葉山・森戸海岸近くのフィッシュアンドチップス専門店「The Gazebo(ザ・ガゼボ)」。
英語で東屋(あずまや)、見晴台を意味し、「人々が集まり、リラックスしておいしいものを楽しめる空間にしたい」という、オーナー夫妻の宇式伸介さん、菜穂子さんの思いが込められています。
旬の魚を使った「ポキ丼」(1,430円〜 時価)もフィッシュアンドチップスと並ぶ看板メニューです。この日の魚はブリとコショウダイ。
「ポキ」はハワイのメニューで、魚の切り身を調味料に漬けたもの。ハワイで食べたポキ丼のタマネギが辛すぎた経験から、薄皮をはがし、よく水にさらしています。手間をかけたタマネギは甘く、ポキのおいしさを引き立てます。
たっぷりの野菜は千葉・茂原の農家さんから仕入れているというセルバチコ。ほどよい苦みと自家製ドレッシングの甘みでごはんが進みます。
大学の水産学部で同級生だった宇式夫妻。海と旅行が好きで、将来はB&B(=宿泊と朝食をセットにした民宿)を運営したいとの思いから、それぞれ別の業界から星野リゾートに転職しました。7年間勤めた後、縁あって葉山に居を構え、まずは飲食店で葉山に根を張ろうと2012年6月にこのお店を開業。
2016年、お二人の思いや経歴を知った葉山で宿泊施設を開業する企業から依頼され、開業から運営にいたるまでをサポートしました。それを機に、宿泊施設や地方再生のアドバイザリー事業を立ち上げることに。
2021年には「Voyagers(ボイジャーズ)」という社名で法人化。現在は、ウィークデーは全国を飛び回るアドバイザーとして、ウィークエンドは「The Gazebo」でフィッシュアンドチップスを提供するという、二足のわらじを履く忙しい日々を送っています。
「The Gazebo」がオープンするのは、土・日曜(ランチ&ディナー)と月曜日(ランチ)の3日間。
フードロスをなくす観点から極力食材が余らないよう、仕入れの量を調整しています。「フィッシュ&チップスをたくさん食べたい方、6名以上で来店される場合は、2日前までにご相談ください」。
いつの日か、お二人が希望の物件に出会え、B&Bを開業される日が来ることでしょう。現在も理想的な物件の情報を収集されている日々とのことでした。
取材日 2024/12/16
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
The Gazebo
住所 神奈川県葉山町堀内387
電話番号 046-874-9663
営業時間などの情報 11:30 - 14:00 (L.O14:30) 17:30 - 20:00 (L.O20:30) 営業カレンダーをチェック
定休日 火〜金曜
アクセス 京浜急行バス「元町」から徒歩2分
URL https://gazebo-hayama.com/
Writer田辺 紫
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドをつとめる。「横浜ウォッチャー」として、見て、聞いて、撮って、食べて、実際に体験した横浜情報を発信。
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