本マグロが食べたいなら「オーシャン・グロウ」へ おいしい解凍術まで丁寧に

Release2024.12.28

Update2025.03.17

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本マグロが食べたいなら「オーシャン・グロウ」へ おいしい解凍術まで丁寧に

Release2024.12.28

Update2025.03.17

数少ない本マグロを味わえるお店

「マグロ」とひと言でいってもキハダマグロやビンチョウマグロなどその種類はさまざま。

そんな中、うらりマルシェ内にある「オーシャン・グロウ」は本マグロを取扱う専門店です。三崎でも本マグロを取り扱っているお店は少ないのだとか。

マグロが捕獲される漁場は世界中に点在していますが、オーシャン・グロウで取り扱っているのはアイルランド産のもの。特別なルートでまるごと一匹ずつ仕入れています。100〜200Kgもあるものを、別の場所で一旦カットし、さらに販売用に店内でカット。タイミングが合えば、カットしている様子も伺うことができます。

トロのほか、ハチの身、ホホ肉、尾の身、カマなどあらゆる部位にわけられショーケースに並びます。一瞬、どのように食べればいいのか戸惑ってしまいそうですが……。

「スタッフはみんなマグロが好きなので実際に良く食べています。分からないことがあったら気軽に聞いてください。お話をするのも好きなので」と店長の反町文彦さん。

コツを知れば家でもおいしい本マグロが食べられる

冷凍の刺身も解凍の仕方次第でおいしさもアップ。

まずは凍った身を濃い目の塩水に入れます。そうすると塩水で表面がコーティングされるのだそう。それから薄いビニール袋に入れ、塩水にそのままつけて完全解凍します。

ここで食べてしまうところですが、このあと一度冷蔵庫へ。

「"寝かす”ことで旨みが増すんです。しっかりと芯まで溶かすことがポイント。凍った箇所が残っていると真っ黒になってしまう場合がありますのでそこだけ注意ですね」と反町さん。

実際に中トロの柵(サク)を購入し、自宅で解凍していただいてみましたが、マグロの甘みがギュッと詰まっていました。金額はその時々に応じて変動しますが、11月末時点では100g=1,050円でした。

釣具屋からおいしいマグロを伝えるエキスパートに

マグロのエキスパートたちによるお話は聞いているだけでも楽しいもの。でも実は最初の半年は釣具屋さんを営んでいました。

「ここ(うらりマルシェ)で店を始めるということで釣具屋を。釣り船もたくさんあって道具を買うお客さんも多いし、最初は採算が合うということでやっていたんですけど(笑)。なかなかうまくいきませんでしたね」。

そこから本マグロという特色を活かしたお店となり、多くの人が訪れる店舗に。

「マグロと言ってもそれぞれ味も違います。ぜひ食べて、その味を確かめてみてほしいですね」。

本マグロの魅力を存分に教えてくれるお店でした。

取材日 2024/11/29

大きい部位に関してはお店でもカットしてもらえる。

リーフレットにはおいしい解凍の仕方が。

マグロをカットしている様子が間近で見られます。

Writerふくだりょうこ

大阪府出身、神奈川県の盆地住まいのライター。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。読書とカメラ、うさぎが好き。

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