姉妹が営む「たべごとや みなと」は、三崎港のバス停から徒歩3分ほどの路地にあります。平日の夜は小料理屋となり、妹の岩崎 楓さんが切り盛りします。
お店のケースにはお酒の肴になるお惣菜がズラリ。三浦牛と三浦豆腐を使った「実山椒とせり・きのこの肉豆腐」(900円)、「鶴首カボチャとさつまいものあんずクリチーサラダ」(650円)など、地元の食材を活かしたメニューたち並び、どれにしようか迷う楽しみもあります。冬は三浦の特産品である三浦大根などを使った季節限定の特製おでんも始まります。
楓さんにこのお店の人気の傾向を尋ねると「肉ですね」とキッパリ。
「漁師町だからでしょうか。地元の方にはお肉料理が人気です。夜は温かいお料理も多数ご用意しており、『手羽先のナンプラー唐揚げ』や『スペアリブの台湾煮』などが定番です。
ベトナムのビール、「333(バーバーバー)」(800円)でアジア気分。お店のロゴ入りグラスもかわいいですね。
ランチタイムは姉の柴崎 朱里さん、夜は妹の岩崎 楓さんが担当します。お話を聞いているうちに外は夕焼けに包まれていました。
楓さんが砂肝と野菜を炒めています。油のはねる音が響きます。
「静かでしょう? ここは鉄道はないし、大きな道路からも離れています。ときどき船の汽笛が聞こえるくらい」。
岩崎 楓さんは以前は都内の料理屋で働いていたそうです。
「姉と同じ店で働いていました。いつかは自分たちでお店を持ちたいねと話していたんです。そうしたら祖母が三崎の老人ホームに入り、母が三崎に一軒家を買い、姉家族も移住を決め『朝めしあるべ』との出会いがきっかけで『たべごとや みなと』の開業が実現しました」。
「三崎にある『朝めし あるべ』のトライアルキッチンで10ヶ月、姉と一緒にチャレンジしました。三浦でお店を開きたい人が間借り営業を試すことができるんです。お客さんの反応を感じたり、あらかじめ集客を想定できたことで自信がつき開業にいたりました」。
今後の展望を聞きました。
「まだ3年目。『たべごとや みなと』をもっとたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいです」と楓さん。
三崎の静かな夜をぜひどうぞ。
取材日 2024/11/08
Information
たべごとや みなと
住所 神奈川県三浦市三崎2-16-3
電話番号 046-876-6370
営業時間 11:30〜14:00(水・木・金・土)18:00〜22:00(木・金・土)17:00〜22:00(日)
定休日 月・火曜
アクセス 京浜急行バス「仲崎」徒歩2分
URL https://www.instagram.com/tabegotoya_minato/
Writerしゅんどう
三浦半島在住。「カピバラ写真展」をよこすかポートマーケット、ソレイユの丘などで開催し、自身はカピバラ紙粘土の造形、カピバラ絵本制作を行っている。
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