YRP野比駅からすぐの「らぁ麺 SUNGO」さんは、貝出汁と牛骨からスープをとる独自の味を追求するラーメン店です。
潮味と醤油味から選べる「特製らぁ麺」(1,300円)は、アサリから出る旨味と牛骨からとる出汁が絶品。それに絡む手もみ麺との組み合わせが最高の一杯です。
ラーメン経験ゼロの女性店主が、亡き夫の遺志と家族の絆を胸に始めた“やさしく力強い一杯”。その味に込めた想いとは。
YRP野比駅からすぐの「らぁ麺 SUNGO」さんは、貝出汁と牛骨からスープをとる独自の味を追求するラーメン店です。
潮味と醤油味から選べる「特製らぁ麺」(1,300円)は、アサリから出る旨味と牛骨からとる出汁が絶品。それに絡む手もみ麺との組み合わせが最高の一杯です。
ラーメン経験ゼロの女性店主が、亡き夫の遺志と家族の絆を胸に始めた“やさしく力強い一杯”。その味に込めた想いとは。
貝出汁と牛骨のWスープでやさしくもパンチのある味で評判なのが「らぁ麺 SUNGO」です。
2020年12月にYRP野比駅前にオープンし、珍しい貝出汁ラーメンの店として注目を集めました。創業から5年。地域外からも来訪者が絶えない名店として知られています。
一番人気は「特製らぁ麺」(1,300円)の潮味です。店長の下里広美さんに人気の秘密をお聞きしました。
「基本となるスープは貝出汁と牛骨からとっていますが、さらに松阪牛の牛脂から抽出した甘みのある脂を加えています。この甘みがアサリ出汁の旨味を引き出すことがわかってきました」と教えてくれました。
「太陽と海が好き」という下里さんがつくるラーメン屋さんは海辺の喫茶店のようです。
「『SUNGO』という店名はサンゴ礁はもちろんですが、太陽のSUNにGO!をかけています。太陽へ向かっていこう、というイメージです」
穏やかに迎え入れてくれる入り口、明るい店内、コクがありつつ優しいお味のラーメン。野比という海辺の小さな街にぴったりのお店です。
下里広美さんはラーメン職人の経験はありませんでした。
夫の庄太さんが津久井浜駅近くに「麺屋庄太」をオープンし、複数店舗を広げる人気店へと成長させました。しかし2020年2月、庄太さんが急逝します。
「私はお店には出ていたものの、ラーメン作りの経験はありませんでした。当時小学生だった息子が主人のことが大好きでラーメン屋になる、と言ってくれたんです。この子のためにラーメン屋を続けるのもいいかな、と」
「麺屋庄太」は豚骨ラーメンのお店でしたが、豚骨の出汁をとるのは力仕事で難しい。そこで庄太さんがイベントで出していたホンビノス貝を使った貝出汁ラーメンを思い出しました。
貝の風味が美味しくて好きだった、という広美さん。試行錯誤の末、仲間たちの助けもあり、現在の形に辿り着きました。
ほかにも庄太さんの面影が「らぁ麺 SUNGO」のそこかしこにあります。
そのひとつが「チャーシュー丼」(300円・写真右)は、「麺屋庄太」から引き継いだ人気のごはんものです。そして、もうひとつがスープを飲み干すとあらわれる丼の底の豚さんです。広美さんは「主人の豚骨ラーメンの豚をイメージして友人が描いてくれました」と笑いました。
取材日 2025/5/29
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
らぁ麺 SUNGO
住所 神奈川県横須賀市野比1-10-3
電話番号 050-8881-0034
営業時間 11:00〜14:00 17:00〜20:00
定休日 木曜日(その他臨時休業あり)
アクセス 京浜急行「YRP野比駅」から30秒
URL https://www.instagram.com/35.sungo
Writerしゅんどう
三浦半島在住。「カピバラ写真展」をよこすかポートマーケット、ソレイユの丘などで開催し、自身はカピバラ紙粘土の造形、カピバラ絵本制作を行っている。
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