熟成させた手間ひまをかけた一品です。
炙って香ばしさを引き出したへしこは、強めの塩気の中に深い旨味が広がります。
「しょっぱい中にある旨みを楽しんでほしい」
日本酒はもちろん、大根を添えれば塩気がやわらぎ、思わずもう一口と箸が伸びる絶妙な味わいです。
もうひとつの人気メニューが、店主自慢の“自家製いかの塩辛”です。
余計なものを加えず、塩と、少しのみりんだけで、素材の旨味を引き出しています。
塩味はまろやかで、さらりとした苦味と旨みが日本酒を誘い、「これは絶対ご飯が進む」と評判です。
1回の仕込みで7杯から8杯のいかを使い、ボウルいっぱいの量を作りますが、大人気のため、すぐになくなってしまう、常連に愛される定番の一皿です。
横須賀中央駅から徒歩1分の歓楽街 若松マーケットの路地に「居酒屋じゅん屋」があります。
店主の白石淳也さんが料理に目覚めたのは25歳頃です。様々な店で働きながら、料理の技術を身につけてきました。
コロナが落ち着いた直後の2022年に店をオープンしました。
目指すのは「居酒屋」として、お客様が何でも気軽に頼めるような場所であること。
「家庭料理の延長」のような、お酒に合う料理や自身が作りたいものをベースに、ほっとする味を大切にしています。
「お客さんのリクエストに応えて、できるものはなんでも作る」
そうしてどんどんメニューは増えていき、今では数えきれないほどです。
さらに、どの料理も期待以上の美味しさに感動を覚えるお客様も。
「いろんな人と出会えるのが、この仕事のいちばんの魅力です」
人とのつながりを大切にしながらも、しがらみのない心地よい距離感を保つ。
そしてお客様も、気軽にいつでも訪れてほしいと笑顔で話します。
そんな彼の手から生まれる料理は、まるで家庭の食卓に並ぶような親しみやすさと、確かな技が同居した味わい。
カウンターに腰を下ろせば、ほどよく漂う香ばしい匂いと、静かに流れる会話のリズム。
どこか懐かしく、心がほぐれていくような時間が流れます。
日本酒のラインナップも豊富で、料理との相性を考えながらセレクトされています。
へしこや塩辛のような“通”の味から、素朴な家庭料理まで、飾らないおいしさに出会えるのも「じゅん屋」ならではの魅力です。
横須賀の夜、少し静かに過ごしたいとき。
「じゅん屋」の暖簾をくぐれば、きっと心もお腹も満たされます。
取材日 2025/10/8
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

居酒屋じゅん屋
住所 横須賀市若松町3-14
電話番号 046-815-1043
営業時間 月曜〜土曜 17:00〜24:00
定休日 日曜
URL https://wakamatsu-market.jp/shop/junya/

Writerうみのとなり
ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。

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