元DJ蔭山充洋さんが自家製小麦で作る「充麦」の「全粒粉あんぱん」

Release2024.10.04

Update2024.10.08

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元DJ蔭山充洋さんが自家製小麦で作る 「充麦」の「全粒粉あんぱん」

Release2024.10.04

Update2024.10.08

元DJ蔭山さんの人生の集大成。ライブ会場のようなお店「充麦(みつむぎ)」

パンの香りに惹かれてお店に入ると、耳に飛び込むのは、店内に流れる音楽。訪れる日により、R&BだったりRAPだったりと、いろんな音に出会えます。そして、背が低い棚にずらりと並ぶパンのすぐ先で、店員さんたちがパン作りをする様子を見ることが出来ます。パンが並べられているだけでなく、働く人たちの動きややりとりも含めて、ライブ感あふれるお店です。

そんな感想を伝えると、元DJの店主・蔭山充洋さんは「このお店はスタッフたちも含めた“存在としてのバンド”だと思って見るんです」と語ります。そう、蔭山さんにとって、このお店はDJやバンドメンバー、さまざまな出会いを詰め込んだ、これまでの人生の集大成であり、ライブ会場のような存在なのです。

「パンを作っているのをお客さんが見て、パンを選んで、食べてというのは、ライブに近いと僕は思っていて。このお店やパンは、僕が表現したいことのひとつなんです」。

「充麦」にとって原点的な存在の一つ。ハード生地のあんぱん

パンひとつとっても、曲の構成のように、盛り上がる場所を考えるという蔭山さん。創業当時からある定番メニュー「全粒粉あんぱん」は、「充麦」にとっては原点的な存在です。どのような位置づけかたずねると、「僕の中では、1stアルバムに入ってそうな感じ」と音楽的な表現で説明してくれます。

生地のベースになっているのは自分たちで栽培した小麦。あんぱんには珍しいハードな生地感です。中には、地元のあん作り工房・湘南製餡さんの餡がぎっしり詰まっています。

「うちの小麦ってこういうハード系が合うんですね。柔らかくなるように作ると、穀物特有のえぐみが出て、おいしくないんですよ。もしかしたら柔らかくした方が売れるのかもしれないけど、僕にとっておいしいのはこっちだから」。

小麦と餡の絶妙なアンサンブル「全粒粉あんぱん」240円

蔭山さんは、素材を組み合わせるときは「不協和音が入らないように気をつけている」と言います。小麦と餡の心地よいアンサンブルを感じる「全粒粉あんぱん」は240円です。

取材日 2024/09/09

パンを求めて続々と人が訪れます。

ずらりと並ぶパンの向こうでスタッフの皆さんがパンを作っています。

Writerミノシマタカコ

フリーライター/Web編集。旅行や食、ホテル、ライトテック、ビジネスなど多岐にわたる分野を執筆。インタビュー多め。狛犬愛好家としても活動中。日本参道狛犬研究会会員。

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