【横須賀】漁師直伝!極上アワビとサザエの贅沢な食べ方。「直丸」が教える海のレシピ

Release2026.01.14

Update2026.01.14

【横須賀】漁師直伝!極上アワビとサザエの贅沢な食べ方。「直丸」が教える海のレシピ

Release2026.01.14

Update2026.01.14

横須賀の豊かな海で、アワビやサザエ漁を手がける漁師「直丸」。

獲れたての海の宝石を、贅沢に、そして美味しく味わい尽くすための絶品の楽しみ方を伺いました。

王道・アワビの酒蒸し

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「アワビはね、ただ蒸すだけじゃもったいないんですよ」

そう微笑むのは、「直丸」代表の門脇直行さん。海とともに育った人生だからこそ知る、アワビの本当のおいしさを教えてくれました。

定番と言えば、やはり「酒蒸し」です。

「フライパンにアワビを並べて、日本酒を150ml注ぎます。あとは10分ほど蓋をして蒸すだけ。特別な技術はいりませんよ」

蒸しあがったアワビは、箸を入れるとしっとり柔らかく、口に含むと弾むような歯ごたえです。潮の香りとまろやかな甘みが口いっぱいに広がります。

ここで欠かせないのが、肝ソースです。

「肝を叩き、蒸し汁、ニンニク、醤油、バターを加えて煮詰めます。カラメル状になったら、最高のタイミングです」

肝の深いコクと日本酒の旨みが見事に調和し、ソースをとろりとかければ磯の香りがさらに引き立ちます。

「新鮮なアワビは、どんな食べ方でもおいしい」と、門脇さんは笑顔で話してくださいました。

「刺身にする場合は、包丁の背で軽く叩き、薄く切ります。歯ごたえの中に、甘みがふわっと広がるんです」

生のままの身を少し厚めにスライスして天ぷらにすると、外はサクッと香ばしく、中は柔らか。刺身とはまた違う、熱で引き出された旨みが楽しめます。オリーブオイルでアヒージョにするのもおすすめです。

サザエは“水から”が鉄則

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「サザエは必ず水から茹でます。お湯から入れると蓋が中に入り込んでしまい、取りにくくなるんです」

コツを守って5分ほど茹でたら、苦みのある肝を外し、身を食べやすい大きさに切ります。麺つゆとネギを添えて軽く温めると、磯の香りがふんわり立ち上ります。素朴ながらも、海の男が知る“本当の旨さ”を感じることができます。

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サザエも新鮮であれば刺身で楽しめます。

「殻から出して薄くスライスすると、コリコリの歯ごたえがたまりません」

苦い肝を取り除いた身をわさび醤油や少量のレモンでいただくと、磯の香りが口いっぱいに広がります。

脱サラして漁師に「直丸」

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横須賀鴨居港「直丸」の代表、門脇直行さんと息子・圭介さん。

47歳で脱サラし、子どもの頃から慣れ親しんだ素潜りや釣りの経験を活かし、漁師の道を選びました。

鴨居は東京湾の湾口部に位置しており、反時計回りの潮流による潮通しの良さが特徴です。恵まれた漁場で獲れるアワビやサザエは、大きくて良質です。

現在はアワビ、サザエ、タコ、カワハギやヒラメなどを獲り続け、特にアワビ漁では神奈川県内でもトップクラスの年間水揚げ量を誇ります。

「海から獲れたばかりのものを、地元の人に届けたい」

その思いが、漁の隅々まで息づいています。

息子さんとの二馬力体制

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漁は圭介さんとの二人三脚です。

危険な素潜り漁では、一人が潜っている間、もう一人が船上で見張り役を務めます。

海辺で育った圭介さんは海に慣れていて、初めて漁師として潜った際にはアワビを5kgも獲ることができました。視力が2.0以上ある圭介さんは、箱メガネを使って海中のアワビを見つけることもあります。

「自分の力で結果が出る喜びが、仕事を面白くしてくれる」と圭介さん。

海と共に生きる父の背中は、息子にとって最良の教科書なのです。

海を守る漁師の誇り

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直丸さんが獲るアワビやサザエは、どれも鮮烈な旨みがあります。

「東京湾はミネラルが豊富で、特に鴨居の海は地形も独特です。ここで獲れるアワビやサザエは、流通に乗らない“海から獲れたばかり”の鮮度です」

漁は単なる収穫ではありません。「取るだけではダメ。海を育ててこそ、漁師の仕事は意味を持つ」

その思いは、アワビの養殖用親貝の提供などにも表れています。海の資源を守りながら、未来の漁師たちにも恵みを残していく。それが「直丸」の信念です。

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アワビ漁の季節、8月から10月です。市場や取引先へと届けられ、海の恵みが人々の食卓を彩ります。

刺し網は天馬船でやっているので、周りの漁師さんより漁獲は少ないですが、朝獲れの魚介を丁寧に船上〆にして最高鮮度の魚介を地元横須賀の飲食店に配達し、提供しています。

港に揺れる小舟、潮の香り、波の音。そこにあるのは、海の豊かさだけではなく、人と自然が紡ぐ日々の営みです。父と息子が共に挑み、笑い、悩み、そして喜びを分かち合う時間は、静かに横須賀の海に刻まれていきます。

取材日 2025/10/25

※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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行きつけの飲食店の方が作ってくれたというオリジナルTシャツ

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新鮮な採れたてアワビ。上質さには定評があります。

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タコは複数のタコを一度に捕まえられる「カニかご漁法」

Writerうみのとなり

ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。

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