国道134号線沿い、一色海岸近くにある「SUNSHINE+CLOUD」は、アパレル・雑貨・生花・カフェが一体となった葉山の老舗ショップです。
お店の人気アイテムはメッセージがプリントされたTシャツ。
・Long sleeve T-shirt(11,000円)
・Short sleeve T-shirt(8,580円)
「ALOHA」はご存知の通りハワイの言葉で「こんにちは」。フロントプリントだけでなく背中をみれば「MAHALO」の文字。マハロは「ありがとう」の意味。
「こんにちは、からはじまってありがとうで終わる関係がいいですよね」と笑うのは、高須勇人さん。SUNSHINE+CLOUDのオーナーでありデザイナーです。自分の着たい服をデザインし、自分がいいなと思ったグッズをお店に並べています。
気になるのは「RUN」とプリントされたTシャツです。くるっと背中側を見ると「AWAY」の文字。つなげると「RUN AWAY=逃げる」の意味です。
なぜこのメッセージに? との問いに「そのとき逃げたい気分だったんでしょうね(笑)、なんかね」高須さんは頭をかきます。
葉山の海のおおらかさから得たインスピレーションだったのかもしれません。
取材時、アーティストの成田久さんの作品が展示・販売をされ、目を惹きました。衣服やバッグは商品でありつつ、視覚と触覚に刺激を与えるインスタレーションでもあり、SUNSHINE+CLOUDの空間全体が作品のようでした。
高須勇人さんが葉山にお店をオープンして来年で30年。当初はアパレルが中心だったとのことですが、今は生活雑貨やアート作品なども取り扱っています。
30年前、1995年にSUNSHINE+CLOUDがオープンした頃から続いているのが、オリジナルカタログの配布です。1ページにひとつずつ高須さんが選び抜いた商品が紹介されています。また各ページには、一般公募で集められた日常の何気ない出来事や、風景を言葉にした文章が添えられています。
高須さんはカタログを手にします。
「このお店は僕が選んだ、僕が好きなものを販売しています。だけどお客さま皆さんが僕の好きなものを好き、とは限らないよね。
カタログを作り続けているのは、僕の世界観を好きになってくれる人に僕を見つけてもらうためだし、僕から探しにいくためでもあるんです。でも最近、郵便代が上がり続けているのが困るところです(笑)」。
といいながら、高須さんは嬉しそうにページに目を落としました。
取材日 2024/11/01
Information
SUNSHINE+CLOUD
住所 神奈川県三浦郡葉山町一色2151-1
電話番号 046-876-0746
営業時間 11:00〜18:00
定休日 月曜日(祝日は営業)
アクセス 京浜急行バス「旧役場前」徒歩2分
URL https://sunshine-cloud.com/
Writerしゅんどう
三浦半島在住。「カピバラ写真展」をよこすかポートマーケット、ソレイユの丘などで開催し、自身はカピバラ紙粘土の造形、カピバラ絵本制作を行っている。
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