本記事は、横浜市立大学の公認団体『三浦半島研究会』による全3回の連載企画『三浦半島 没入の旅』の第3回です。学生の視点で“その場に入った瞬間、時間がゆっくりと流れ出すような空間'’を実際に訪れ、感じたことを記事にしました。
本記事は、横浜市立大学の公認団体『三浦半島研究会』による全3回の連載企画『三浦半島 没入の旅』の第3回です。学生の視点で“その場に入った瞬間、時間がゆっくりと流れ出すような空間'’を実際に訪れ、感じたことを記事にしました。
キャベツ畑をまっすぐ行くと風のはやさで海に近づいてきたと実感があります。その先には静かな海の景色とコーヒーを愉しむゆったり空間が待っています。
シャワーやドッグランを併設しており、ビーチで自由に遊んだあとコーヒーを飲んで満喫することをコンセプトとした「Beach Wellness Lounge カフェ ラプンタ」。愛犬を連れたお客様や地元の小学生の姿もありました。
オーナーの野田栄さんは、この地にオープンした理由を「子供やワンちゃんがすぐ海に行けてお店にも来られる、距離や高低差が無く目線の先に砂浜が見えるところが気に入った。」と言います。
提供するコーヒーはエチオピア・カファ地方にある、コーヒーの原木とされる「マザーツリー」の豆を店内に設置の焙煎機によって自家焙煎したもの。深煎り、浅煎りと焙煎具合の異なる豆をブレンドする「アフターミックスブレンド」をしており、比率の調整によってその日のベストの味を提供しているのです。
手前が深煎り、奥が浅煎り、真ん中がそのブレンド。色の違いがよくわかります。
中でも注目すべきは「アロマアイスコーヒー(550円)」。氷水の入ったワイングラスにエスプレッソを少しずつ加えカッピング(=コーヒーの味見、評価)するように味わうのがラプンタ流。
「まずコーヒーの甘味を楽しめて、薄まったらまた足して。後ほど濃く飲めるアイスコーヒー。ゆっくりしてもらうときに、ワインみたいな感じで飲めるんです。」
初めてのスタイルで驚きましたが、窓から海を眺めながら思わず長居してしまいそうです。
地元の子供たちの居場所でもあるラプンタ。初声小学校の児童だけで来店すると格安で食事を提供しているのです。訪れた際も4人の女の子がお絵描きをしていました。
「この辺りは農業で忙しく、お子さんは遊ぶところも無いし。憩いの場所みたいな、よく休みとか宿題持ってきて、すごく良い子たちなので学割をやっています。」
本業では食材の輸入業を営む野田さん。使用する食材にも意外な「つながり」がありました。オーストラリア・ワーナンブール産のパルメザンチーズを使った「生パスタ(880円)」。実はワーナンブールは三浦市の姉妹都市。まさにお店でしか味わえない食感のパスタに濃厚なチーズとトマトソースが絡んで大満足な一品でした。もちろん生パスタの他にも、このチーズを味わえる料理がありますのでご賞味あれ。
一人ひとりのお客様にコーヒーやチーズについて丁寧に、にこやかに説明する姿が印象的な野田さん。ラプンタを居場所に、海での暮らしへ没入させてくれます。
撮影 濱口博嗣
取材日 2025/03/22
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
Beach Wellness Lounge カフェ ラプンタ
住所 神奈川県三浦市初声町三戸2580-9
営業時間 土曜、日曜 11:00-17:00
定休日 月曜~金曜
アクセス 京急バス「三戸海岸」徒歩2分/京急「三崎口駅」徒歩15分
URL https://www.instagram.com/beachwellness.jp/
Writer三浦半島研究会
三浦半島研究会(通称みはんけん)は横浜市立大学の公認団体です。 「三浦半島を網羅し、遊び尽くす」ことをモットーに、フィールドワークやクリエイティブ活動を行っています。
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