「三浦ブルワリー」小松哲也さんが手絞りで作るフルーツビール

Release2024.10.04

Update2024.10.08

ビール

三浦

「三浦ブルワリー」小松哲也さんが 手絞りで作るフルーツビール

Release2024.10.04

Update2024.10.08

小松さんが世界で見たのは、地域に根差したビール文化

2023年11月、三浦市で初めてのブルワリー「三浦ブルワリー」が誕生しました。代表の小松哲也さんは元銀行員。転職後も外資系金融マンとして世界中を飛び回るなかで、さまざまな国のビールを飲む機会がありました。

「出張で訪れたドイツ・デュッセルドルフでは小さめなグラスでアルトビールを飲むのですが、ミュンヘンの方に行くと、大きなジョッキを持ってみんなで大騒ぎ。国や地域によって文化の違いが表れるビール文化を日本にも導入したいと考えました」。

三浦半島に初のブルワリー「三浦ブルワリー」が誕生

今の場所を見つけるまで約1年間にわたって三浦半島を探索した小松さん。最終的に、「シャッター商店街をどう活性化させるかという課題に可能性を感じました」。

結果、現在の地で開業することになりました。加えて、ビールのお供になる三浦の豊かな農産物や海の幸、観光資源の存在も小松さんにとって大きな魅力に。三浦ブルワリーが生み出しているオリジナルのクラフトビールの数々は、三浦を拠点にしたからこそ生まれたものなのです。

三浦産フルーツのおいしさが詰まった「季節のフルーツビール」

そんな三浦らしさを体感できるのが、三浦産の食材を使った季節のフルーツビール。 同じ三浦市にあるくろぜむ農園さんの「くるめメロン」を使用した、夏限定の「MIURA Melon Ale」では、より良い香りと風味を出すために、一つ一つ手絞りにこだわりました。

「『いかにメロンの香りをビールにのせることができるか』が課題でした。ミキサーやコールドプレスジューサーなども使ってみましたが、どうしても繊維が残って雑味として影響してしまうため、手で絞るという方法を選択したのです」。

一口含むとフレッシュなメロンの香りを感じ、苦味は少なめ。軽やかなのどごしはまるで大人のメロンジュースのようです。

取材時には、次に発売する予定という石井みかん園さん(三浦市)のみかんビールの開発に余念がなかった小松さん。ダンボールいっぱいのみかんの山に向かい、ピーラー片手にみかんの皮をひたすらむき続けていると話していました。

夏季限定のメロンビール「MIURA Melon Ale」は850円(なくなり次第終了)。爽やかなみかんのビール「MIURA AO Mikan Session IPA」(800円)にも期待です。

取材日 2024/09/06

届いたみかんの香りをいかすために、手作業でピーラーにて表皮のみを削り取っているそうです。

「MIURA AO Mikan Session IPA」(800円)は苦味を抑えた適度な酸味のセッションIPAに。

店内はカウンターだけでなく、テーブル席も。商店街を眺めながらの一杯もおいしそうです。

ビールに合うおつまみには、地元の食材が登場。

Writerおぜきめぐみ

フリーライター/ポルトガル-スペイン旅行をきっかけに、ライターの道に。旅・ライフスタイル・住宅・教育など多岐にわたるジャンルで執筆。人の話を聞くのが好きで、取材が得意。おしゃべりも大好き。

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