レモン色の外壁が南イタリアのお家を思わせる「Doicciane(ドイッチャーネ)」。観光客はあまり通らない、駅前の路地裏の住宅地に潜む立地は“隠れ家”と呼びたくなる佇まい。こちらで腕を振るうのが、オーナーシェフの土井良介さんです。
レモン色の外壁が南イタリアのお家を思わせる「Doicciane(ドイッチャーネ)」。観光客はあまり通らない、駅前の路地裏の住宅地に潜む立地は“隠れ家”と呼びたくなる佇まい。こちらで腕を振るうのが、オーナーシェフの土井良介さんです。
土井さんは逗子出身で、葉山のフレンチや逗子や江ノ島のイタリアンなど、湘南の名店で研鑽を磨いた生粋の地元っ子シェフ。逗子の気風が育んだような気取らないおおらかな人柄で、それが店内の居心地や提供するメニューにも表れています。
「修行先のスタートがフレンチで最後がイタリアンだったので、その流れで独立するならイタリアンかなって。なので、どこかのエリアの郷土料理に特化しているわけでもなく、スタイルにはあまりこだわりはないんです(笑)。ただ、季節感を感じてもらえるような料理を提供することは大切にしています。お客さんが笑顔で帰ってくれるお店でありたいですね」と、にこやかに話します。
そんな土井さんらしさが表現されているのが、イタリアンの顔であるパスタ。カルボナーラ、アーリオオーリオ、ラグーといった王道をはじめ、旬の食材を使った季節がわりのパスタを味わえるのもここを訪れる楽しみです。
この日提供してくれたのは、佐島の鱧のおいしさを凝縮させた「鱧と焼きなすのパスタ」1,900円。ゴロッと乗った鱧が目にも贅沢な一皿です。
ソースのベースとなるのは、焼いた鱧の身と骨で取った出汁。深い旨味のソースに焼きなすの香りが重なり、オクラのとろりとした食感もアクセントに。あっさりなのに奥深い味わいに唸ります。
肩の力は抜けていて、でもしっかりとおいしく一皿にさりげなくセンスを感じさせる。そんな印象を受ける土井さんの料理は、ご近所の人気店のシェフや地元の食通たちからも支持されています。ちなみに、自家製のイカスミやカラスミのパスタは通年味わえる定番メニューとのこと。
ランチはコースでゆったりと贅沢に、ディナーはアラカルトで気ままに。隠れ家イタリアンの絶品パスタを味わいに訪れてはいかがでしょうか。
取材日 2025/10/9
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

Doicciane
住所 神奈川県逗子市逗子2-6-5 IDIビル1F
電話番号 046-872-9188
営業時間 12:00〜15:00(料理14:00LO、ドリンク14:30LO)、17:00〜21:30(料理20:30LO、ドリンク21:00LO)
定休日 月曜
アクセス JR横須賀線逗子駅から徒歩3分
URL https://www.instagram.com/doicciane/

Writer坂井あやの
雑誌やweb媒体で食・酒・旅にまつわる記事を執筆。町場の酒場から星付きレストランまで、おいしい料理とお酒があると聞きつければフットワーク軽く全国へ足を延ばす。ナチュラルワインとサウナと野球が、日々の癒し&楽しみ。

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