【横須賀】潮風と乾杯。三浦半島の海街に生まれたペールエールの物語

Release2025.10.23

Update2025.10.23

【横須賀】潮風と乾杯。三浦半島の海街に生まれたペールエールの物語

Release2025.10.23

Update2025.10.23

元は歯科医院だった一軒家につくられた小さな醸造所「三浦ペニンシュラビール」。2025年、そこで生まれた記念すべき第一作目のビールに「海街ペールエール」と名付けられました。

もっと見る

使用しているのは麦芽・ホップ・水・酵母という伝統的な原料のみですが、その爽やかな口当たりに、パイナップルやグレープフルーツなどのフルーティーさを感じられます。焙煎して24時間以内のモルトを使用しているので、苦みが穏やかでクリーンな味わいです。

代表である廣瀨静佳さんは「良い日も悪い日も、スッと心に入り寄り添える存在でありたい。皆さんの日常に溶け込むようなビールを目指している」と話します。

もっと見る

なにげない雑談から生まれた、家族の新しい挑戦

創業のきっかけは、廣瀬さんのお父様の訃報でした。葬式を終えて一人残された母を想っていると、ふと献杯に掲げたビールが目に入ったそうです。

もっと見る

夏季限定の「三浦すいかエール」

「重たい空気を紛らわせるように、“皆でビールをつくったら面白いかも”と口にしました。そうしたら母が目を輝かせているのが見えて……。本格的に話し合ううちに色々と算段がついたので、本腰を入れました」

廣瀬さんはそこから新たな挑戦に邁進します。ビールタンクの購入、醸造所の設計、歯科医院の改修工事、酒類醸造免許の取得など、一歩ずつ夢に近づくたびに家族に笑顔が生まれていきました。そして、廣瀬さんいわく「運命的に」出逢った醸造家・柳町みゆきさんと、お母さま・直子さんの3人体制で三浦ペニンシュラビールがスタート。

もっと見る

左から柳町さん、廣瀬さん、直子さん。

しかしビール醸造は、副業としての挑戦となりました。廣瀨さんは普段は食品輸出のバイヤーとして、柳町さんはバイオ企業で商品開発のマネージャーとして本業に勤しむので、タンクの発酵チェックなどを行うのは基本的に直子さんひとり。

もっと見る

直子さんは日々酵母と向き合う中で、目に見えない相手でも「まるで生き物を育てている感覚」だと目を細めます。

もっと見る

もっと見る

「海街ペールエール」はまだまだ進化中

創業から半年が過ぎ、ケグ(ビール樽)で地元のカフェや都内の飲食店に卸すほか、休日には三浦半島や東京、千葉などで開催されるイベントに出展して、自分たちのビールを広めています。今後は「瓶詰めをして、道の駅や産直所でも販売する予定」だと廣瀬さんも意気込みます。

でも自社の顔である「海街ペールエール」は、実はまだまだ進化の途中のようです。

もっと見る

「うちでは素材の風味や香りを大事にしており、特に海街ペールエールはモルトのコクが感じられる一杯を目指してきました。ただ、イベントでお客さまとお話する中で、日本では喉越しと炭酸感を好む方が多いと実感したんです。そこでモルティなコクに加え、喉を気持ちよく刺激する炭酸を増やすなど、より満足のいく一杯に向けて進化を遂げている最中です」

もっと見る

爽やかな風味を残しつつ、モルトのコクや旨みを加えられないかとバランスを模索中なのだとか。これからどのように進化をしていくのか楽しみです。

海風のように爽やかで優しいその一杯が、もう少しでみなさんの手に届きます! ぜひ楽しみにしていてくださいね。

もっと見る

取材日 2025/08/21

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

もっと見る

静佳さんの話に、稲妻に打たれたように「これだ!」と感じた直子さん。「やらないでいたら後悔する」とビールづくりに賛成したそうです。

もっと見る

三浦ペニンシュラビールで使用しているドイツ産の最高品質のモルト。煮だし終わった麦芽のカスは、「千年続く農業」を掲げるSHO farmさんで自然養鶏している鶏たちの飼料に。

