【三崎】「うーぼん家」地元の家族に愛される青木夫婦お手製の餃子

Release2025.08.11

Update2025.08.11

【三崎】「うーぼん家」地元の家族に愛される青木夫婦お手製の餃子

Release2025.08.11

Update2025.08.11

青木達哉さんと香織さんご夫婦が横浜から三崎に引っ越してきて始めたという定食屋「うーぼん家」。8種類の副菜をお皿いっぱいにのせた日替わり定食が評判ですが、実は唯一定番化したメニューがあります。

出ない日はない、というほど人気の「餃子定食(8個入り)」(1400円・税込)はどのようにして生まれたのでしょうか。

丸清製麺所のモチモチ皮とオリジナル餡のマリアージュ

もっと見る

細かく泡立つ油の中で焼かれている8個の餃子たちは、独立前に中華料理店で働いていた達哉さんの渾身作です。三浦半島で獲れたキャベツをふんだんに入れ、地元産のニラ、にんにくに、豚肉のミンチを加えた餡(あん)は、脂っこくなくてヘルシー。モチモチした皮も相まって、ぱくぱくと何個も食べられてしまうような味わいです。

もっと見る

この大人気な餃子を生み出すために、かなり試行錯誤したと達哉さんは話してくれました。

「餃子は中の餡と皮が一つにならないと美味しくありません。自分のつくった餡が市販の皮となかなか合わず途方に暮れていたところ、三浦に『丸清製麺所』があると知りました。そちらで売られている餃子の皮を購入して試作してみたら“これだ”と。むしろモチモチの皮に合うように、もう一度餡をつくり直し、ようやく完成しました」(達哉さん)

もっと見る

元々は子どものお客さまに向けてつくられたメニュー

餃子は2024年4月にできたメニュー。きっかけは、平日の日中に来店していた近所のお母さんたちの足が、子どもの学校の長期休みに入るとぱたりと途絶えてしまったことでした。そこで青木さんたちは、好き嫌いの多い子どもがいつ来店しても食べたいと思う「家族向けメニュー」の開発に動き出しました。

もっと見る

「日替わりのメニューでは唐揚げが大人気で、出す日には家族がこぞって来てくれますが、定番にすると飽きられてしまうのではという懸念も。そこで子どもにも人気で、野菜もとれる餃子にしようと決めました。新メニュー登場のときに5日間、餃子フェアをしましたが、合計500個くらい出まして……当日僕はずっと裏で餡を包んでましたね(笑)」(達哉さん)

もっと見る

フェアが功を奏してか、「うーぼん家の餃子」の評判はご近所さんに知れ渡り、今では欠かせない定番メニューになったそうです。

家族のお客さまも増え、「地元の皆さんに愛されるお店を目指したい」と話す青木さんご夫婦。「うーぼん家」のこれからについて香織さんが話してくれました。

「私、実はお客さまのお顔を覚えるのが得意なんです。一度来店されたお客さまは忘れませんし、二度目に来店していただいた方を“家族”のように想っています。なので、皆さんに『ただいま』って言ってもらえて、私たちも『おかえりなさい』とお迎えできるお店にしたいと思っています」

