逗子・葉山名物と聞いて、真っ先に思い浮かべる人も多いのが「パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ」のお菓子。地元では言わずと知れた老舗のパティスリーです。創業したのは1972年。「日影茶屋」の系列のフランス洋菓子店として、鐙摺葉山港入口の海のそばに誕生しました。
逗子・葉山名物と聞いて、真っ先に思い浮かべる人も多いのが「パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ」のお菓子。地元では言わずと知れた老舗のパティスリーです。創業したのは1972年。「日影茶屋」の系列のフランス洋菓子店として、鐙摺葉山港入口の海のそばに誕生しました。
日本料理店が洋菓子店を開くとは少々意外ですが、「当時は葉山界隈にゆっくりお茶を飲めるお店が少なく、またヨーロッパのお菓子が珍しい時代でした。そこで食事の後に寄ってもらえるような、ゆっくりひと息つける場所にとオープンしたそうです」と話してくれたのは、店長の中山修一さん。
創業当時から大切にしているのは、素材本来の風味を引き出し、甘さを抑え、リキュールで味に深みを出したケーキをはじめとする生菓子や焼き菓子を提供すること。そうしたお菓子作りのモットーを継承しつつ、時代に合わせた味わいを取り入れながら常に改良を重ねているのだとか。
そんな「パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ」のお菓子の中で、50年近くベストセラーを誇るのが「スワンシュー」(1個470円)です。繊細で愛らしいスワンの形をしたシュー生地に、手絞りの白いホイップがまるで羽毛のような可憐さ。手作りのため、顔の形が1つ1つ微妙に異なるのもまた愛らしさが増します。
一般的なシュークリームはカスタードクリームを使うことが多いですが、スワンシューはホイップのみ。乳脂肪分のパーセンテージが違う生クリームを4種類ブレンドし、軽い口当たりでミルク感がしっかりとした味わいに仕上げています。そのため、見た目よりもすっきりとした甘さに。
形を崩すのがもったいない気持ちに駆られますが、羽で生クリームを掬って生地と一緒に味わうのがおすすめの食べ方だそうです。
人気のスワンシューですが、過去にはチョコ生クリームやひな祭りの時期にはイチゴクリームのスワンシューも登場したことがあるそう。季節限定の商品もぜひ味わってみたいものです。
イギリスのアンティーク家具や調度品に囲まれたクラシカルな空間は、“田園の暮らしを”がテーマ。海辺の静かで心落ち着く空間で、愛らしいスイーツを味わう至福のおやつタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?
取材日 2025/11/6
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ
住所 神奈川県三浦郡葉山町堀内20-1
電話番号 046-875-5346
営業時間 11:00〜18:00、土・日曜、祝日10:00〜18:00(イートインLO17:00)
定休日 なし
アクセス JR逗子駅より(3番乗り場)『葉山一色』又は『福祉会館行き』方面乗車にて『鐙摺』バス停下車
URL https://patisseries.chaya.co.jp

Writer坂井あやの
雑誌やweb媒体で食・酒・旅にまつわる記事を執筆。町場の酒場から星付きレストランまで、おいしい料理とお酒があると聞きつければフットワーク軽く全国へ足を延ばす。ナチュラルワインとサウナと野球が、日々の癒し&楽しみ。

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