【葉山】「割烹 真」で味わう旬の地魚盛り合わせ。毎日変わるライブ感ある和食体験

Release2025.12.15

Update2025.12.15

【葉山】「割烹 真」で味わう旬の地魚盛り合わせ。毎日変わるライブ感ある和食体験

Release2025.12.15

Update2025.12.15

2025年2月、葉山の住宅街に誕生した和食店「割烹 真(しん)」。

地元・日陰茶屋などで修業を積んだ加藤和真さんが手がける一皿には、地元食材の魅力がぎゅっと詰まっています。

特に、日々の仕入れで表情を変える「地魚盛り合わせ」(2,600円〜)は、何度訪れても新しい感動に出会える看板メニューです。

変わるからこそ再訪したい。「割烹 真」で出合う一期一会の味

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土鍋ご飯と並ぶ「割烹 真」のもうひとつの顔が「地魚盛り合わせ」(2,600円〜)です。

この日は、立派なサザエに加え、サワラ、鯛、太刀魚、タコ、ブリの若魚であるワカシの六種が皿に美しく盛り付けられました。日々の水揚げによって魚は変化します。

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こりこりした食感のサザエ、脂がのったサワラ、噛むほどに旨みが広がる地ダコ。丁寧な仕事ぶりに「口福」を感じる瞬間です。

「いつ来ても新しい感動」があるように「割烹 真」の主人、加藤和真さんは変化を重視します。

いくらおいしくても同じ料理ばかりではいつか飽きられてしまいます。加藤さんは一品料理も週に一度は新しい献立を加え、どんなに人気があろうと一ヶ月ほどで一度メニューから外し、「また食べたい」という声に応えて復活させます。

その一貫した姿勢がライブ感を生んでいるのです。

店を彩る人の縁。地域に根ざし、育まれる場所

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葉山は飲食店の激戦区。加藤さんは物件をていねいに見て回り、半年かかって現在の店舗と出会いました。

一階右側が「割烹 真」の店舗で、上階には大家さんが居住しています。建物は道からすこし奥まったところにあり、家庭菜園や樹木が割烹らしい雰囲気を醸し出していますが、実はこれらはすべて大家さんが作ってくれたもの。店舗の前に敷かれた緑の人工芝もそう。

「そういうのがお好きで、気にかけてくださるんです」と加藤さん。

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開業からまだ半年(※2025年8月現在)。店はすでに地域に溶け込み、人の輪に支えられています。

葉山の魅力は豊かな食材とその価値にあり

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多くの人が「景色のいい観光地」として捉えている葉山。

料理人である加藤さんは「山と海があって、食材が豊富な土地柄」に惚れ込みました。

「港が近くて新鮮な魚介類がたくさん手に入りますし、横須賀、三浦には季節ごとに野菜が待っています」

その日に上がった魚、その日に取れた野菜をその日のうちに仕入れてお客さんに提供できることが和食の料理人にとっては最高の環境なのだそう。

魚介、野菜、肉。すべての素材で地産地消を心がけることにより、観光客には「この土地ならでは味覚」を、地域のリピーターには信頼と共感をもたらしています。

さらに重要な点は価格。「割烹 真」のクオリティを東京で提供しようとすれば、どんなに工夫してもコース料理は1万円から1万5000円のスタートになります。最高の食材を適正な価格で味わえる、これもまた葉山の大きな魅力といえるでしょう。

取材日 2025/8/5

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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その日のメニューは黒板に書かれています。コース料理「雪」(6,800円)と「月」(8,800円)は、その日の仕入れによって内容が変わります。

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「割烹 真」のロゴ。名前の加藤和真から一文字を取り、「しん」と読みます。

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「土鍋ご飯」(二合炊き・2,700円〜)は、鮎や横須賀のとうもろこしなど地元の食材を使った看板商品。取材時は「しらすと茗荷」の爽やかな風味を堪能しました。

Writer深川岳志

フリーライター。兵庫県生まれ、東京都杉並区在住。IT入門系のほか、取材もの全般。ライトノベルの校正も手掛ける。ふだんは小説ばかり読んでいる。著作は「プログラマの秘密」「プログラマの憂鬱」ほか。

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