海鮮系や和食のお店が多い三浦海岸ですが、太陽が落ちると電飾がチカチカと光り、お肉の香ばしい香りを漂わせる洋風居酒屋があるのをご存じですか。「ビストロ ナキータ」の店主である中沢周二さんは三崎出身。
東京のホテルや飲食店で培った経験を活かし、フレンチをベースにガーリックを効かせた肉料理を、人々になじみのあるような“洋食屋”の味わいで提供しています。
海鮮系や和食のお店が多い三浦海岸ですが、太陽が落ちると電飾がチカチカと光り、お肉の香ばしい香りを漂わせる洋風居酒屋があるのをご存じですか。「ビストロ ナキータ」の店主である中沢周二さんは三崎出身。
東京のホテルや飲食店で培った経験を活かし、フレンチをベースにガーリックを効かせた肉料理を、人々になじみのあるような“洋食屋”の味わいで提供しています。
喫茶店の軽食のイメージが強いナポリタンは元々、昭和20年代に横浜のホテルで考案された日本発祥のパスタ料理。ケチャップで炒めたスパゲッティの甘酸っぱい味わいは、幅広い年代に愛されています。しかし中沢さんの作る「洋食屋のナポリタン」(1,100円・税込)は一味異なるのだとか。
「うちはケチャップに、白ワイン、デミグラスソース、英国のウスターソースなどのクラシックな調味料を合わせて、ホテルの洋食屋で出されるような複雑な味わいに仕上げています。パスタもオーダー毎にアルデンテに茹でているので、軽食ではなく食事として十分満足いただけると思います」
真っ白のプレートに映える、真っ赤なパスタ。そしてシャキシャキのピーマンとパルメザンチーズが彩りを添えます。厚切りのパンチェッタ(ベーコン)や大きく切られたたまねぎ、マッシュルームもゴロゴロ入っていて、食欲がそそられます。
炒められて香ばしくなったソースの匂いに食欲をそそられながら、いざ実食。食感の異なる大ぶりな具材たちは舌の上でよく踊り、パスタにしっかりと絡みついたソースの深いコクとトマトの甘みが口の中に広がります。食べ慣れているはずのナポリタンなのに、オリジナルソースが生み出す本格的な味わいに驚きを隠せませんでした。
「ビストロ」とはフランス語で「定食屋」や「居酒屋」という意味。よく見れば店内のあちこちにフランス語が書かれていますが、カウンターには生ハムの原木も。どうやら中沢さんは敢えて料理のジャンルにこだわらずに、メニューを提供しているようです。
「そもそもの料理が美味しければ、厳密にジャンルでくくらなくてもよいと考えています。でもせっかくなら料理のルーツを知ってもらいたく、例えばキャロットラペなんかは『にんじんの細切りサラダ』とはせずに、元のメニュー名で提供しています」
オープンして早6年。なじみのお客さまで賑わい、三浦海岸の人気店となりましたが、中沢さんは「次の展開」も考えているそうです。
「50歳で始めたこのお店も、ありがたいことにお客さまに支持いただいています。でも将来的にはカウンターだけの完全予約制の店舗にも挑戦してみたい。せっかく三浦にいるので、三浦牛を扱ってその美味しさを広めていきたいですね」
取材日 2025/6/5
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
ビストロ ナキータ
住所 三浦市南下浦町上宮田3253-1
電話番号 046-887-0310
営業時間 17:00〜22:00
定休日 月曜日
アクセス 京浜急行「三浦海岸」徒歩3分
URL https://www.instagram.com/bistro.nakita/
Writer小林有希
東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。
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