取材日 2025/5/16

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

もっと見る

日替わりで大人気の「唐揚げ」。白衣でカラッと揚がっています。

もっと見る

ネギたっぷりのタレにつけて食べると、じゅわっと肉汁の旨みとタレが口の中で混ざります。思わずうっとりしてしまう美味さです。

もっと見る

元々、おにぎり屋を目指していたそう。でも「おにぎりに敗れました」と意味深な表情を見せてくれたご夫婦。お米の研究結果を活かすために定食屋さんに決めたそうです。

もっと見る

インスタグラムはメニューだけを撮影。以前はプレートを撮影していましたが「結局ロスになると、お客さまの分がなくなってしまうので」と今のスタイルに。

もっと見る

「うーぼん」の由来は、飼い猫のうーちゃんとぼんちゃん。さらに犬のティダちゃんも加わって青木家はより賑やかになりました。

Writer小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

関連記事

RECOMMEND

【三崎】おかずがもりだくさん「うーぼん家」青木夫婦がつくる日替わり定食

2025.07.14

【三崎】おかずがもりだくさん「うーぼん家」青木夫婦がつくる日替わり定食

【三崎】miura pizza paradiso植田さん特製の今ある「うまい」をのせる季節ピザ

2025.06.20

【三崎】miura pizza paradiso植田さん特製の今ある「うまい」をのせる季節ピザ

料理長・安斎敦郎さんが心を込めて作る
「もったいない定食」【三浦】

2024.10.13

料理長・安斎敦郎さんが心を込めて作る 「もったいない定食」【三浦】

【三浦海岸】一人でもタイを満喫。「トムヤムクン」自慢のパッタイセット

2025.07.19

【三浦海岸】一人でもタイを満喫。「トムヤムクン」自慢のパッタイセット

【保存版】三浦半島で三浦野菜をたっぷり楽しめる!地元で人気のおすすめグルメ店まとめ

2025.06.13

【保存版】三浦半島で三浦野菜をたっぷり楽しめる!地元で人気のおすすめグルメ店まとめ

【三浦海岸】「蕎麦処いしい」三崎マグロを石井さん厳選の日本酒と楽しむ

2025.06.04

【三浦海岸】「蕎麦処いしい」三崎マグロを石井さん厳選の日本酒と楽しむ

人気記事

RANKING

No.1

【横須賀】地元が納得する、本物の漁師刺身!|海鮮料理「勝魚」の1.5倍厚切り定食

2025.08.09

【横須賀】地元が納得する、本物の漁師刺身!|海鮮料理「勝魚」の1.5倍厚切り定食

No.2

【横須賀】閉店した名店の“あの味”が蘇る 元料理長が作るマグロの角煮「海鮮道楽えん」

2025.08.07

【横須賀】閉店した名店の“あの味”が蘇る 元料理長が作るマグロの角煮「海鮮道楽えん」

No.3

【横須賀】本場アメリカの絶品タコス!多国籍な街で愛される「DOO's DELI」

2025.08.08

【横須賀】本場アメリカの絶品タコス!多国籍な街で愛される「DOO's DELI」

No.4

【横須賀】朝どれ野菜と牛すじブイヨンの魔法!地元で愛される、YOKOSUKAスパイシーカレー

2025.08.05

【横須賀】朝どれ野菜と牛すじブイヨンの魔法!地元で愛される、YOKOSUKAスパイシーカレー

No.5

【横須賀】元潜水艦料理人が作る!シェリー香る極上ステーキと禁断のレーズンバター

2025.08.04

【横須賀】元潜水艦料理人が作る!シェリー香る極上ステーキと禁断のレーズンバター

No.6

【三浦市】自家製練乳とピスタチオ!夏に行きたい行列かき氷「こぶたとカモメ」

2025.08.03

【三浦市】自家製練乳とピスタチオ!夏に行きたい行列かき氷「こぶたとカモメ」

No.7

【横須賀】愛犬と癒しランチ。発酵×三浦野菜の「塩麹わっぱ弁当」

2025.08.02

【横須賀】愛犬と癒しランチ。発酵×三浦野菜の「塩麹わっぱ弁当」

No.8

【三浦海岸】廃棄食材を看板商品へ。「伊豆島」で食べる三崎の新名物・茜身

2025.08.08

【三浦海岸】廃棄食材を看板商品へ。「伊豆島」で食べる三崎の新名物・茜身

No.9

【三浦】鎌倉時代から続く加藤農園 黒皮スイカと甘酸っぱいメロンの挑戦

2025.08.02

【三浦】鎌倉時代から続く加藤農園 黒皮スイカと甘酸っぱいメロンの挑戦

No.10

【横須賀】葉山牛の旨味が濃厚すっきり 牛テールラーメン専門「たけめん」

2025.07.28

【横須賀】葉山牛の旨味が濃厚すっきり 牛テールラーメン専門「たけめん」