甘辛く香ばしい匂いがふわりと広がる店内。ここは長井漁港近く、房竹丸直販所 海鮮料理「勝魚」。漁師ならではの目利きが光る刺身が評判のこの店で、根強い人気を誇るのが「日替わり煮魚定食(1600円税込)」です。7年以上継ぎ足してきた秘伝のタレが自慢で、中には煮魚だけを目当てに通う常連客もいるほど。
甘辛く香ばしい匂いがふわりと広がる店内。ここは長井漁港近く、房竹丸直販所 海鮮料理「勝魚」。漁師ならではの目利きが光る刺身が評判のこの店で、根強い人気を誇るのが「日替わり煮魚定食(1600円税込)」です。7年以上継ぎ足してきた秘伝のタレが自慢で、中には煮魚だけを目当てに通う常連客もいるほど。
店主の宮川聡さんは、城ヶ島出身の漁師であり料理人。自らが獲ったり、信頼できるルートで仕入れた地魚を、長年の経験と確かな腕で、最もおいしい形に仕上げています。
この日の主役は「クロシビカマス」。上品な脂と白身の旨みが特長の魚で、舌の肥えた常連客からも評価が高い一尾です。
ふっくらと煮崩れなく仕上げられた身は、箸を入れるとタレがじゅわっと染み出し、食欲をそそります。さらに、非常に丁寧な骨切りがされており、骨を気にせず、口の中でほろりとほどける食感が味わえ、煮魚の美味しさを堪能できます。
煮魚の味を支えるのが、7年以上継ぎ足してきた宮川さんこだわりの「継ぎ足しダレ」。
これは宮川さんが、大手通信企業内で運営している漁師レストランから使い続けているもの。
魚の旨みが重なり、進化を続けた濃厚なタレは、幼い頃に本家のおばさんが作ってくれたキンメの煮付けの味を追い求めた、思い出の結晶でもあります。
濃厚で甘辛く、深いコクがあり、クロシビカマスの脂と絶妙に絡むこのタレは、白ご飯が進むと評判。「このタレをご飯にかけて食べるのが楽しみ」という常連も多いのだとか。
煮魚定食には、小鉢と味噌汁、ごはんにプラスし、なんと看板商品でもある肉厚なお刺身までがセット。煮魚とお刺身の両方が満喫でき、人気なのも納得です。
小鉢には、マグロの皮の三杯酢や釜揚げひじき、そして地元野菜の漬物など。
とろりとしたゼラチン質、貝のような食感、ふわりと仕上げたひじきなど、どれも手間ひまがかかっており、「小鉢が美味しくて驚いた」という声も少なくないそう。
味噌汁は、地元ワカメとシイラを使い、味噌は控えめに。魚と昆布の出汁がしっかりときいた、海の素材が主役の味わいです。
「地元の魚を、その土地で一番おいしい形で味わってもらいたい」と語る宮川さんの想いが、魚料理のすべてに宿ります。日替わり定食は、訪れるたびに出会える魚が変わるのも楽しみのひとつ。
丁寧な仕込みと、漁師としての経験が生んだ“日替わり煮魚定食”やお刺身にフライなど。地魚の魅力に出会える、まさに“わざわざ食べに行く”価値ある一膳がある場所が、房竹丸直販所 海鮮料理「勝魚」です。
取材日 2025/07/04
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

房竹丸直販所 海鮮料理「勝魚」
住所 神奈川県横須賀市長井3丁目48−6
定休日 火曜(インスタを確認)
営業時間 月〜金11:00-15:00・土11:00-20:00・日11:00-15:00
アクセス 三浦縦貫道路 「林」出口からクルマで約7分
URL https://www.instagram.com/katsugyo_fusatake/

WriterYASU
企業で商品の企画を中心にデザイン、建築に従事してきたものづくり好き。 フリーライター、デザイナーとして体験価値を大切に業務を手がけています。 食べ歩き・猫・三浦半島の環境の満喫が日々の目標。

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