【三崎】白米と一緒に食べたい!ファン続出のくろば亭の「茜身タレ焼き」

Release2025.06.26

Update2025.06.26

【三崎】白米と一緒に食べたい!ファン続出のくろば亭の「茜身タレ焼き」

Release2025.06.26

Update2025.06.26

まるで牛ハラミ。ファン続出の「茜身タレ焼き」

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「茜身タレ焼き」(1,100円)の食事は注文したときから始まっています。

オーダーして程なくすると、店内のカウンター奥にあるキッチンからパチパチと爆ぜる音とともに良い香り!テーブルに置かれるや否や箸が伸びてしまいます。

ハフハフと口に運ぶと香ばしさが鼻に抜け、しっかりとした脂、そして噛み応えに満たされます。これがまぐろだと言われなければ、お肉料理だと思うかもしれません。

魚のくさみはもちろんなく、肉よりも後味あっさり。甘辛い濃いタレに負けないしっかりとした脂の旨味。これはビールか……いや、白米が欲しいところ。定食で頼まなかったことを後悔しました。

一匹買いだからこそ手に入る、旨味の詰まったまぐろの血合い

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三浦半島の先端にある三崎町(みさきまち)は、かつてまぐろ漁の拠点として栄え、世界中の漁師が集う眠らない町でした。やがて、冷凍技術の進化や物流の改善という社会の変化、さらに漁師の高齢化が進みまぐろ漁は縮小していきますが、現在の三崎町は都心から気軽に行ける観光地として注目を集めています。

「地元料理 くろば亭 本店」は、観光客も注目する人気店です。店専属の目利きがメバチマグロ、インド鮪、本マグロを一匹まるごと買い付けて、毎日11時頃に店頭でまぐろ兜の解体ショーを行い、稀少部位をオリジナル料理に仕立てて提供してくれます。

「茜身タレ焼き」はファン続出の人気料理の一つ。

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使われているのはまぐろの血合い。血合いとは、背骨に近い赤黒く固まった部分で、泳ぎ続けるまぐろの体幹を支えている筋肉質な部位です。

血が多い分、傷むのが早く臭いが出るため、スーパーなどではまずお目にかかれません。三崎で目利きが競り落とした新鮮で良質なまぐろだからこそ味わうことができます。

注文が入ってから身をさばき、濃厚な独自のタレに1日以上つけ込み、弱火で炙り焼きにしていきます。炎に煽られまぐろの脂がしたたり落ちるたびに、ジュウジュウと食欲をそそる音と香りが店内に流れてきました。

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創業53年、三崎港の歴史に合わせて形態を変えてきた

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創業者は現在も「おやじ」の愛称で親しまれている山田芳央(よしお)さん。1971年、世界中を旅したまぐろ漁師をもてなすナイトレストラン「クローバー」をオープンしました。やがて食事処としてまぐろの稀少部位を扱うジビエレストラン「くろば亭」へ移り、現在の「地元料理 くろば亭 本店」となったのは息子の拓哉さんが2代目としてお店を継いでからです。

「ナイトレストランだった時代、お客さんの漁師たちから、世界中のまぐろ料理の話を聞いてわくわくしました。あのとき聞いた話をヒントに現在もメニューを考えているので、うちは“無国籍料理”なんです。まぐろの内臓や稀少部位を使った独自の料理法で、世界一楽しいまぐろ料理を目指しています」

ここでしか食べられないまぐろ料理を味わうために、足を運ぶしかなさそうです。

取材日 2025/03/03

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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まぐろの稀少部位の説明のため、お作りを用意してくれた

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カウンターの向こうにあるキッチンは整理整頓されている

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まぐろだけでなく地魚を使った料理も人気

Writerコヤナギユウ

幸せになることだけを考えて生きている旅と遊びの散文家で写真家。スキンダイビングが趣味で、カナダ観光局「オーロラ王国ブロガー観光大使」、チェコ親善アンバサダー2018、神社検定3級。本業はグラフィックデザイナー。

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