葉山の日本茶専門店「日の出園」の看板商品「葉山ショウガの紅茶」(440円)は、地元葉山産の生姜と厳選された紅茶葉のブレンドが絶妙な一品です。持ち帰りのパッケージには、ポップなイラスト。これは店主の和田政英さんの弟さんの手によるもの。
熱々のお湯でいれた紅茶は、生姜の爽やかな刺激と茶葉の深い味わいが口の中で広がり、ほんのり甘い蜂蜜を加えると生姜の香りがより引き立ちます。
葉山の日本茶専門店「日の出園」の看板商品「葉山ショウガの紅茶」(440円)は、地元葉山産の生姜と厳選された紅茶葉のブレンドが絶妙な一品です。持ち帰りのパッケージには、ポップなイラスト。これは店主の和田政英さんの弟さんの手によるもの。
熱々のお湯でいれた紅茶は、生姜の爽やかな刺激と茶葉の深い味わいが口の中で広がり、ほんのり甘い蜂蜜を加えると生姜の香りがより引き立ちます。
「生姜と蜂蜜は相性がいいんです。蜂蜜を入れると、生姜の香りがばっと出るでしょ? なんだろう、化学反応なのかな」と和田さんは語ります。
この紅茶は、葉山で細々と受け継がれてきた生姜の栽培文化を活かした町おこしとして、地元の商工会と協力し、葉山の特産品として開発されました。
「葉山の生姜は品質がよいと言われているので、これを特産品にしようと考えました」。
和田さんは静岡の友人が作る国産紅茶と葉山産の生姜をブレンド。生姜は秋に収穫し、静岡の茶農家の協力で加工します。水洗いから乾燥、粉末化まで丁寧な手作業で仕上げられている自慢の逸品です。
「生姜は生のままだと1年持たないので粉末に加工するんですよ。静岡の友人の工場で、お茶の農閑期に加工してもらっています。農家さんも手が空いている時期にお金になるし、共存できるモデルケースになればいいなと思っています」。
和田さんの言葉の節々から溢れるのは、地元、そして産地の仲間たちやお茶への愛。優しい気持ちがあるからこそ、地域の顔となる紅茶は生まれたのですね。
日の出園は昭和47年創業。和田さんは葉山生まれ。高校卒業後は銀座ライオンでの勤務を経て、オーストラリアへワーキングホリデービザで渡航し英語を習得。ツアーガイドを経験した後、静岡のお茶専門店で修行を積んだのち、家業である日本茶専門店を継ぎました。
「家業を継ぐのには、正直葛藤もありました。でも自然とこの道に。やっぱりお茶が好きだったんでしょうね。愛です」。
産地の苦境を知る和田さんだからこそ、この紅茶には特別な思いが込められています。日本茶の生産地は厳しい状況に直面しており、仲間と共に栄えていく道を模索する彼の情熱が、この一杯に凝縮されているのです。
取材日 2025/02/27
※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
日の出園
住所 神奈川県三浦郡葉山町長柄1413-212
電話番号 046-875-5134
営業時間 11:00~17:00、甘味処11:00~18:00(L.O.17:00)
定休日 水曜日
アクセス 京急バス「才戸坂上」から徒歩4分
URL https://www.hayama-hinodeen.com/
Writerミノシマタカコ
フリーライター/Web編集。旅行や食、ホテル、ライトテック、ビジネスなど多岐にわたる分野を執筆。インタビュー多め。狛犬愛好家としても活動中。日本参道狛犬研究会会員。
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