味染み抜群!時短調理こんにゃくとは?創業81年老舗「森定商店」の試み【横須賀】

Release2025.03.23

Update2025.03.23

味染み抜群!時短調理こんにゃくとは? 創業81年老舗「森定商店」の試み【横須賀】

Release2025.03.23

Update2025.03.23

店主直伝!短時間でしっかり味のこんにゃくの煮物

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板こんにゃくを一口大に手でちぎり、めんつゆ、水、砂糖を加え、約30分煮た後、一晩置きます。

翌日、食べてみると出汁の旨みがしっかりと染み込んでいます。味わい深いぷるぷるのこんにゃく煮に感激です。

こんにゃくはあく抜きなど事前の下処理が大変というイメージがありますが、森定商店のこんにゃくは、あく抜き不要、短時間でしっかりと味が染み込むのが特徴です。

3代続くこんにゃく店「森定商店」

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このレシピを教えて下さったのは、1944年創業のこんにゃく・ところてんの専門店 森定商店 森 経隆さん(52歳)です。

「うちのこんにゃくは特殊な加工で気泡を含ませているので、水に浮き、味が染み込みやすいのが特徴です。薄味でもしっかりと味がつきますよ」

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3代目となる経隆さんは、学生の頃から家業を手伝い、こんにゃく製造は慣れ親しんでいました。長男のため、家業を継ぐことは自然の流れだったと話します。

高校卒業後、滋賀県にある同業者のもとで2年間の修行を積んだ後、森定商店で働き始めました。

手軽に、こんにゃくの美味しさを味わってほしい

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オートメーション化が進み、昔よりも生産効率がアップし、1日で板こんにゃく(250g)は8000個も製造できるとのこと。その他にも、玉こんにゃくやしらたき、刺身こんにゃく、ところてんなど約40種類の商品を製造しています。

時代とともに食生活や食事の好みが変化し、こんにゃくの消費量は減少しているなか、「手軽にこんにゃくを味わっていただきたい」と、あく抜き不要・気泡入りの時短調理可能なこんにゃくを開発しました。

味が染みやすいと評判になり、ベストセラー商品として、各スーパーや土産物店に並んでいます。

神奈川ブランドとして新商品の開発

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横須賀は相模湾と東京湾に面しており、豊富な海産物が水揚げされる地域です。その特色を生かして、走水の海苔や猿島のワカメ入りの商品を土産品として開発しました。

「こんにゃくは食卓では脇役で成長産業ではないかもしれませんが、地元の食材と組み合わせることで商品価値を高めていきたい」と話します。

特産品として「横須賀こんにゃく」としてブランディングしながら、こんにゃくの新しい可能性と販路拡大に力を入れています。

取材日 2025/1/15

※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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国産天草100%使用のところてんは香りも良くのど越し滑らか。全国から注文があります。

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横須賀特産品として、スイーツのようなこんにゃくや真っ黒いこんにゃくも新発売。

Writerうみのとなり

ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。

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