津久井浜駅からすぐにある「うみべのえほんや ツバメ号」。この横須賀で初めてにして唯一の絵本専門店には、子どもから大人まで楽しめる絵本がずらりと並びます。その数は、なんと1,000冊以上というので驚きです。
津久井浜駅からすぐにある「うみべのえほんや ツバメ号」。この横須賀で初めてにして唯一の絵本専門店には、子どもから大人まで楽しめる絵本がずらりと並びます。その数は、なんと1,000冊以上というので驚きです。
店主の伊東ひろみさんは、短大時代に絵本や子どもの文化を学んだことをきっかけに「いつか自分の住んでいる街に絵本屋さんを開きたい」と夢を抱くように。それから数十年、2013年についに長年の夢が叶い、今では多くの地元の方々に愛されるお店となりました。
ブルーグレーの扉を開けば、広がる絵本の世界。白と青を基調とした店内からは、海の気配を感じられます。
壁一面には伊東さんセレクトの絵本が、表紙が見えるように並べられており、絵本そのものが語りかけてくるようです。天井からは様々なモビールが下がり、子どもも大人も胸が高鳴ります。
「訪れたお客さまの心に残る絵本屋にしたいと思いました。棚も他店を参考にしながらも、子どもが自分で本を取れるように、サイズや見せ方にこだわっています」
「ツバメ号」という店名は、伊東さんが大好きなイギリス児童文学「ランサム・サーガ」シリーズ、「ツバメ号とアマゾン号」からとったそうです。
「夏休みに子どもたちがヨットで冒険する話で、物語の舞台が、海に近い三浦半島と似ています。以前三浦で、主人公たちの真似をしてディンギーヨットに乗って遊んだ楽しい思い出もあり、店名につけました」
「最近は、大人が読んで心を動かされる絵童話にも注目しています」
そう語る伊東さんの最近のイチオシの絵本は、『地球のことを教えてあげる』(ソフィー・ブラッコール∥作・絵,横山和江∥訳 鈴木出版 2,090円・税込)。
まだ会ったことのない宇宙人の友だちに、ひとりの男の子が“地球”を紹介するところから始まる一冊です。美しい絵だけでなく、優しい文章は大人の心にも響きます。
「作者は子どもの支援活動に関わるなかで、この絵本をつくったそうです。人種、家族の形など多様性を描くだけでなく、生きていく上で大切な視点を教えてくれるので、大人もハッとする瞬間があります」
「うみべのえほんや ツバメ号」が開業して、早12年。「よかったと感じる瞬間や思い出は数えきれないほどあります」と伊東さんは目を細めます。
開店当初は赤ちゃんだった子が、中学生になって再び訪れてくれる。中高生だった子が、親となって子どもと一緒に来てくれる。そんな小さなお客さまの成長を、絵本屋として見守ってきたそうです。
「毎日、人や絵本とのたくさんの出会いがある中で、そういう成長も見られること。それがお店を続けてきて一番よかったと思うことです」
また、絵本の魅力について、改めて伊東さんに伺いました。
「短い文章でも心を動かす力があり、絵には言葉で表現できない物語が宿ります。だから絵本は、ずっと人々の心に残り続けるのです」
絵本は、赤ちゃんから大人まで楽しめるもの。また、一人でも、誰かと一緒でも楽しめるものです。海辺の絵本屋さんで、あなたの心の友だちとなるような一冊を探してみませんか。
取材日 2025/11/25
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

うみべのえほんや ツバメ号
住所 神奈川県 横須賀市 津久井1-24-21
電話番号 046-884-8661
営業時間 10:00~18:00
定休日 水・木曜
アクセス 京浜急行「津久井浜」徒歩1分
URL https://umibenoehonya.com/

Writer小林有希
東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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