「テキスタイルのためのギャラリーがある」と聞いて鎌倉駅から徒歩15分。辿り着いたのは、大きな縦長のガラス窓が目印の素敵な一軒家です。
屋内に入ると、約4mの天井高があるメインスペースで、大胆に配置されたファブリックの作品たちが大きく切り取られた窓から差し込む自然光をたっぷり浴びて、一層鮮やかな色彩を放っていました。
大きな高窓から「今月のテキスタイル」がお出迎えします
「テキスタイルのためのギャラリーがある」と聞いて鎌倉駅から徒歩15分。辿り着いたのは、大きな縦長のガラス窓が目印の素敵な一軒家です。
屋内に入ると、約4mの天井高があるメインスペースで、大胆に配置されたファブリックの作品たちが大きく切り取られた窓から差し込む自然光をたっぷり浴びて、一層鮮やかな色彩を放っていました。
暮しの中に、テキスタイルが最高に輝くための空間が
テキスタイル研究所「Casa de paño」代表 伊藤 眞依子さん
「自宅の一部を交流の場として開放することを“住み開き”って言うそうなんです。」教えてくれたのはここ、テキスタイル研究所「Casa de paño」代表・伊藤 眞依子さん。ご夫婦ともにテキスタイルに魅了されて、布の展示をコンセプトにおいたご自宅を設計しました。テキスタイルデザイナーの作品が中心のギャラリーとして、また地域の方に布の魅力を発信する場として、催事の時のみ自宅を開放しているとのこと。想いの通り、布たちが生き生きと魅力を放つ幸せな空間です。
テキスタルデザイナー吉岡陽子さん。布を通してその街の景色や息遣いを表現します
この日はテキスタルデザイナー吉岡陽子さんの企画展「海辺のテキスタイル展」が開催中。これまで様々な地域の食べ物や建物などをモチーフに作品にしてきた吉岡さん。今回は江ノ電沿線に暮らす人、営む人へのインタビューを通し、海辺に暮らす人々の日常を丁寧に拾い上げた「地域もよう」を描きました。
待ち合わせ場所に欠かせない時計台のそばには、山の住民タヌキの姿も
地域のお祭りにはリスも参加してます
@401tnd 角田洋一 「江ノ島は実はヘビなのだー!」楽しい物語が始まりそうなデザイン
展示の中には年末にぴったりのアイテムも。海辺の日常がぎっしり詰まった「地域もよう」のファブリックカレンダー(2,310円)です。よーく見てみると、江ノ島が2025年の干支「巳」の背中の一部になっていて、その周りに地元のお祭りや、いつも立ち寄る馴染みのお店と思しきものから、浜辺でトンビに食べ物を取られてしまうといった“海辺のあるある”まで、リアルな海辺の暮らしが所狭しと愉快に描かれています。そんな小さなモチーフを一つ一つ眺めていると、「家族やお友達と絵探しとして遊んでも楽しいですよ」と吉岡さん。確かに!
@401tnd 角田洋一
タペストリーやお弁当包みとしても活躍しそうなこのファブリックカレンダーは、全13色で展開中。鎌倉市内各所で手に入れることができます。(詳細はリンクから)
今回の企画展は、様々なテキスタイルデザイナーと「Casa de paño」の協働によるプロジェクトで、湘南暮らしの小さな楽しみや宝物をテキスタイルデザインで表現し、プロダクトに落とし込むことで地域の観力を再発見&共有する「SHONAN LOCAL TEXTILE Project」の第1弾とのこと。テキスタイルによって掘り起こされる地域の魅力との出会い、これからも楽しみです。
取材日 2024/12/03
Information
テキスタイル研究所「Casa de paño」
住所 非公開(事前予約制。予約お申し込み後、受付メールにてご連絡します)
電話番号 非公開
営業時間などの情報 企画展やイベント時のみオープン
オープン日は公式サイト・Instagramにてお知らせ
アクセス JR「鎌倉」駅から徒歩15分
URL https://www.casadepano.com
Writer地元良品JOURNEY編集部
地元良品JOURNEYは、”地元が愛する名物をめぐる”三浦半島密着ウェブメディア。誰もが知ってる名産品から、みんながまだ知らない体験まで、確かな地元のお墨付きをお楽しみください。
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