葉山の「真名瀬(しんなせ)バス停」のほど近くにあるワインバル&カフェ「HAYAMA SHINNASE CELLAR(ハヤマシンナセセラー)」。
もとは120年にわたり、地元の人々に親しまれていた「やじま酒店」があった場所に2024年12月にオープンしました。同店オーナーの小野圭史さんにこの場所を受け継いだ思いと、ワインに合う新商品のかき氷について伺いました。
葉山の「真名瀬(しんなせ)バス停」のほど近くにあるワインバル&カフェ「HAYAMA SHINNASE CELLAR(ハヤマシンナセセラー)」。
もとは120年にわたり、地元の人々に親しまれていた「やじま酒店」があった場所に2024年12月にオープンしました。同店オーナーの小野圭史さんにこの場所を受け継いだ思いと、ワインに合う新商品のかき氷について伺いました。
「HAYAMA SHINNASE CELLAR」のコンセプトは、「今日の散歩が楽しくなる、小皿とワインとコーヒーの店」。朝は8:00からオープンしています。初めての夏シーズンを迎えるにあたり、この7月から「ワイン屋さんのかき氷(長野パープル)」(1,300円)が登場しました。
「ワインに合うかき氷にしたいので、ブドウのソースを選びました」と話すのは、メニューを考案している土屋由美さん。葉山生まれ・葉山在住の料理研究家で、同店のキッチンで腕を振るう日もあります。
芳醇なブドウの香りが強いナガノパープルのソースは甘さ控えめで、さっぱりとした味わい。シナモンとナツメグがアクセントに。
天然水の大きな塊の氷をかき、ふわふわ食感に仕上げています。かき氷は10月くらいまでの提供を予定しており、ナガノパープルのほかにも数種類考案中とのお話でした。
ここには、120年にわたり、地元の人々に親しまれていた「やじま酒店」(2023年閉店)がありました。単にお酒を販売するだけでなく、子どもたちも駄菓子を買いに訪れるなど、街の人々が集い、温もりを生む場所だったといいます。
アパレル業界などでコンサルタント事業を手掛けている小野さんは、2022年に葉山に移住してきました。
古い民家や場所が、忽然と失われていくことにもの悲しさを感じ、「やじま酒店」の歴史と温かさを未来につなぎたいという想いを持つ有志を募ってクラウドファンディングを立ち上げ、2024年12月、「HAYAMA SHINNASE CELLAR」として再生させました。
店舗は、昭和に建てられた木造の建物をリノベーション。「やじま酒店」の面影は、天井の梁に見られます。店内外の深いグリーンが印象的です。
「海の藻の緑、海松(みる)色をイメージカラーとしています。葉山は海だけでなく山や森の緑も美しいので、あえてグリーンにしました」
弧を描いたカウンター席には、「気軽に語り合える空間で、新たなコミュニティが生まれる場となれば」との小野さんの思いが込められています。クリエイターや文化人も訪れる同店。ここから、新たなコミュニティが生まれ、カルチャーが発信されていくことでしょう。
取材日 2025/7/11
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
Hayama Shinnase Cellar
住所 神奈川県三浦郡葉山町堀内1051
電話番号 050-7110-5852
営業時間 8:00~20:00
定休日 水曜
アクセス 京急バス「真名瀬」から徒歩1分
URL https://www.instagram.com/hayamashinnasecellar
Writer田辺 紫
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドをつとめる。「横浜ウォッチャー」として、見て、聞いて、撮って、食べて、実際に体験した横浜情報を発信。
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