カリッと香ばしく、中はじゅわっと出汁の旨みが広がる車麩のフライ。プレートには、素材の持ち味を生かした季節の野菜が彩り豊かに並び、麦味噌仕立ての味噌汁からは香ばしい香りがふんわりと立ちのぼります。
こちらは、横須賀中央の路地裏2階にある「one drop cafe」。看板メニューは「ベジごはん」と「ビーガンごはん」。どちらも旬の野菜が主役の、体にやさしい話題の一皿です。
カリッと香ばしく、中はじゅわっと出汁の旨みが広がる車麩のフライ。プレートには、素材の持ち味を生かした季節の野菜が彩り豊かに並び、麦味噌仕立ての味噌汁からは香ばしい香りがふんわりと立ちのぼります。
こちらは、横須賀中央の路地裏2階にある「one drop cafe」。看板メニューは「ベジごはん」と「ビーガンごはん」。どちらも旬の野菜が主役の、体にやさしい話題の一皿です。
お店を営むのは、内田吉彦さんと綾子さんご夫妻。メーカー勤務だった吉彦さんは、三浦で出会ったオーガニック農家との交流をきっかけに、「地元の野菜を主役にした料理を出したい」と考えるようになりました。
土の力を生かして育つ野菜の魅力を、食を通して伝えたい――そんな思いから、“Near the farm(畑のそばで)”をコンセプトに「one drop cafe」をオープン。横須賀を主に、三浦半島で化学合成農薬や化学肥料を使わずに育てられた野菜を中心に用い、体にも環境にもやさしい料理を届けています。
人気の「ベジごはん(1870円税込)」は、20品目近い野菜を少しずつ盛り合わせた贅沢なプレート。大皿には、バターナッツかぼちゃのきんぴら、とろりとした緑なす、四角豆、ビーツのポテトサラダなどが並び、4つの小皿には、なすと厚揚げの山椒炒めや空芯菜と茄子のナムル、もものすけカブなど、家庭ではなかなか出会えない野菜がずらりと並びます。
「横須賀野菜って、こんなに種類があるの?」
「直売所で見かけたけど、こんな味なんですね!」
そんな声に、内田さんが笑顔で調理法を教えてくれる――このやりとりも、「one drop cafe」ならではの楽しみです。味つけはやさしく控えめながら、和・洋・エスニックの風味を少しずつ取り入れ、口に運ぶたびに新しい驚きが。野菜の食感や味わいの違いを感じながら、食べ進めるほどに満足感が増していきます。
食べ応えのアクセントとなるのが、「ベジごはん」の“車麩のフライ”と「ビーガンごはん」の“車麩の唐揚げ”。どちらも新潟産の肉厚な車麩を使用しています。
“車麩のフライ”は魚出汁の旨みをまとい、香ばしいパン粉の衣がサクッと軽やかに。“車麩の唐揚げ”は動物性素材を使わず、醤油と味醂で味つけして片栗粉をまぶし、ザクッとした食感に仕上げています。
「ビーガンごはん」では、もともと大豆ミートを使っていたそうですが、加工による添加物などをなくし、より自然な味わいを求めて車麩に変更したそう。
噛むほどにじんわりと旨みが広がり、まるでお肉のような満足感がある一品。野菜との相性抜群の味わいに、気がつけば最後の一口になっています。
B級品や破棄野菜といった扱いがなくなって欲しいと話す内田さん。具沢山の味噌汁には、野菜の皮や芯から煮出した野菜出汁 “ベジブロス” を使用するなど、野菜の栄養と旨みを余すことなく活かしています。
「今日はどんな野菜に出会えるかな」――そんな期待を胸に訪れる人も多いそう。食べ進めるほどに、内田さん夫妻のやさしさと丁寧な手仕事が伝わり、心まで満たされていきます。
「one drop cafe」は、旬の横須賀野菜の美味しさを発見し、野菜と人がつながる場所です。
取材日 2025/10/02
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information

one drop cafe
住所 横須賀市大滝町1-29 2階
電話番号 046-845-6126
定休日 月曜/火曜/日曜不定休(インスタにて確認)
営業時間 11:00〜 / 土曜:12:00〜
アクセス 京浜急行線「横須賀中央駅」から 徒歩6分
URL https://www.instagram.com/one_drop_cafe/

WriterYASU
企業で商品の企画を中心にデザイン、建築に従事してきたものづくり好き。 フリーライター、デザイナーとして体験価値を大切に業務を手がけています。 食べ歩き・猫・三浦半島の環境の満喫が日々の目標。

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