三浦海岸からほど近く、2024年8月に完成したばかりの複合施設「魚常荘」の2階にセルフケアをコンセプトとした「御自愛喫茶 TEA & SNACKS」がオープンしました。
1階には規格外野菜などのフードロス削減をうたう「もったいない食堂」も同時移転し、食堂内の階段を上がると御自愛喫茶の空間があります。
三浦海岸からほど近く、2024年8月に完成したばかりの複合施設「魚常荘」の2階にセルフケアをコンセプトとした「御自愛喫茶 TEA & SNACKS」がオープンしました。
1階には規格外野菜などのフードロス削減をうたう「もったいない食堂」も同時移転し、食堂内の階段を上がると御自愛喫茶の空間があります。
薬膳茶と合わせて「クリームあんみつ」(550円)で御自愛する午後を送ってみるのもおすすめです。
乗せられたアイスクリームは、神奈川県の「薫る野牧場」から仕入れているアイスクリームミックスを使っています。甜菜糖などの天然素材によって作られ、濃厚さが特徴です。
御自愛喫茶をオープンする前、もったいない食堂では牛乳をつかうメニューを止めていた時期がありました。オーナーに再び牛乳をつかったメニューの提供に至った経緯を聞いてみました。
「一時期、牛乳を使わない時期がありました。しばらくして、また使いたくなる牛乳と出会い、使用を再開しましたけどね」と語ってくれたのは、「もったいない食堂」と「御自愛喫茶 TEA & SNACKS」両方のオーナーである西村まさゆきさん。
「数年前に沖縄に旅行に行った時、牧場の近くで牛の悲しそうな鳴き声が聞こえてきました。地元の方が『仔牛が出荷されたんだよ』と教えてくれて。その鳴き声は親の牛でした。親から子どもを引き離して育てる肉牛の品種であることを知ったんです。
乳牛についても調べてみると、初乳だけ仔牛に与えたら、あとは人間用に搾乳される親牛が多いことがわかりました。それが悲しくて、牛乳を飲まなくなりました」。
「豆乳でプリンを作っていた時期があり、なかなか牛乳のような美味しさにならないと試行錯誤していたところ、知り合いから『山地(やまち)酪農』という、牛の親子がのびのびと暮らす牧場もあると教えてもらいました。
この3月、神奈川県の山北町にある『薫る野牧場』さんを知って、牛の親子を引き離さない育て方をされていることを聞いて、すぐスタッフと現地に行って牧場を見学させてもらいました。仔牛が飲みきれない分だけを搾乳していることがわかり、取り扱わせていただくことにしました」と語っていただきました。
快適な環境で暮らす牛から採れた牛乳を使ったアイスは、おいしさにどこか優しさが感じられる味わい。癒しの空間でぜひ味わってみてほしい一品でした。
取材日 2024/09/12
Information
御自愛喫茶 TEA & SNACKS
住所 神奈川県三浦市南下浦町上宮田530-2階
電話番号 ー
営業時間などの情報 月火定休 12:00〜18:00
アクセス 京急久里浜線・津久井浜駅 徒歩12分
URL https://www.instagram.com/gojiaikissa/
Writer赤坂太一
東京と福岡の2拠点生活をしている編集者・ライター。デジタルガジェットとクルマなどの乗り物が好物。マニアックな世界を一般向けに翻訳するコンテンツ制作が得意。
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