ふわりと立ちのぼるスパイスの香り。口に含むと、シナモンとカルダモンのやさしい甘みに続き、八角やクローブの余韻が広がり、じんわりと心と体が温まっていく——。葉山の「Home Grown Cafe」で提供されるスパイスチャイティーは、6種ものスパイスが織りなす、まさに“飲む癒し”。穏やかな午後、深呼吸するように一口ずつ味わいたくなる一杯です。
ふわりと立ちのぼるスパイスの香り。口に含むと、シナモンとカルダモンのやさしい甘みに続き、八角やクローブの余韻が広がり、じんわりと心と体が温まっていく——。葉山の「Home Grown Cafe」で提供されるスパイスチャイティーは、6種ものスパイスが織りなす、まさに“飲む癒し”。穏やかな午後、深呼吸するように一口ずつ味わいたくなる一杯です。
店主の梅澤健さんは葉山出身。子どもの頃から海外生活の長かった両親の影響で、日々の食卓にはハーブやスパイスを使った料理が並んでいたといいます。
鎌倉のレストランバーでの経験を経て、父が運営するアクティビティ施設の一角にカフェを開いたことがきっかけで、独自にスパイスチャイの追求を始めました。やがてその味が評判を呼び、2021年には森戸神社の参道近くに「Home Grown Cafe」をオープンしました。
スパイスチャイの美味しさだけでなく、「日々の暮らしに“気持ちの余白(アソビ)”を感じられるカフェにしたい。」そんな想いを抱いた健さんは、2年間にわたり鎌倉市大船のアジア食材専門店の店主からスパイスの知識を学びながら、スパイスの分量や煮出す温度を調整し、飲むほどに心がほどけていくようなチャイを目指して試行錯誤を重ねたといいます。
完成した看板商品の「スパイスチャイティー(650円税込)」は、シナモンやカルダモンをベースに、全6種のスパイスをブレンド。なかでも、カレーに欠かせないクミンを加えることで、香りに深みが増しているのがポイントです。
さらに、通常の2〜3倍のスパイスを強火で煮出した後に紅茶を合わせる独自の製法で、奥行きある香りと風味を引き出しています。甘さ控えめの国産きび砂糖と、濃厚ながら飲みやすい北海道産牛乳の選定にも、丁寧な飲み比べを重ねたといいます。
仕上げには、6種のスパイスにフェンネルとジンジャーを加えた独自配合の「スパイスミックスパウダー」をひと振り。香りや舌ざわり、飲み心地まで高める工夫がなされています。「この一杯で心が整うように」と、健さんはその想いを込めてチャイを提供しています。
「お店の味を自宅でも楽しみたい」という声に応えて誕生したのが、スパイスチャイ・ジンジャーチャイ・ミントチャイの3種の「スパイスチャイセット(各700円税込/2杯分・1500円/5杯分)」。
味噌汁の“出汁パック”にヒントを得て、「スパイス」と「紅茶葉・きび砂糖」を別々にティーバッグ化。鍋と牛乳さえあれば、自宅やキャンプ場でも手軽に香り高いチャイが楽しめる仕様に。とても簡単に淹れられると、リピーターが多いのも納得です。2杯分から購入可能で、ギフトとしても人気だそう。
葉山の隠れ家カフェ「Home Grown Cafe」で、日常にそっと寄り添う“気持ちの余白”と、心を整えるスパイスのひとときを体験してみてはいかがでしょうか。
取材日 2025/07/23
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
Home Grown Cafe
住所 神奈川県三浦郡葉山町堀内1005-28
定休日 月・火曜 (Instagram確認)
営業時間 11:00-18:00・土日祝10:00-18:00・summer time11:30-18:30
アクセス 京浜急行バス停「森戸神社」から徒歩1分
URL https://www.instagram.com/homegrownhayama/
WriterYASU
企業で商品の企画を中心にデザイン、建築に従事してきたものづくり好き。 フリーライター、デザイナーとして体験価値を大切に業務を手がけています。 食べ歩き・猫・三浦半島の環境の満喫が日々の目標。
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