日々の食卓に、ちょっとした感動をもたらしてくれる——それが逗子の「逗子葉山常備菜研究所」のご飯のお供たち。
店主・井上園子さんが手がける無添加の瓶詰め「葉山しらすと天日干し野菜のふりかけ」は入荷待ちが続くほどの人気。看板のおむすびと並んで評判のお稲荷も、素材と丁寧に向き合った“日常のごちそう”として多くのファンを集めています。
日々の食卓に、ちょっとした感動をもたらしてくれる——それが逗子の「逗子葉山常備菜研究所」のご飯のお供たち。
店主・井上園子さんが手がける無添加の瓶詰め「葉山しらすと天日干し野菜のふりかけ」は入荷待ちが続くほどの人気。看板のおむすびと並んで評判のお稲荷も、素材と丁寧に向き合った“日常のごちそう”として多くのファンを集めています。
井上さんがこちらの店を始めた背景には、カフェ運営時代に出会った、廃棄される余剰や規格外の野菜があります。そうした食材を活かしたいと、スローフード三浦半島の活動を立ち上げ、保存食づくりに取り組みました。
人気商品「葉山のしらすと季節の野菜のふりかけ(950円税込)」は、その象徴ともいえる一品。
葉山産のしらすとともに使う野菜は、天日干しと食品乾燥機でじっくり乾燥。逗子の海風と太陽が育むこの工程により、旨みと栄養が凝縮され、野菜本来の甘みや風味が際立ちます。
生より栄養価が向上するこだわりの天日干し。苦労したのは、季節や気候変化による湿度を見極める点だったと言います。野菜が傷まないよう気を配っている様子を、井上さんは話してくれました。
使う具材は季節ごとに変わり、地元野菜の大根菜や小松菜、柚子、ビーツなどの彩りが食卓を華やかにします。
ご飯にふりかけると、彩り鮮やかで、野菜の香りがふわっと漂い、ひと口ごとに旨みが重なります。しらすの塩味と野菜の風味が絶妙に絡み、お箸が止まらなくなる味わいです。おひたし、パスタ、バタートーストなどにも好相性と、人気が高いのも納得です。
ほかにも、「葉山のひじきと梅の佃煮」や「生姜と菊芋とかつおの佃煮」(各950円税込)など、添加物を使わず仕上げた瓶詰めは、逗子のふるさと納税返礼品にも選ばれています。また、葉山ステーションやスズキヤなどの食材店では、入荷待ちが続くほどの人気。リゾートホテル「SCAPES THE SUITE」でも提供されるなど、地域を代表する味となっています。
おむすびに並ぶ、もう一つの人気が「お稲荷(各370円税込)」。使用するのは、逗子の老舗「とうふ工房とちぎや」の手作り揚げ。やや厚めの揚げを、醤油・みりん・きび糖で煮含めるシンプルな味付けが、飽きのこない上品な仕上がりを生み出しています。
厚みや柔らかさに個体差がある手揚げを、一つずつ丁寧に包むのも、井上さんと気心知れたスタッフの方の手仕事ならでは。口に含めば、ご飯と揚げがふんわりと一体になり、心も満たされる味わいです。
「毎日食べても飽きない、安心できる味を」と語る井上さん。誠実な食の姿勢が、瓶の中にも、お稲荷のひと口にも、そっと息づいています。
取材日 2025/07/11
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
逗子葉山常備菜研究所
住所 神奈川県逗子市新宿1丁目5−5
定休日 水曜(インスタを確認)
営業時間 平日10:00〜15:00 土日祝日8:00〜15:00
アクセス 京浜急行「逗子・葉山駅」駅より徒歩 約12分
URL https://www.instagram.com/zushihayamajoubisaikenkyujo/
WriterYASU
企業で商品の企画を中心にデザイン、建築に従事してきたものづくり好き。 フリーライター、デザイナーとして体験価値を大切に業務を手がけています。 食べ歩き・猫・三浦半島の環境の満喫が日々の目標。
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