殻を割ると白身は盛り上がり、黄身は濃く艶やか。岩沢ポートリーで平飼いされた鶏から生まれる「姫様のたまご」には、愛情と三浦半島の海と大地の旨みが詰まっています。
殻を割ると白身は盛り上がり、黄身は濃く艶やか。岩沢ポートリーで平飼いされた鶏から生まれる「姫様のたまご」には、愛情と三浦半島の海と大地の旨みが詰まっています。
炊きたてのご飯にそっとのせ、卵かけご飯でいただきます。
殻を割った瞬間、白身がこんもりと力強く盛り上がり、黄身の濃い色に思わず目を奪われました。
箸で触れても崩れない弾力は、平飼いでのびのびと育った鶏たちの健康そのものです。専用の卵かけご飯用醤油を少し垂らすと、立ちのぼるのは濃厚でクリーミーな香り。
口に運ぶと、コクと旨みが重なり、卵の存在感がはっきりと伝わってきます。
この味の秘密は、餌にあります。提携する野菜農家の新鮮な三浦半島野菜をはじめ、コクを引き出す粉末状の三崎まぐろ、ミネラル豊富な横須賀・走水の海苔を配合。さらに、殻を丈夫にする100%広島産の牡蠣殻、黄身の色を鮮やかにする天然由来のパプリカ、旨みを高めて臭みを抑える地養素を組み合わせることで、濃厚で澄んだ味わいの「姫様のたまご」が生まれています。岩沢ポートリー社長・岩澤さんが試行錯誤の末にたどり着いた、オリジナル配合です。三浦半島の自然そのものを食べて育つ鶏たち。その栄養と旨みが凝縮されています。
「姫様のたまご」は岩沢ポートリー直売所の他、スズキヤ葉山店・西逗子店、京急ストア元町店・鎌倉店、いちごポートマーケット、すかなごっそ、葉山ステーション、道の駅茅ヶ崎で販売中。また髙島屋横浜店・玉川店・新宿店・日本橋店では取り扱われています。さらに、箱根・富士屋ホテルやメルキュールホテル横須賀でも食事に使われています。
横須賀と三浦の境に位置する林地区。海を見渡す高台に、岩沢ポートリー養鶏場があります。創業は昭和43年。現在は、2代目社長の岩澤剛さんがその歴史を受け継いでいます。祖父が庭先で鶏を飼い、野菜とともにリヤカーで引き売りをしていた時代。その光景を原風景として育った父が事業を拡大し、養鶏一筋約50数余年歩んできました。父は当初、大量生産・大量販売という経営のかたちでした。
「この三浦半島で、同じことをしていて未来はあるのか」
約10年前、岩澤さんは父に内緒で動き始めます。ホームセンターで木材を買い、別の鶏舎の一角にDIYで小さな空間を作りました。そこに迎え入れたのが、わずか200羽の鶏たちでした。誰にも言わず、特別な餌を与え、理想の卵を追い求める日々。やがて完成した卵を父や従業員に食べてもらった時、「これはうまい」と驚きの声が上がります。こうして生まれた卵が、平飼い飼育「姫様のたまご」です。
現在、農場全体では約5000羽の鶏が暮らしています。かつては5万羽を飼育していた時代もありましたが、現在は規模を追うことをやめ、一羽一羽に目が届く環境を選びました。中でも、最高級ブランド「姫様のたまご」を産む鶏たちの飼育数は、わずか「200羽」です。通常なら300〜350羽を詰め込むことができる広さの鶏舎に、あえて200羽しか入れません。
岩澤さんの朝は、鶏たちへの挨拶から始まります。 「元気?」「ご飯いっぱい食べたな」と、人間の子供に接するように語りかけます。人間であれば「お腹が痛い」「調子が悪い」と言葉で伝えられますが、鶏たちは沈黙の中にいます。だからこそ、鶏たちの「サイン」を見逃しません。真っ赤なトサカの色、目の輝き、そして羽の艶。 「若い頃の髪がツヤツヤしているように、健康な鶏の羽は美しく輝いてきます。」。毎日、何羽もの体をその手で抱き上げ、胸の筋肉の付き具合を確かめる。その指先から伝わる温もりと鼓動を感じながら、健康を守り続けています。
「鶏のリズムで人間が世話をしないといけない。赤ちゃんと一緒ですよ」
赤ちゃんが泣いている時、それが空腹なのか、不快なのか、大人の都合では分からないように、鶏たちにもリズムがあります。広々とした鶏舎の中で、ある鶏は仲間と砂浴びにはしゃぎ、ある鶏は一人静かに過ごすことを好む。岩澤さんは「ストレスフリー」という言葉すら、人間のエゴかもしれないと自問し続けます。「一人ぼっちがいい子だっているかもしれない」。そんな一羽一羽の個性を認め、ただじっと10分も15分も鶏舎を見守ります。「中身は同じ大切な命だから」と、どんな卵も、どんな鶏も、分け隔てなく愛します。
「ここが姫様の家だよと言った時、埃まみれじゃ幻滅するでしょう?」鶏たちが暮らす場所は、まさに「姫様の農場」。その管理は徹底されています。陽の光がたっぷりと差し込み、海風が通り抜ける清潔な空間。そして食事は、地元のマグロ、ミネラルたっぷりの海苔、そして新鮮な野菜など、三浦半島の恵みをふんだんに使ったフルコースです。このご馳走は「美味しいものを食べて幸せになってほしい」という愛情の証です。
一口で伝わる濃厚さと、作り手の想い。「農場は普段、日の目を見ない場所。でも、名指しで買いに来てくれる人がいるのが一番嬉しい」岩澤さんの眼差しは、どこまでも優しく、温かいもの。私たちが頂く「命」には、これほどのドラマと愛情が詰まっている。「姫様のたまご」は、美味しいだけでなく、食の本質を私たちに問いかけてくれる、特別な卵です。ぜひ一度味わってみてください。
取材日 2025/11/14
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

株式会社岩沢ポートリー
住所 神奈川県横須賀市林3-4056
電話番号 0120-57-0511(地方発送あり)
営業時間 9:00~17:00
定休日 無休(年始1/1~1/4を除く)
アクセス 京急三浦海岸駅からバスで「武山住宅」下車すぐ
URL https://iwasawa-p.jimdofree.com

Writerうみのとなり
ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。

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