京急久里浜駅すぐの老舗中華「三代目十八番」。中華鍋の音と香ばしい匂いが迎える名物「広東麺」は、秘伝のタレとオイスターソースの深いコクが魅力。三代目の店主・中村仁さんは伝統を守りつつ、旅先の発想を料理に活かし新メニューを続々開発。この街を元気にしたいと日々奮闘中です。
京急久里浜駅すぐの老舗中華「三代目十八番」。中華鍋の音と香ばしい匂いが迎える名物「広東麺」は、秘伝のタレとオイスターソースの深いコクが魅力。三代目の店主・中村仁さんは伝統を守りつつ、旅先の発想を料理に活かし新メニューを続々開発。この街を元気にしたいと日々奮闘中です。
「カッカッ」と中華鍋とお玉が軽快にぶつかり合う音が、厨房に心地よく響きます。
豚肉や白菜、にんじん、椎茸、ねぎなどの具材を炒め、特製スープとタレを加え、最後にとろみを足していきます。数分で、彩り鮮やかな広東麺が出来上がります。
目の前に運ばれてきた広東麺は、思わず声が出るほどのボリューム。
大きな丼いっぱいに広がるのは、黄金色に輝くとろりとした餡。湯気とともに立ち上る香りが、食欲を一層かき立てます。
餡にはつるりとしたストレートの細麺。コシがありながらも喉越しが良く、熱々の餡との一体感に感動します。
「調味料のオイスターソースは上質なものを使っています。企業秘密のタレにもさまざまな旨みがあるので、コクがあると思います」と、店主の中村さんは教えてくれます。
醤油ベースの優しい味わいと具材の旨味の奥深いコクが口に広がります。
「夏はさらりと食べやすいように、冬はしっかり身体が温まるように」と、餡は季節によって濃度を変えています。
京急久里浜駅から歩いてすぐの場所に、町中華「三代目十八番」があります。昭和42年(1967年)から続く店を三代目店主の中村仁さん(29歳)が継ぎ、2022年6月にリニューアルオープンしました。
19歳から先代のもとで修行を始め、今年で10年目。
先代から受け継いだ味を守りながら、中村さんならではの新メニューを次々と生み出しています。
中村さんのリフレッシュ方法は、海外旅行。
「先日、ベトナムに行ってきました。メコン川ツアーにも参加しました。」と話す瞳は、キラキラしています。
「海外の文化や食事に触れることで、自分の世界観を広げたいんです」
日本とは違う景色や文化、そしてその土地ならではの料理。
旅先での一つ一つの経験が、感性を磨き、新しい味のヒントになっています。
「もう少し従業員を増やして、定休日なしで営業したい」
中村さんの願いは、お客様に自分の味を心から喜んでいただけること。
そして「この街を活気づけたい」という一途な想いが、中村さんを突き動かします。
夏季限定で、冷やし担々麺(1,000円)や冷やし塩ラーメン(1,150円)の提供も始めました。
お客様に美味しい幸せを届けたい――中村さんの優しい心意気が、一杯の麺にぎゅっと込められています。
市内はもちろん、わざわざ県外から訪れるお客様もいらっしゃるのだとか。
十八番の料理が久里浜に新たな賑わいを創り出しています。
取材日 2025/6/25
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
三代目十八番
住所 神奈川県横須賀市久里浜4丁目10-16
電話番号 046-835-8172
営業時間 11:00~15:00 17:00~20:00
定休日 火曜
アクセス 京急線久里浜から徒歩1分
URL https://www.instagram.com/kurihama.no18/
Writerうみのとなり
ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。
RECOMMEND
RANKING