1968年創業の「三崎恵水産」は、三崎のマグロをはじめとした水産物を国内外に卸売しているほか、「FISHSTAND」で大トロをつかったフィッシュ&チップスなどを店頭販売しています。
現在、2代目社長の石橋匡光さんが経営、妻の悠(はるか)さんが「FISHSTAND」を担当。国内外を飛び回る匡光さんが、ニューヨークを訪れた際にヒントを得たオリジナル商品が健康志向の高いお客様に注目を浴びています。
1968年創業の「三崎恵水産」は、三崎のマグロをはじめとした水産物を国内外に卸売しているほか、「FISHSTAND」で大トロをつかったフィッシュ&チップスなどを店頭販売しています。
現在、2代目社長の石橋匡光さんが経営、妻の悠(はるか)さんが「FISHSTAND」を担当。国内外を飛び回る匡光さんが、ニューヨークを訪れた際にヒントを得たオリジナル商品が健康志向の高いお客様に注目を浴びています。
水産会社2代目社長の石橋匡光さん(46才)。2020年に創業者の父・石橋幸男さんから経営を引き継ぎました。
「東京の大学を卒業して、広告代理店に就職しました。長男なのでいつかは家業を継ぐつもりで三崎に戻ってきたのは29歳のときです。妻とは大学のサークルで知り合っていました。
『FISHSTAND』は、妻にお任せしていますが、商品企画として思いついたものは私もアイデア出しをしています。
2022年にニューヨークに出張に行ったときのことですが、朝からランニングをしている人やカフェで過ごしている人を観察してみると、ボーンブロススタンド(動物の骨を煮出した栄養価の高いスープを提供するお店)をよく見かけました。
『これをマグロの骨を使ってみたらいけるのでは?』と思い、FISHSTANDで商品化することになりました」。
さっそく店頭で「フィッシュボーンブロススープ」(648円)をいただいてみることに。
マグロの中骨や鯛のアラ骨から溶け出すコラーゲンやミネラル、長ネギやセロリ、ニンジンや生姜などから煮出された栄養満点、かつホッとするやさしい味わいに心身ともに元気が漲ってくるような美味しさを感じました。
匡光さん曰く「当社ならではのオリジナル商品だと思います。50年後も豊かな資源のために水産業界全体で考えなくてはいけない問題もたくさんありますし、三崎の水産物の素晴らしさを世界中にアピールしていくことも大切です。
こうした課題を知ってもらうために『まぐろ経済学』と銘打って地元の大学や小学校で講義などもしています」と、三浦半島の将来を考えた活動も積極的にされていました。
取材日 2024/09/12
Information
FISHSTAND
住所 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島658‐142
営業時間などの情報 営業日/木・金・土 営業時間/10:00~16:00
アクセス 京急「三崎口」駅から約7km
URL https://www.fishstand.jp/?mode=f11
Writer赤坂太一
東京と福岡の2拠点生活をしている編集者・ライター。デジタルガジェットとクルマなどの乗り物が好物。マニアックな世界を一般向けに翻訳するコンテンツ制作が得意。
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