【三崎】横浜中華街の名店に原点三崎港の新名物:『トロちまき』

Release2025.05.16

Update2025.05.16

【三崎】横浜中華街の名店に原点 三崎港の新名物:『トロちまき』

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水にくぐらせてレンチン! 三崎まぐろ トロちまきをおいしく食べる

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ちまきは竹の葉を剥がすところからすでにドラマがはじまっています。折り返しをひとつ剥がし新たな折り返しをもうひとつ剥がすと、ようやくお目見え。ネギ油の香ばしさが鼻腔をくすぐり、もち米の粒ひとつひとつが反射します。

三崎港からほど近くに工場を構え、三崎で水揚げされるメバチマグロを使った「三崎港まぐろ トロちまき」(500円)が大人気の「セブンシーズ」。

トロちまきは、テイクアウトするか、近隣イベントで出店していればあればそこで購入、あるいは土産物店やオンラインで冷凍品の購入が主となりそう。

代表取締役 土山拓男さんは冷凍品の簡単でおいしい食べ方を教えてくれました。

「自然解凍をしたら、電子レンジで600W、2分です。パックから出してサッと水にくぐらせた『トロちまき』を平皿に乗せて、チン。これで蒸した状態になります」。

アツアツのトロちまきをひと口食べると、トロの旨みとネギ油の風味が口の中に広がります。

なるほど、これが「新たなかながわ名産100選」に選ばれた手作り中華ちまきか、と納得です。

煮込むとおいしくなる まぐろのスジ

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土山さんが「トロちまき」を考案したのは、マグロ問屋としての長年の思いからでした。まぐろのスジばった部位は刺身としては使えず、商品になりません。土山さんは三崎港で生まれ、幼少時よりマグロと親しんできました。スジは煮込むとゼラチン状になり、とてもおいしくなる事をよく知っています。

この美味しいスジをどうにか商品化できないだろうか……。相談したのが横浜中華街の名店「重慶飯店」の元料理長でした。煮込み料理なら美味しさを凝縮できる! 2007年、ふたりで開発した中華ちまき「三崎港まぐろ トロちまき」が販売されました。

海を見ながら、トロちまきを食べる贅沢時間

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「三崎港まぐろ トロちまき」の生産数は、1日600個。元料理長からレシピを譲り受け、土山拓男さんが経営するセブンシーズが製造・販売を一手に担うようになりました。事業が拡大するにつれて手狭になり、生産力を高めるために同じ三崎内の海から近いところに、2025年4月から移転しています。

「これからは、買いに来てくれたお客さんが食べられるようにベンチを置くつもりなんですよ。海に近いところで、すこし休みながらゆっくり『トロちまき』を食べてくれたら嬉しいですね」。

取材日:2025/01/16

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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山形のもち米に独自のネギ油と醬油。冬場と夏場で味付けを変えるのがポイント。

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おいしいものはだいたい茶色い。これ、真実です。

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ちまきを包む竹の皮を捌く土山さん。ちまきのワクワク感を演出する大事なアイテムです。

Writerしゅんどう

三浦半島在住。「カピバラ写真展」をよこすかポートマーケット、ソレイユの丘などで開催し、自身はカピバラ紙粘土の造形、カピバラ絵本制作を行っている。

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