もっと見る

麦芽はすべて自家焙煎。さらに24時間以内のものを使用することで「ビールの香ばしさにつながる」そうです。

もっと見る

大きなガスコンロと巨大鍋でモルトを煮だす様子は「給食のカレーみたい」。ベルギーやドイツの地方では、このような伝統的な古くから続く直火仕込みする醸造所が多いという。

Writer小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

関連記事

RECOMMEND

【横須賀】潮彩レモン香る、ふわふわのビール「ひつじ雲ヴァイツェン」

2026.01.26

【横須賀】潮彩レモン香る、ふわふわのビール「ひつじ雲ヴァイツェン」

横須賀で本格北海道ジンギスカン!?分厚いラム肉と特注鍋の「行くべぇ」

2025.11.24

横須賀で本格北海道ジンギスカン!?分厚いラム肉と特注鍋の「行くべぇ」

【横須賀】「LOOK UP」で触れるテックスメックスのブリトー&カルチャー

2025.10.22

【横須賀】「LOOK UP」で触れるテックスメックスのブリトー&カルチャー

【横須賀】クラフトブルワリーで味わうホットドッグと絶品おつまみ WHITE DOG BREWING

2025.06.28

【横須賀】クラフトブルワリーで味わうホットドッグと絶品おつまみ WHITE DOG BREWING

【横須賀】話題のアイスバーガー 秋谷の古民家カフェで大人のデザート体験

2025.06.24

【横須賀】話題のアイスバーガー 秋谷の古民家カフェで大人のデザート体験

【横須賀】小野崎圭さんが瓶ビールに込めた想い「WHITE DOG BREWING」

2025.06.15

【横須賀】小野崎圭さんが瓶ビールに込めた想い「WHITE DOG BREWING」

人気記事

RANKING

No.1

【横須賀】何が出るかは当日次第!「煮干しそば平八」の創作・日替わりラーメン

2026.01.22

【横須賀】何が出るかは当日次第!「煮干しそば平八」の創作・日替わりラーメン

No.2

【逗子】店主・間宮侑さんが手がける、老若男女から愛される絶品とんこつラーメン「pork bros」

2026.01.21

【逗子】店主・間宮侑さんが手がける、老若男女から愛される絶品とんこつラーメン「pork bros」

No.3

【横須賀】走水の生海苔が香り立つ「横須賀中華KOMINE」の絶品炒飯

2026.01.19

【横須賀】走水の生海苔が香り立つ「横須賀中華KOMINE」の絶品炒飯

No.4

【横須賀】宝石箱のような前菜に感動。北イタリア仕込みの隠れ家Osteria Il giglio

2026.01.21

【横須賀】宝石箱のような前菜に感動。北イタリア仕込みの隠れ家Osteria Il giglio

No.5

【鎌倉】あの頃のワクワクがよみがえる! 「TUZURU」で楽しむ心ときめく文具探し

2026.01.19

【鎌倉】あの頃のワクワクがよみがえる! 「TUZURU」で楽しむ心ときめく文具探し

No.6

【横須賀】和食の王道を守って105年「四代目埼玉屋 和心 天まる」の重箱からはみ出るえび天丼

2026.01.25

【横須賀】和食の王道を守って105年「四代目埼玉屋 和心 天まる」の重箱からはみ出るえび天丼

No.7

【横須賀】“究極の魚”と“焼酎70種”、“熱烈カープ愛”が同居する名店 もつ鍋の店「温」

2026.01.18

【横須賀】“究極の魚”と“焼酎70種”、“熱烈カープ愛”が同居する名店 もつ鍋の店「温」

No.8

【逗子】コーヒー自慢の人気カフェが地元の穴場のランチスポットに!「CAFÉ FANDANGO」

2026.01.20

【逗子】コーヒー自慢の人気カフェが地元の穴場のランチスポットに!「CAFÉ FANDANGO」

No.9

【横須賀】たまたま作ったら大ヒット!話題の紅しょうが天 居酒屋「じゅん屋」

2026.01.20

【横須賀】たまたま作ったら大ヒット!話題の紅しょうが天 居酒屋「じゅん屋」

No.10

【逗子】駅前の隠れ家「ricco」で味わう絶品魚料理と創作イタリアン

2026.01.21

【逗子】駅前の隠れ家「ricco」で味わう絶品魚料理と創作イタリアン