下浦の住宅地にある自動車整備工場「下浦自動車」はかつて大型バイクの車検や整備を請け負っていました。しかし時代が変わり、2023年よりテイクアウト専門の焼き鳥屋「BC-STAND」を併設して軽食を提供するように。
他にもお店の一角には駄菓子や当たりくじ、型抜きなども置かれ、学校が終われば地域の子どもたちが遊びに来てお気に入りの駄菓子を買っていきます。
下浦の住宅地にある自動車整備工場「下浦自動車」はかつて大型バイクの車検や整備を請け負っていました。しかし時代が変わり、2023年よりテイクアウト専門の焼き鳥屋「BC-STAND」を併設して軽食を提供するように。
他にもお店の一角には駄菓子や当たりくじ、型抜きなども置かれ、学校が終われば地域の子どもたちが遊びに来てお気に入りの駄菓子を買っていきます。
棚には、仕入れた駄菓子がずらり。新商品が入荷すると、子どもたちは素早く反応して競って手を伸ばすのだと、店主の佐藤隆さんが目を細めて話してくれました。
「一番人気はフェリックスガム。私たちが子どもの頃からある商品なので、今の子どもたちが手に取っているのを見ると懐かしくなりますよね。きびだんごやあんずぼーなど昔からのラインナップも現役です」
駄菓子を取り扱い始めたきっかけは、地域の駄菓子屋さんの閉店。実は焼き鳥屋を始める半年前から、店先に駄菓子を置いていたそうです。
「うちの子どもたちも買いに行っていたんですが、そこがなくなり三浦海岸駅付近にあるお店やコンビニまで買いに行くか、2kmくらい先のお店まで行かなければいけない。子どもたちの不便さと安全を考えて、ちょこっとなら置けるなと思って始めました」
習い事や学童で忙しい最近の子どもたちが駄菓子を買いに来るのは「週の半分くらい」。それでも佐藤さんは小さなお客さまに話しかけ、意識的に交流を図っているそうです。それは地域の安全対策の一環でもありました。
「ここにくるほとんどの子の顔と名前、学年、どこらへんに住んでいるかくらいは、会話する中でわかってきました。今日来た子は1年生で知らない子だったので、ちょっと細かく聞いちゃいました(笑)帰るときには『どこで遊ぶの?』と一声かけることで、何かあったときに対応できるようにしています」
長年下浦に住み、地域の事情を知っている佐藤さんだからこそ、保護者の方々も信頼を寄せているのでしょう。
また、一個一個の金額が小さい駄菓子は、未就学の子どもたちの「マネー教育」にも貢献しています。時折、保護者と一緒に来店し、駄菓子を選びながら一生懸命計算している姿が見られるそうです。
「私も子どもの頃、毎日のように駄菓子屋さんに寄っていて、もはや生活の一部でした。やっぱり子どもたちには駄菓子の文化を残してあげたい。でも、夏は駄菓子がだめになってしまうのと、子どもたちが外に出なくなるので取り扱いをストップします」
そんな佐藤さんが子どもたちに伝えたいことは、「事故に遭わないように気を付けてきてほしい」。車通りの多い国道を心配そうに眺める横顔は、地域の“お父さん”の表情でした。
取材日 2025/6/5
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

BC-STAND
住所 神奈川県三浦市南下浦町菊名1272
電話番号 046-888-0401
営業時間 15:00~19:00(平日)/15:00~18:00(土曜)
定休日 日曜日
アクセス 京浜急行「三浦海岸」より徒歩15分、もしくは京浜急行バス「菊名」または「白山神社」より徒歩2分
URL https://www.instagram.com/bc.stand.miura/

Writer小林有希
東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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