しっとりほぐれたツナと、ふっくら粒立つご飯。その絶妙な一体感に、思わず目を見張る——そんなおむすびが味わえるのが、逗子海岸近くにある「逗子葉山常備菜研究所」。店主の井上園子さんが手がける、日常に寄り添うおむすびと惣菜の専門店です。
訪れる人の多くが注文するのが、看板商品のおむすび「自家製ツナマヨ(290円税込)」。
しっとりほぐれたツナと、ふっくら粒立つご飯。その絶妙な一体感に、思わず目を見張る——そんなおむすびが味わえるのが、逗子海岸近くにある「逗子葉山常備菜研究所」。店主の井上園子さんが手がける、日常に寄り添うおむすびと惣菜の専門店です。
訪れる人の多くが注文するのが、看板商品のおむすび「自家製ツナマヨ(290円税込)」。
店主は、井上園子さん。誌面デザインの世界から料理の道へ転身。ケータリングや天然酵母パン店などで料理の腕を磨き、カフェ運営などを重ねた後、2019年にこの店を立ち上げました。
「地元に密着した、飽きないおいしさを」。そう語る井上さんが追求したのが、“素材と向き合う丁寧なごはん”です。
おむすび「自家製ツナマヨ290円税込)」の人気の秘密は、既製品のツナとは全く別物と感じるツナの美味しさ。城ヶ島のマグロ加工会社から仕入れた、刺身用のメカジキを贅沢に使用。低温でじっくり煮て、魚のコラーゲンたっぷりの“継ぎ足しオイル”とともにマヨネーズと和えた逸品です。
米は、おむすび用に信頼する米屋から提案を受けた、粘りと甘みが際立つ特別栽培米「キヌヒカリ」。冷めても粒立ちよく、おむすびの形を保ちながら口の中でほどけていき、「ツナマヨ」の魚の旨みとふわっとした食感が絶妙なバランス。思わず頬が緩みます。
もうひとつの人気は「からあげむすび(350円税込)」。ころんと大ぶりな唐揚げがごろっと包まれた一品で、頬張ると米の甘さと鶏肉の旨みが一体になります。
衣は、井上さんのこだわりが詰まっています。米粉と片栗粉の特性ブレンドで、小麦・乳製品不使用。噛めばバリッと食感で香ばしく、中からジュワッと肉汁が広がります。鶏肉は、肉本来の旨みを引き出すようシンプルに醤油、みりん、にんにくで下味をつけ、もも肉ならではのしっとり感が魅力です。
季節のおむすび(320円税込)の「焼きとうもろこしと青すじのり」も人気。焼きとうもろこしの香ばしさと青のりの風味が口いっぱいに広がり、夏の記憶を呼び覚ますような味です。
井上さんがこの店を始めた背景には、カフェ時代に出会った“廃棄される規格外野菜”との向き合いがあります。持続可能な食文化を未来に伝えたいと、「スローフード三浦半島」の活動も立ち上げました。
農家や加工業者などと連携し、破棄野菜の低減と安心・美味しさを両立させています。
規格外野菜を使った常備菜の瓶詰めからスタートし、「園子さんのおにぎりは美味しいと」と、友人たちから人気だった“おむすび”を始め評判に。
週末には10個、30個と、“おむすび”をまとめ買いする人も多く、家族や友人たちとのお昼にもぴったり。素朴だけど、忘れられない味——そんなおむすびが、今日も一つひとつ丁寧に結ばれています。
取材日 2025/07/11
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
逗子葉山常備菜研究所
住所 神奈川県逗子市新宿1丁目5−5
定休日 水曜(インスタを確認)
営業時間 平日10:00〜15:00 土日祝日8:00〜15:00
アクセス 京浜急行「逗子・葉山駅」駅より徒歩 約12分
URL https://www.instagram.com/zushihayamajoubisaikenkyujo/
WriterYASU
企業で商品の企画を中心にデザイン、建築に従事してきたものづくり好き。 フリーライター、デザイナーとして体験価値を大切に業務を手がけています。 食べ歩き・猫・三浦半島の環境の満喫が日々の目標。
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