逗子の住宅街にひっそりと佇む「酒処たきよし」は、豊富なメニューでお酒好きを唸らせる居酒屋です。
看板的メニューの「元祖あさりの唐揚げ」はビールが進む逸品。地元の人に愛される、知る人ぞ知る名店でお酒と料理をお楽しみいただけます。
逗子の住宅街にひっそりと佇む「酒処たきよし」は、豊富なメニューでお酒好きを唸らせる居酒屋です。
看板的メニューの「元祖あさりの唐揚げ」はビールが進む逸品。地元の人に愛される、知る人ぞ知る名店でお酒と料理をお楽しみいただけます。
逗子の住宅街にある居酒屋「酒処たきよし」。
メニューをながめていると、個人経営する居酒屋の魅力を凝縮した料理が並びます。店主の滝澤義章さんが創る魅力的な肴のうち「元祖あさり唐揚げ」(600円)をはじめとするメニューをオーダーしてみました。
そもそも、あさりの唐揚げを食べたことがある人は、それほど多くないのではないでしょうか。
「動画サイトでヒントを得て、作ってみたら美味しくできちゃったんですよ」と、滝澤さんは事もなげに笑います。
添えられたマヨネーズとレモンを合わせて食べると、あさりの香りと衣の歯触りが、まさにビールのつまみにピッタリです。唐揚げとしてはあさりの粒は小さいですが、お酒を飲みながらチビチビとつまむのが楽しく、まったりと居酒屋を楽しむのに最適なメニューでした。
一緒に頂いた「大目玉焼き」(600円)は、卵を1個から5個まで、何個で注文しても同価格という、ちょっと不思議なメニュー。お得感から考えれば、5個一択ですが、お腹の具合次第で4個以下で注文する人もいるとか。
「鳥唐揚げ辛味噌マヨ添え」(700円)は、注文してから揚げる鳥の唐揚げのディップが出色。辛味噌とマヨネーズが合わさったディップはコクとジャンキー感が合わさって、唐揚げの美味しさを倍増させます。
「こういうのがいいんだよ!」と、ますますお酒が進む料理たちです。
横浜で生まれた滝澤さんは、幼少期から逗子で育ちました。
高校卒業後、野毛や子安など複数の飲食店で修行を積んだ後、2023年2月2日に「酒処たきよし」をオープン。
「コロナ禍のときに逗子で自分の店の物件を探していました。偶然、知り合いから物件を紹介されたので、即決しちゃいました」
物件との運命的な出会いで、慣れ親しんだ逗子の地で城を構えることになりました。
「実家のすぐ近くの場所なんですよ。ここは逗子の住宅街で、普通の人は飲み屋さんを探しにくる場所ではないんです。それでも同級生やほかの飲食店をしている方がきっかけとなって、その繋がりでお客さんが来てくれるのは有り難いですね」
知っているだけで居酒屋通と思われそうな、玄人受けする隠れ家的な立地です。
とまらない物価の上昇で居酒屋のメニューも高くなりつつある昨今ですが「酒処たきよし」のメニューはリーズナブルです。
実は、隠れ家的な立地はメニューの安さにも貢献しているのだそう。
「表通りと比べて家賃はうんと安いんですね。今でもメニューの価格が高いのではないかとは思っています(笑)」
「自分の理想の居酒屋は、たくさんメニューがあって、お客さんが好みに応じて自由に選んでほしいんですよ。専門店ではなく居酒屋だからこそ、メニューが豊富であるべき、と考えています。きちんと仕込んで冷凍するなど、工夫をすることで個人店でもメニューを増やすことって、できるんですよね」
仕事中の真剣な表情と楽しい会話から、ファンが集まってくるのもうなづけます。
滝澤さんが経営する居酒屋は、店主の個性、メニューの豊富さ、安さと三拍子揃った、居酒屋好きが引き寄せられるお店でした。
取材日 2025/6/26
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
酒処たきよし
住所 神奈川県逗子市逗子5-8-3
電話番号 046-871-5835
営業時間 17:00~23:00(L.O. 22:00)
定休日 日曜日
アクセス 京浜急行「逗子・葉山駅」から徒歩3分
URL https://www.instagram.com/taki__yoshi/
Writer奥野大児
1971年生まれ。大学卒業後20年ほどシステムエンジニアで会社勤めをした後にフリーライターとして独立。グルメ・IT・旅などのジャンルで、お出かけレポートからインタビュー、調査記事までいろいろ書きます。
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