京急久里浜駅近くの「ひさご寿司」は、三浦半島の恵みと職人の心意気が詰まった42年続くお店です。
ネタの新鮮さと板前たちの確かな技術で提供される「ランチにぎり」は、間違いのない人気メニュー。
2つのつけ場に刻まれた歴史と、親子で受け継ぐ情熱、多様な職人とスタッフの意欲が、久里浜の街に今日も幸せを運んでいます。
京急久里浜駅近くの「ひさご寿司」は、三浦半島の恵みと職人の心意気が詰まった42年続くお店です。
ネタの新鮮さと板前たちの確かな技術で提供される「ランチにぎり」は、間違いのない人気メニュー。
2つのつけ場に刻まれた歴史と、親子で受け継ぐ情熱、多様な職人とスタッフの意欲が、久里浜の街に今日も幸せを運んでいます。
「ひさご寿司」は横須賀市久里浜を代表するお寿司屋さんといっても過言ではありません。
お昼の定番、「ランチにぎりA」は、8貫、巻物1本、お椀、茶碗蒸しという内容で1,255円と、リーズナブルさが際立ちます。
ちなみに「ランチにぎりB」は巻物が無い代わりに寿司が10貫となります。(大盛は12貫、巻物1本、お椀、茶碗蒸しで1,537円)。
代表取締役の松原義則さんは「お寿司はもちろん、茶碗蒸しやお椀にも注目してほしい」といいます。ちなみにお椀は日替わりで変わります。
「茶碗蒸しは企業秘密なんですが、卵を多めにして出汁を濃くすることにこだわっています。ランチにぎりだけでも話したい工夫がたくさんあるんです」
そのひとつが"盛り付け”です。通常、巻物は奥側に配置するものと思っていましたが……。
「そうでしょう? でもお客さんを見ていると巻物から食べる人が多い。だったら手前に置いたほうが食べやすい。そこに気付いて見直しました」
提供スピードやネタの新鮮さ、仕込みの丁寧さ、そして出汁の聞いた汁物と茶碗蒸しに、心が満たされました。初めて訪れる人はこのランチにぎりを注文すれば間違いありません。
「ひさご寿司」は本店の他、同じ久里浜に「第二ひさご寿司」、横須賀中央に「ひさご寿司魚の館」と、多店舗展開をしています。
この本店には不思議なところがあります。カウンター(つけ場)が2箇所あるのです。義則さんが横須賀市久里浜に「ひさご寿司」を構えたのは42年前。
「本店は入り口がふたつあります。駅近くの路地から入るほうが、最初の本店。それからお隣を買い取って改築して今の形になりました。だから本店には最初のつけ場と新しいつけ場のふたつがある。私は最初のつけ場にいつも立っています。現場主義なんでね」
松原義則さんのご両親はラーメン屋を営んでいらっしゃいました。
若い義則さんは、ある日寿司屋のチラシを目にして驚きました。
「寿司桶に盛られた寿司がなんともキレイだったんです」この瞬間がひさご寿司のはじまりとなります。
現在、ひさご寿司には多くの職人とスタッフが働いています。もっとも若い職人さんは18歳、上は60代と層の厚さがこのお店の特長です。70代の義則さんが最年長。
「本店を改装したとき、父親が見に来たんです。お客さんは古い内装が好きなんだから変えるのはもったいない、というんですね。でも私の考えは違うんです。働く人は新しくてキレイなお店で働きたいですよね。働きたくなるような場所にしたかったんですよ」
その想いは次世代の息子さんたちに引き継がれようとしています。長男の健太郎さんは常務、次男は本店の店長を務めます。
「息子たちが継ぐと決めてくれて、本当にうれしいです。私も体力が続く限り、つけ場に立ちますよ」
取材日 2025/8/20
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

ひさご寿司 本店
住所 神奈川県横須賀市久里浜4-5-11
電話番号 046-835-0622
営業時間 11:00~15:00 / 16:30~22:00
定休日 水・木曜日
アクセス 京浜急行「京急久里浜駅」から徒歩1分
URL https://www.hisagosushi.co.jp/

Writerしゅんどう
三浦半島在住。「カピバラ写真展」をよこすかポートマーケット、ソレイユの丘などで開催し、自身はカピバラ紙粘土の造形、カピバラ絵本制作を行っている。

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