【三崎】三浦じゅうの名車が集う。大正期の蔵が生まれ変わったRevival Cafe

Release2025.12.17

Update2025.12.17

【三崎】三浦じゅうの名車が集う。大正期の蔵が生まれ変わったRevival Cafe

Release2025.12.17

Update2025.12.17

車好きであれば、その光景に思わず足を止めて見入ってしまうことでしょう。三浦海岸を囲む国道134号線沿いに建つ「Revival Cafe」の駐車場には、日々、レジェンダリーな名車が集います。

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推定・大正末期に建てられた蔵を改装したカフェは、クラシックカーファンに大人気のお店。白いトライアンフ「TR4」を模した看板や店先に描かれたシトロエンのHトラック、テラス席に横づけされたフォードの赤いボンネットバス(中で食事も可能!)など、訪れる人をわくわくさせる仕掛けで溢れています。

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蔵横にあるテラス席

蔵の中にはオーナー・三﨑由湖さんいわく、「ほとんどお客さまからいただいた」というクラシックカーコレクションが飾られ、ミュージアムのような空間が広がっていました。

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地元の農家を応援するボリューム満点「タコライス」

カフェが人気の理由のひとつに、地元食材をふんだんに使ったフードメニューがあります。

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看板メニューの「タコライス」(単品1,600円・税込)は、数種類のスパイスを調合してじっくり炒めたタコミートが主役。お米に混ざった黒豆の食感がアクセントとなり、奥深い味わいが口の中に広がります。

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ミートの下には、朝採れの三浦野菜がたっぷり。スタッフの実家や知り合いの農家から直接仕入れるため、新鮮さは折り紙つきです。なぜタコライスをメニューに加えたのか伺うと、三﨑さんは「地元産野菜を活かせるから」と話してくれました。

「農作物は天候や気候に左右されやすく、収穫量も変わります。でもタコライスなら、葉物が少ない時期でも、他の野菜を混ぜて彩りよく仕上がりますし、規格外の野菜も美味しく活用できるんです」

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何気ない一皿ですが、農家を応援し、自然のサイクルに寄り添う想いが込められています。

また、メニュー名には「単品」と表記されていますが、日替わりスープや小鉢、自家製ピクルスがつくボリューム満点なセットになっている点も魅力です。取材時のスープは生姜を効かせた野菜コンソメで、体にすっと染み渡る味わいでした。

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愛車を眺める特等席をつくるために

もうひとつ、このカフェを語る上で欠かせないのが、推定・築100年の蔵です。15年程前、三﨑さんが国道134号線を走るたびに蔵を目にしては、その堂々とした佇まいに心を奪われていたそうです。そして取り壊しの話を耳にすると、直談判をして譲り受けました。

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元々は材木商の蔵で、珍しい石造りに瓦屋根という立派な構え。地元の大工さんの助けを借りながら修繕を重ね、断熱や漆喰を施すなど、約2年をかけて蘇らせました。

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外観は“和”の趣を残しながら、内部はクラシックカーの世界観と見事に融合されています。特に印象的なのは、2階建てロンドンバスの螺旋階段の曲線を再現して造られているという階段。

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2階建てバスを持つ知り合いの方にお願いして、細かく採寸させてもらい、見事に再現。

ちょっとした旅行気分を味わいながら2階に上ると、クラシカルなシャンデリアが梁の木組みと絶妙にマッチし、大正期の洋館を想像させる雰囲気です。

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「愛車を眺めながらお茶を楽しめる場所が欲しかった」という三﨑さんの願いから始まったカフェは、今では国や年代を超えて多くのクラシックカーとそのファンが集う空間となっています。

駐車場では、三﨑さんの愛車・赤いスピットファイヤーMK1が、太陽のスポットライトを浴びて燦然と輝いていました。

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取材日 2025/09/17

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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シトロエンのHトラックのフロントグリルを持っていたという三﨑さん。友人に頼んでボディを描いてもらったところ、当時フランス車でライト用に使われていたイエローバルブを譲り受け、取り付けたのだとか。

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蔵の中に残っていた樽や抽斗なども年季が入った良い色合いになっていたため、ひまし油でワックスをかけて再利用。

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名車の部品が所狭しと飾られています。

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開業5周年を記念してつくられたものも。

Writer小林有希

東京在住フリーライター/Web編集。2016年にアパレル企画兼バイヤーを辞めて、ライターに。 紙、WEB問わず企業PR、ファッション、アート、地域、建築、教育、働き方など多分野で執筆中。

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