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Release2025.06.11
Update2025.10.02
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地元良品JOURNEY三浦半島篇と鎌倉のテキスタイル研究所Casa de pañoとのコラボ企画「三浦野菜デザインプロジェクト」が始まります。三浦野菜の作り手や届ける仕事に携わる人にインタビューを行い、その魅力を「もよう」で表現します。完成したデザインはテキスタイル(布)となり、地元の人にも訪れた人にも長く愛される布製の日用品に展開します。
デザインは、旅行ガイドブック「ことりっぷ」を始め、広告や絵本などのイラストレーションを手掛けるイラストレーターのスズキトモコさんが担当します。
三浦野菜のデザインプロジェクトは、今年の2月、毘沙門にある「やまきちファーム」さんから始まりました。立っているだけでも大変な強い海風の中、黙々と大根を収穫する鈴木さん一家の力強い姿。畑で穫れた大根が、泥を落とし、店頭に並ぶまで、1本1本人の手を伝ってやってくる『当たり前の事実』。その丁寧さに心打たれたと同時に、穫れたての大根のなんと甘くておいしいこと!三浦野菜との衝撃的な出会いです。
取材をもとに、イラストレーターのスズキトモコさんが三浦ならではの大根を「もよう」として、デザイン化。三浦の畑と人の営みを伝える取材がスタートしました。
「駅から降り立った瞬間、目の前に広がる海に一目ぼれしたの」こうして三浦海岸の農家にお嫁入を決めた吉田和子さん。恵まれた土地にある三浦の農家に、農閑期が殆どないことなど知る由もなく…。特に名産の大根は重たいのなんの。何度も泣かされましたが、だからこそ愛着がある。伝統野菜の三浦大根が青首大根にとって代わる中、生産者としてできることを考え続けた和子さんが選んだのは、その美味しさを発信し続けることでした。
春の三浦の畑では、手作業で春キャベツを収穫する姿が、あちらこちらで見られます。短い春の間のほんのわずかな時期にのみ穫れるのが、本当の春キャベツ、その名も「本春(ほんぱる)キャベツ」です。ふわふわで柔らかい本春キャベツを1日に約8,000個出荷する、大規模農家の森勘農園の森さんを取材しました。
毎日大量の野菜を出荷する森さんですが、野菜に向けられる眼差しは親の気持ちそのもの。子供の成長になぞらえて、野菜への愛情をかたってくれました。
三浦半島・初声町下宮田で、森勘農園の森さんがスイカの定植を始めました。三浦のスイカ栽培では「ユウガオ」や「トウガン」を台木にした接ぎ木苗を使うのが一般的で、病気に強く、安定した栽培が可能になります。
森さんは「定植は天気と相談しながら」と話し、雨の翌日は根腐れ、風の強い日は苗が傷むため、日々の判断が重要です。今年は少し遅めのスタートで、6月中旬には苗が畑に出揃いそうとのこと。
7月には収穫が始まり、8月中には出荷を終える見込みです。苗の根元にビニールシート(マルチ)を敷く作業も進められており、作業の合間には「この苗の先にスイカがぶらさがってると思うと、ちょっと楽しい」と森さん。
三浦市農協の研究畑で行われたスイカの「ツル引き」作業を通じて、美味しいスイカを育てるための工夫や研究の裏側を取材。ツルの向きを揃える整枝栽培や、61種にもおよぶ品種と台木の組み合わせによる苗づくりなど、細部にわたるこだわりを紹介します。気候変動への対応や農家さんとの連携も大切にしながら、今年も美味しい三浦スイカが育っています。7月には収穫体験イベントも開催予定です。
スイカ作りの上で無くてはならない作業が「花粉付け」、交配作業です。ハチ等の虫たちもお手伝いしてくれるのですが、理想の着果位置に実らせるには、手仕事で行うのが確実です。スイカの花は、朝早くに咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花。花粉の寿命も非常に短いため、交配作業はまさに時間との戦い!それでも交配の次の日には1センチほどのスイカの赤ちゃんができていて、日を追うごとにみるみる大きくなるその様子が「楽しくて楽しくてしょうがない」と、農家さんは言います。取材に立ち会ったスズキトモコさんのイラストとコメントも公開しています。
店先に当たり前のように並ぶ、濃い緑が美しいスイカたち。いかにも新鮮で美味しそうですよね!しかしこのような姿になるために、一つ一つ人の手がかかっているのをご存知ですか?そのための大切な作業「玉返し」の様子を三浦市農協の研究畑で取材しました。スイカの生命線はツル。元気に伸びたツルを踏まないように、そっと畑に入らせてもらいます。玉返しの作業も、果実とつながっているツルがちぎれないように注意を払いながら持ち上げます。教えてくれた営農部の泉さんは生まれも育ちも三浦市。農業を支える若い世代も、しっかり育っています。
7月に行われた「三浦野菜デザインプロジェクト」初のリアルイベント、「スイカ収獲体験」と「スイカフェスティバル」の様子をお伝えします。
「スイカ収獲体験会」では、地元の方々をはじめ、鎌倉や逗子、そして都内からも多くの参加者が、スイカ畑にお集まりくださいました。初めて畑の中に実るスイカの姿を見たという方も多く、大人も子供も初めての体験を楽しんでくださいました。
そして鎌倉のテキスタイルギャラリー「Casa de paño」では、地元良品JOURNEYで連載した「スイカの美味しい秘密」の集大成とも言える展示物と、スイカの絵本やソルベ、型染めのワークショップに興じる参加者の皆様の様子をお伝えしています。
スイカと並んで三浦を代表する夏野菜、かぼちゃの連載が始まります。農協が独自の栽培基準を設けていて、収穫前には三浦市農協職員の立ち合いのもとで試し切りを行い、完熟していることを確認するなど、徹底した品質チェックを行う、その名も「こだわりかぼちゃ」の美味しい秘密に迫ります。
三浦野菜を代表する夏野菜の一つ「こだわりかぼちゃ」。年々厳しさがます強い日差しは、今年も容赦なく畑に降り注ぎました。環境と戦い、時に寄り添い、感謝しながら、今年も甘くておいしいかぼちゃに仕上げたsinbayfarmの石田健さんの収穫を取材。とれたてのかぼちゃのお肌の秘密や、新鮮さを保つために収穫後に加えるひと手間など、「こだわりかぼちゃの美味しい秘密」をお伝えします。
三浦野菜の取材を始めて8か月。スズキトモコさんが、三浦の畑と作る人の営みからインスピレーションを受け、心を込めて描いてくださった「三浦野菜もよう」が遂に完成しました。この模様が日々の暮らしに溶け込み、長く愛されるものになってほしいという願いを込めて、毎日の台所仕事に欠かせない「キッチンタオル」に仕立てました。
キッチンタオルは吸水と速乾性に優れたコットンリネンを、兵庫県の地場産業「播州織」で織り上げました。帯にあるQRコードからは、このデザインプロジェクトの記事を読むことができます。
三浦野菜と生きる人々のストーリーと共に、皆様のお手元にお届けできたら幸甚です。

Writerいとうまいこ
大学卒業後、大手家電メーカーで商品企画や展示に関わる。そのときの経験からテキスタイル(布)に関わる仕事をしたいと考え、2023年にテキスタイルのギャラリー「Casa de paño」を鎌倉で開業。展覧会やワークショップの企画に加え、三浦半島の豊かな自然や生き物、暮らしをモチーフにした布製品の商品企画を行っている。本企画は、三浦半島で暮らす人・営む人へのインタビューをもとに、もようのデザインを通して地域の魅力を再発見し共有する試みです。

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