夕方の商店街を歩くと、ふっと香ってくるソースの甘くて香ばしい匂い。
その先にあるのは、40年近く地元の人たちに愛されてきた小さなお好み焼き屋さん「ハイカラ」。
笑顔弾ける5代目が味を引き継ぎつつ、新しい挑戦をしています。
夕方の商店街を歩くと、ふっと香ってくるソースの甘くて香ばしい匂い。
その先にあるのは、40年近く地元の人たちに愛されてきた小さなお好み焼き屋さん「ハイカラ」。
笑顔弾ける5代目が味を引き継ぎつつ、新しい挑戦をしています。
お好み焼きといえば豚バラ肉が一般的ですが、ハイカラ天に入っているのは、特製のタレでじっくり味付けされた、うまみたっぷりの豚挽肉。そして、もう一つの秘密が、ふわふわの蒲鉾です。
このお店のもう一つの楽しみは、鉄板を囲んで、自分たちで焼き上げるセルフスタイル。美味しくなる秘密のコツは、店主・白石さんがにこやかに教えてくれます。
「関西出身の知り合いの野球監督さんに焼き方を教えてもらいました。野球よりお好み焼きにうるさい人なんです」
その監督さん直伝のポイントは、この厚さと焼いている途中に「ぎゅーっと押さない」こと。
“待つ時間”こそが、ふわっふわの食感を生み出す秘訣です。
焼けたら、熱々のお好み焼きに、ソースとマヨネーズをかけていきます。
ジュワッという音とともにソースが鉄板で焦げる、香ばしい匂いがたまりません。
コテを入れれば、表面はカリッと音がして、中は驚くほどふわふわ。
一口頬張れば、オリジナル味付けのお肉の旨みと、蒲鉾のやさしい食感がふんわりと広がります。
京急久里浜駅から徒歩1分のところにある、お好み焼き「ハイカラ」。
5代目店主 白石大和さん(28歳)は、もともとこの店の常連でした。
4代目が引退するという話を聞いたとき、「この味がなくなるのはもったいない」という気持ちが強く湧いたそうです。
「店をやりたいというよりは、独立したいなっていう気持ちが強かったんです。やるのならお好み焼きでやりたいと思って」
白石さんは18歳からサラリーマンをしていました。料理は好きでしたが、飲食の経験はありませんでした。それでも、「独立したい」という夢と、お好み焼きへの愛情で挑戦を決意。
仕事帰りや休日に、閉店した店内で練習を重ね、2022年1月20日に無事に開店しました。
「お客様に、いつでも気軽に立ち寄ってほしいから、価格は据え置きです」
お好み焼きは、680円からという驚きの価格です。ワンオペだからこそ、「安くて旨い」を提供したいと話します。
先代から受け継いだ定番メニューのほかに、「ぽてちぃ天(750円)」や「ブタキムチ天(750円)」といった、白石さんの遊び心が光るオリジナルメニューもおすすめです。
香ばしさがたまらない「もんじゃ焼き(650円)」や、ついついお酒が進んでしまうサイドメニューも充実しています。
どこか懐かしさを感じる店内は、内装を変えず、以前の雰囲気をそのまま残しています。
「お子様連れも大歓迎です。どなたでもウェルカムです」
鉄板を囲んで、家族や友達とわいわいお喋りしながら、自由に焼き、自分たちだけの特別な一枚を作れば最高の思い出になりますね。
貸し切り(最大17人)もOKとのこと。
心もおなかも、ほっこり満たされるひとときが、お好み焼き「ハイカラ」にあります。
取材日 2025/8/15
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
お好み焼き ハイカラ
住所 神奈川県横須賀市久里浜4-7-5 2F
電話番号 046-835-9997
営業時間 17:00〜23:00(入店22:00まで)
定休日 水曜
アクセス 京急久里浜駅から徒歩3分
URL https://www.instagram.com/haikara_ys/
Writerうみのとなり
ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。
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