【三崎港】4代続く鮮魚店「魚音」著名人も夢中の三崎産マグロとトロトロ煮

Release2025.02.26

Update2025.02.26

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【三崎港】4代続く鮮魚店「魚音」 著名人も夢中の三崎産マグロとトロトロ煮

Release2025.02.26

Update2025.02.26

三崎で4代続く鮮魚店

三崎港のすぐ近くに本店を構え、うらりマルシェに支店を出す「魚音」は、三崎で最も古い魚屋さん。その歴史は、およそ100年に及びます。

現在、4代目の社長を務めているのは物部幸村(ものべ ゆきむら)さん。3代目だった父から「この魚屋を継いだら、すべてお前のやりたいようにできるぞ」と言われ、稼業の魚音を継ぐ決心をしました。

「自分が入ってからは三崎内に寿司屋『鮨処 魚音』や定食屋『まぐろ食堂 七兵衛丸』を出店しています。ただ、失敗もたくさんある(苦笑)。10年以上前にオーストラリアで回転寿司店をオープンしましたが、そこは潰れました」。

マグロ船から直接仕入れる魚屋は日本でここだけ!?

物部さんの攻めの姿勢が最も色濃く表れているのは、仕入れ面。三崎港にあるマグロ船「住吉丸」が獲ってきたマグロは商社が買い取り、そこから豊洲市場に出され、魚屋が仕入れるという流れが一般的でした。

しかしコロナ禍が訪れた約5年前、豊洲市場の活動が停滞します。結果、出荷先のなくなった住吉丸が「このマグロを全部買わないか?」と新たに声をかけたのが魚音でした。

「こういう仕入れをしている魚屋は、日本で魚音だけだと思いますよ。それからはお付き合いが続き、今は魚市場ではなく住吉丸から直接マグロを仕入れています」と物部さん。

1日限定100個 人気すぎて入手困難な「トロトロ煮」

魚音には、ほかにも人気商品が。本来は捨てるだけだったメカジキの尻尾の手前部分を活用、脂の乗ったマグロの肉が甘辛く味付けされ、やみつきになる煮物「トロトロ煮」(1,000円)です。

ただし、1日につくれるのはせいぜい100個程度で、すぐに品切れになる人気商品とのこと。どうしても欲しい方は、事前予約がオススメです!

有名作家やプロ野球の監督経験者も訪れるという魚音。マグロとトロトロ煮を目当てに、嗅覚の鋭い人が集まるお店です。

取材日 2024/11/29

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

物部さんが初めて住吉丸のマグロを買いに行ったときの写真。普通の魚屋さんではあまり見られない光景です。

地産地消。三崎港にあがったマグロです。値段は脂の乗り具合によってまちまちなので、お店で手にとってチェックしてください。(画像の「まぐろの尾身」は税込2,092円)

こんなにあるのに、すぐなくなってしまう「トロトロ煮」。およそ15年にわたり、魚音の人気商品として話題を呼んでいます。

Writer寺西ジャジューカ

1978年生まれ。数年間の異業界での活動を経てライターに転身。得意分野は芸能、音楽、ドラマ評、(昔の)プロレス。『証言UWF』などで執筆。東京生まれだけに地方のおいしいものに憧れがある。

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