津久井浜の海沿いに佇む「Blue Moon」は、20年前に松原佐知子さんが夢を込めて立ち上げたカフェ。
奇跡の月に癒やされた日々が、店名の由来です。
地元パン屋さんのバンズで作る絶品バーガーと共に、心ほどける時間をどうぞ。
津久井浜の海沿いに佇む「Blue Moon」は、20年前に松原佐知子さんが夢を込めて立ち上げたカフェ。
奇跡の月に癒やされた日々が、店名の由来です。
地元パン屋さんのバンズで作る絶品バーガーと共に、心ほどける時間をどうぞ。
「種類はそんなに多くないんですけど……」と言ってメニューを見せてくださった「Dessert & Cafe Blue Moon」のオーナー・松原佐知子さん。
多くないだなんてとんでもない! その数の多さに驚いてしまいます。
中でもより目を惹くのがたくさんのハンバーガーです。
「アボカドベーコンチーズバーガー」(1,500円)は、アボカドがなくなり次第終了の数量限定商品です。アボカドのほかミートパティ、スライスチーズ、ベーコンが。
ひと口かじると、パティのジューシー感とクリーミーなアボカドの贅沢な味わいが口の中いっぱいに広がります。
バンズは地元のお店「パニエ・ド・パン」さんのもの。「いつ食べてもおいしいですけど、やっぱり届いたばかりのバンズは絶品です」と松原さん。
タイミング良く、届いたばかりのバンズで作られたハンバーガーを食べられたらラッキーかも?
Blue Moonがあるのは京浜急行「津久井浜駅」から徒歩10分のところ。
窓際の席からは広々とした海が見え、マリンスポーツをする人たちの姿も確認することができます。
オープンしたのは2005年のこと。今年でちょうど20周年になります。
オープンしたばかりのころは深夜まで店を開けており、レストラン&バーとしても多くの人に楽しんでいただいていたのだそう。
コロナ禍を経て、少しずつ閉店時間を繰り上げ今は18時まで。お酒の提供もしていますが、いまではフードやスイーツが充実するお店となりました。
過去には会計事務所で働きながら、女手ひとつで2人のお子さんを育てていた松原さん。
あるときから、ケーキやスイーツを提供するお店をやってみたいという目標を持つように。仕事が終わってから、製菓を学ぶために週2回、教室に通う日々を送ります。
オープンは2005年3月。しかし最初のころは経営もなかなかうまく行かず、オープンから2〜3ヵ月で「もうダメかもしれない」と思うこともあったのだそう。
そんな中、お子さんたちの支えもありつつ踏ん張り、心機一転、店名も変えることにしたといいます。
「当時、夜中にシャッターを閉めて帰るときにすごくきれいな月が見えて。その月にホッと癒されて帰る、という日が続いていました」
そんな月に触発されて新しく名付けた店名「Blue Moon」。ブルームーンとは「1ヶ月の間に現れる2度目の満月」のこと。滅多にない月であることから、奇跡の月という意味もあるのだそう。
「私がお店を続けて来られたのも奇跡ですし、人と人の出会いもまた奇跡のようなものだな、と。そんなことからこの名前をつけてよかったな、とあらためて思います」
多くの人が訪れる「Blue Moon」。
このお店がいまでも愛され続けるのは奇跡ではなく、松原さんが確実に日々歩み続けた成果に違いありません。
取材日 2025/9/4
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

Dessert & Cafe Blue Moon
住所 神奈川県横須賀市津久井1-4-7
電話番号 046-847-2330
営業時間 10:00〜18:00(L.O17:00)
定休日 月曜日 、第二火曜日
アクセス 京浜急行「津久井浜駅」から徒歩10分
URL https://bluemoonyokosuka.com/

Writerふくだりょうこ
大阪府出身、神奈川県の盆地住まいのライター。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。読書とカメラ、うさぎが好き。

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