【連載】三浦大根命名100周年デザインPJ⑦100回目の出荷準備始まる。間もなく皆様のお手元に!

Release2025.12.24

Update2026.01.26

【連載】三浦大根命名100周年デザインPJ⑦100回目の出荷準備始まる。間もなく皆様のお手元に!

Release2025.12.24

Update2026.01.26

三浦市農業協同組合が市場に出荷する三浦大根は、年末の3日間のみ。今年は12月24日、25日、26日の予定です。

収穫を目前に控えた12月19日の夕方。初声にある三浦市農業協同組合情報センターには、三浦市内からたくさんの農家さんが集まっていました。

これから行われるのは三浦大根の「目合わせ」。

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「出荷する農家さんが集まり、今年の三浦大根の生育状況を元に、選別の基準を、文字通り『目』で確認しながら『合わせる』作業です」と、この場を仕切る共販部の宮田航介さんが話して下さいました。

規格区分は「秀品」「優品」「B品」の3つ。配布された資料の具体的なイラストと、サンプルの大根を「目」で確認していきます。

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「目合わせ」には、このあと市場に三浦大根を卸す青果物卸売会社さんも立ち会います。ここで、今年の予約は約9,000袋と発表されました。

「とにかく抜いてみないと、何が飛び出すかわからないのが三浦大根」と話すのは、大田市場で大根の卸しを担当している、東京青果の遠藤涼也さん。

青首大根と異なり、三浦大根は首までどっぷり土に埋まっているので、実際に収穫してみないことには、今年の出来が分からないのです。

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そこで「目合わせ」で使う大根は、毎年同じ高円坊の農家さんに提供してもらい、それを基準として、今年の出来を予想しながら進めていきます。

今年の選別基準をしっかり『目』に焼き付けて、作り手の皆さんは、いよいよ始まる収穫の準備に取り掛かるために、それぞれの畑に戻っていきました。

100回目の出荷まで、カウントダウン始まる

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「目合わせ」から4日後の23日午後。出荷初日の前日です。

三浦市農協の圃場でも、営農部総出で出荷の準備が進んでいました。

作業場には、白くて瑞々しい三浦大根が既に山積みに。収穫したのは約1,500本!

前日の朝から、ひたすら抜いて洗って、漸く終わりが見えてきた頃でした。

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三浦大根の出荷スタイルは、袋詰め。大きさによって3~5本の大根を詰め、上からスズランテープで手際よく縛っていきます。この伝統的なスタイルで出荷されるのは、今では三浦大根と高菜だけ。

「大変だし、手間がかかるけど、箱だと多分、底が抜けちゃう」それだけ重たい大根なのです。

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農家さんで規格を選別し、出荷の準備が整った三浦大根たちは、市内17か所にある集出荷所に集められます。

三浦市農協の大根は、北部営農センター下宮田野菜集出荷所へ持ち込まれました。ここでは他に1軒の農家さんから、3日間で1,000袋の三浦大根を集荷する予定です。

出荷の3日間に照準を合わせる

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集出荷所のお仕事は、もう一つ、出荷直前の品質検査があります。

二人体制で規格表を手に、「割れ」「シミ」を重点的ににチェックしていきますが、この三浦大根に関しては「指摘や注意が殆どない」と、出荷所検査を担う三浦市農協北部営農センターの長澤健さんは言います。

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「いいものを出せる農家さんしか、やっていないんじゃないですかね。(出荷日が)3日間だけですし、なかなか手がかかるんで」

ハードな条件の下で、ベストの結果を出す。

敢えて厳しい選択をした農家さんの挑戦が、この3日間の三浦大根なのかもしれません。

今年の三浦大根の出来について伺ってみると、「暑さや乾燥といった厳しい環境のせいで、やや小振り。それでも、たっぷりと水分を含んで、味は上々」とのこと。

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次の日の朝、出荷所検査に合格した大根たちは、漸くトラックに積まれ、100回目の出荷を迎えます。市場を通して、皆さんのお手元に届くまで、あと少しです。

三浦大根の100年と、その先の未来

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三浦市農協本店前にはいつも、雄大な富士山の姿が

100回目の種まきから追いかけた、今年の三浦大根のお話は、ここでおしまいです。

最後に三浦市農業協同組合 加藤勝典組合長にお話を伺いました。

「三浦大根は土が命です。畑を選ぶので、どこでも作れる大根ではない分、これまでの苦労も人一倍あったと思います。とてもデリケートな上に、収穫時の体への負担は大きい。続けていくのが大変な大根です。

しかし、100年のもっともっと前から、生産者が自ら種取りをし、交配をして、できるだけいいものを作ろうと繋げてきました。甘みの奥にある特有の苦味、辛味もある、大根らしい大根です。だからこれからも、伝統野菜として守り続けていきたいと思います。

一方で、未来にも目を向けています。県の試験場での小型の三浦大根の選抜を、昨年終えました。本来の良さはそのままに、使い勝手の良いサイズの三浦大根です。もっと日常で使える野菜にするような改良に、挑戦しています」

この記事が配信される頃(2025年12月24日18時)には、三浦大根は市場を経由して小売店に移動中のはず。早ければ明日の午後には店頭に並ぶところもあるそうですから、見かけたらぜひお手に取り、ずっしりと重い三浦大根を、その手で感じてみてください。

大根の美味しいいただき方は「三浦野菜デザインプロジェクト」のスピンオフ企画「旬の野菜を美味しくいただく」でご紹介していきます。

ちなみに組合長の加藤さんは「やっぱり生。1本そのまま大根おろし。2人でぺろっと食べてしまいます。」とのこと!

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また、三浦市内の朝市や直売所では、2月の上旬頃まで三浦大根のお取り扱いがあります。穫れたての絶品が揃っていますから、是非三浦市まで会いに来てください。

髙島一精さんデザインの三浦大根BAGも、本日から数量限定で発売スタートです!

三浦大根と一緒に手に入るお取扱店もありますよ!大きな三浦大根を背中に背負って、楽しい気持ちでお持ち帰りください。

取材日 2025/12/19、23
撮影  地元良品JOURNEY三浦半島篇

Fashion Designer

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髙島 一精/ Kazuaki Takashima 

1973年 熊本生まれ。 
文化服装学院を卒業後、株式会社イッセイミヤケに入社。
株式会社三宅デザイン事務所に移籍し「ISSEY MIYAKE」、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のデザインチームに参加する。
2005年に株式会社エイ・ネットから自身のブランド「Né-net」がデビュー。
派生ブランド「にゃー」とともに、国内外で多くのファンをつかむ。2020年に独立し、「This is not a cat.」と称した活動をスタート。ファッションデザインに留まらず、キャラクターデザインや作品制作など、共感でつながる人に届く距離感でものづくりを続けている。

www.kazuakitakashima.net

Writer地元良品JOURNEY編集部

地元良品JOURNEYは、”地元が愛する名物をめぐる”三浦半島密着ウェブメディア。誰もが知ってる名産品から、みんながまだ知らない体験まで、確かな地元のお墨付きをお楽しみください。

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