逗子の中心、亀岡八幡宮からほど近い場所にひっそりと佇む凛堂。昼間は日本茶の奥深さをじっくり味わえる茶寮として、夜には静寂の中で酒を嗜むBARへと移り変わります。
階段を上り、ビルの2階にたどり着くと、大きな暖簾が迎えてくれます。それをくぐると、外の喧騒は遠のき、穏やかな時間がゆったりと流れ始めます。
逗子の中心、亀岡八幡宮からほど近い場所にひっそりと佇む凛堂。昼間は日本茶の奥深さをじっくり味わえる茶寮として、夜には静寂の中で酒を嗜むBARへと移り変わります。
階段を上り、ビルの2階にたどり着くと、大きな暖簾が迎えてくれます。それをくぐると、外の喧騒は遠のき、穏やかな時間がゆったりと流れ始めます。
この空間では、日本茶と酒が融合し、新たな味の世界を生み出しています。ソムリエ資格を持ち、ワインに精通していたオーナーの山本さんが、自ら厳選した酒とともに、茶葉の持つ繊細な香りや風味を活かした「茶酒」を提供。日本酒、焼酎、洋酒と茶が調和する一杯は、ここでしか味わえない特別なものです。
カウンターに腰を下ろせば、山本さんの洗練された所作で一杯が作られていく様子を間近で眺めることができます。
スモーキーな京番茶が香る京番茶ハイボール(990円)、紫蘇の爽やかさと玉露の旨味が溶け合う玉露と紫蘇のジントニック(1430円)、焙じ茶の香ばしさと薬草系の香りが楽しめる焙じ茶ネグローニ(1320円)。どれも茶葉本来の魅力を引き出した絶妙なバランスの一杯。色彩も美しく、口に含むたびに広がる茶の風味と酒の深みは、心をゆるやかにほどいてくれるかのようです。
「どのお酒を選べばいいかわからない」、そんなときは、山本さんと語らいながら、その日の気分に寄り添う一杯を選んでいくのもこの店ならではの楽しみ方。一人でふらりと訪れる客が多いのも、この店の静かな魅力があるからこそ。
昼にお茶を飲みに訪れた客が、夜にはふらりと酒を飲みに戻ってくる。そんな自然な流れが生まれるのは、日本茶と酒、どちらも同じように楽しめるこの店だからこそ。京都伏見で育ち、幼い頃から茶文化に親しんできた山本さんは、湘南という地に日本茶の新しい拠点を築こうと、この店を開きました。全国の農家から直接仕入れる20種類ほどのお茶は、彼自身が現地へ足を運び、生産者の想いを受け取ったものばかり。土と木と水の恵みを大切にしながら、「凛堂」はその魅力を伝えていきます。
凛堂では、どの茶酒にも必ず「あて」が添えられます。毎月スパイスや果物が変わるというこの一皿は、酒の香りと見事に調和するよう丁寧に作られています。味わい深く、上品な余韻を残すこの「あて」を楽しみに通う常連客も多く、季節ごとに変わるその組み合わせは、一期一会の楽しみそのものです。
逗子の夜、日本茶と酒が交わるこの静寂のBARで、心ほどける一杯を味わってみませんか。
Information
逗子茶寮 凛堂
住所 逗子市逗子5-1-12カサハラビル逗子B-2F
電話番号 046-870-3730
営業時間 茶寮12:00~16:30(LO16:00)、BAR 17:30~24:00(LO23:30)
定休日 不定休
アクセス JR横須賀線逗子駅から徒歩2分、京浜急行線逗子・葉山駅から徒歩1分
URL https://rindo-zushi.com/
Writer渡辺祐司
全国各地のおいしいもの、新しいスポットなどを訪ね歩き、観光・旅行関連記事を執筆するトラベルライター。猫、音楽、酒、のんびりした時間が好き。
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