浦賀の街を散策すると、潮風を感じながら一杯飲みたくなる。
日本の開国に繋がった歴史と、造船の伝統が息づくこの地に、醸造タンクを見ながら、作りたてのジューシーなクラフトビールが飲めると評判のブルワリー「WHITE DOG BREWING」があります。
浦賀の街を散策すると、潮風を感じながら一杯飲みたくなる。
日本の開国に繋がった歴史と、造船の伝統が息づくこの地に、醸造タンクを見ながら、作りたてのジューシーなクラフトビールが飲めると評判のブルワリー「WHITE DOG BREWING」があります。
醸造所に併設されたタップルームでは、鮮度の高い風味豊かなクラフトビールを提供。
2024年2月のオープン以来、「家でも飲みたい」「足が不自由な家族にも届けたい」「浦賀のお土産にしたい」といった声が高まっていきました。
店主の小野崎圭さんと妻・良子さんは、お客さまのこうした思いに応えたいと、瓶ビール化に挑戦することを決意します。
家族団らんやペットとの散歩途中、浦賀の風景とともにビールを楽しみたい。そんな想いが、背中を押しました。
ビールは、醸造タンクからタル、さらに瓶へ移す工程や、ビール中に残ってしまった酸素により味わいが変わってしまいます。
「鮮度を保ち、酸化を防ぐことに強くこだわる」と話す圭さんにとって、瓶ビール化は大きな挑戦でした。
業界では一般的という酸素による品質劣化を防ぐ、カウンタープレッシャー方式でも手詰めにより限界を感じていました。そこで、品質差を最小限に抑えるべく、二酸化炭素による加圧や注ぎ方、スピード、泡の活用など細部にわたり工夫を重ねました。
「一本一本に手間も気持ちも込める」そうしてようやく納得のいく瓶ビールが完成したのです。
完成した瓶に貼られるラベルは、元テキスタイルデザイナーでもある良子さんが手がけています。
圭さんからビールのコンセプトを細かく再確認し、「思わず手に取りたくなるデザイン」を目指しました。
配色の美しさとストーリー性あふれるイラストは、ビールに込められた想いを伝えています。
現在は三崎港の「うらりマルシェ」などでも取り扱われ、観光客にも人気を集めています。
瓶ビールを手にしたお客さまが、家族との団らんの中で交わした感想を、タップルームで聞かせてくれることが何より嬉しいといいます。
「カカオが入っているってラベルで知った!」
「柑橘類が入っていないのに爽やかなシトラス感で驚いた!」
瓶ビールを囲んだ家庭ならではの会話が、今日もタップルームに温かな空気を感じさせます。
浦賀の日常に寄り添うビールを、これからも大切に届けていきたい──「WHITE DOG BREWING」の想いが伝わってきます。
取材日 2025/04/22
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
WHITE DOG BREWING
住所 神奈川県横須賀市浦賀3-2-16
定休日 インスタグラムを確認 (基本営業時間:14:00〜22:00)
アクセス 京浜急行「浦賀」駅から徒歩1分
URL https://www.instagram.com/whitedogbrewing_uraga/
WriterYASU
企業で商品の企画を中心にデザイン、建築に従事してきたものづくり好き。 フリーライター、デザイナーとして体験価値を大切に業務を手がけています。 食べ歩き・猫・三浦半島の環境の満喫が日々の目標。
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