鮮やかな赤色と果汁ほとばしる果肉、そして甘みと酸味のバランスがとれた「紅ほっぺ」は、津久井浜観光農園で食べることができるイチゴの代表格です。
鮮やかな赤色と果汁ほとばしる果肉、そして甘みと酸味のバランスがとれた「紅ほっぺ」は、津久井浜観光農園で食べることができるイチゴの代表格です。
ほかにも気候や季節に応じた複数の品種が栽培されており、特に3月4月頃には、気温上昇に耐えられる品種も取り入れるなど、来園者に最高の味わいを提供できるよう工夫を重ねています。
予約不要で楽しめるこちらの観光農園は、30分制(2,300円)の入園システムを採用。その日の収穫状況に応じて受け入れを行っています。観光案内所で料金を支払うと、生育状況の良いハウスに案内してくれるシステムです。
車でのアクセスが便利ですが、津久井浜駅から無料送迎バスでも来園可能。三浦半島の豊かな自然に囲まれた立地も魅力の一つです。
写真は、高設栽培のハウスですが長年、土耕栽培(地面の高さでの栽培方式)の経験を積んだ農園です。園内には複数のハウスが連なっていますが、土耕栽培のハウスも多くあります。
代々受け継がれてきた三浦の土地で、今は14軒の農家が力を合わせて観光農園を営んでいます。
「畑で遊んで、土の匂いを嗅いで育ったから、農家になるのは自然な流れでしたね」と話すのは、「津久井浜観光農園いちご狩り組合」の組合長を務める小林誠さん。この農園が観光農園として歩み始めたのは小林さんの親世代の決断があってこそでした。
「昔は一般的な農家でしたが、親父たちの世代が『このままじゃいけない』と、40年以上前に観光農園という形を選んだんです」。
もともとは水田だった場所を補助金という支援策をうまく活用しながら、単なる農業から観光農業への転換を図ることで、より安定した経営を目指したと言います。そんな先代たちの先見性は、小林さんたちの代を経て若い世代にも引き継がれています。
「若い世代はSNSの発信など新しいことをどんどん提案してくれます。親の世代が始めた観光農園を、また違う形で発展させてくれているんです」。
そんな若手農家さんたちの発案で、新たにInstagramでの発信もはじめたそうです。
イチゴ狩りをした後は、直売所で新鮮な三浦野菜のお買い物も。また秋にはミカン狩りやサツマイモ掘りなど、一年を通じて三浦の味覚を楽しめます。
農業一筋に生きてきた小林さん。「作り手としての誇りを持ちながら、お客様に喜んでいただける農園でありたいですね」と話されていました。
取材日 2025/01/18
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
津久井浜観光農園
住所 神奈川県横須賀市津久井5-15-20
電話番号 046-849-5001
営業時間 9:00〜15:00
定休日 ー
アクセス 京浜急行「津久井浜駅」から徒歩20分
URL https://ja-yokosukahayama.or.jp/tourism/
Writerミノシマタカコ
フリーライター/Web編集。旅行や食、ホテル、ライトテック、ビジネスなど多岐にわたる分野を執筆。インタビュー多め。狛犬愛好家としても活動中。日本参道狛犬研究会会員。
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