20年愛されるみさきまぐろ倶楽部のほかほか「とろまん」【三浦】

Release2025.04.16

Update2025.04.16

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20年愛されるみさきまぐろ倶楽部の ほかほか「とろまん」【三浦】

Release2025.04.16

Update2025.04.16

マグロの尾の身を使ったほかほかのとろまん(300円)

揺らぐ湯気に思わず顔がゆるみ、湯気の奥にあるホカホカの中華まんににっこり。

約20年、愛され続けているみさきまぐろ倶楽部の目玉商品「とろまん」(300円)です。

町をぶらぶらと散歩しながら食べていただけるものを、ということで開発されました。ひっきりなしにお客さんが訪れ、テイクアウトしていきます。

「具がマグロなので、豚肉とできあがり方が違うんですよね。試行錯誤の繰り返しでした」とみさきまぐろ倶楽部の営業部長・川見正さん。

「マグロの中でも特に部位にこだわっていまして、尾の身を使っているんです。マグロ漁師さんが賄いとして船の中で食べていたものなんですよ」。

尾の身はちょっと筋っぽいので、刺身にするのは不向き。でも加熱するとプルプルのゼラチン質になってお肉に近い食感になります。

頬張るとじゅわりと肉汁が感じられます。そしてその出汁がしみ込んだ生地も絶品です。

積極的にマグロ料理を開発

三崎にある13の飲食店が「マグロを使った料理で町おこしのために何かしよう!」ということで集まった協同組合。それがみさきまぐろ倶楽部です。

うらりマルシェができたときからお店を構えています。

そこで誕生したのがとろまん。それから「とろまんだけでは寂しいから」と「あんと浪漫」(300円)など、少しずつ商品が増えていきました。

最近ではハンバーグも登場。「カジキマグロで作っています。お惣菜はないんですか? と聞かれたのがきっかけで作りました」と川見さん。

とろまん作りの際にマグロをミンチにする工程があり、その製造過程で誕生。これなら設備投資もいらないから、と言います。

ハンバーグはコロナ禍のあたりから開発したものだそうですが、景気低迷の中でなかなか設備投資も難しい時代。その中でアイディアと、研究で商品開発を行ってきたことがうかがえます。

住みやすい町・三崎

以前はマグロとは関係のない、洋食のお店で働いていたという川見さん。仕事の関係で三崎に来られたそうですが、「住みやすいからこっちに住んじゃった。やっぱりのんびりしているのがいいですね」とのこと。

そんな川見さんに三崎の良いところを聞くと「やっぱり静かで落ち着いているところかな」。

取材日 2024/11/30

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

あんと浪漫(300円)。ゴマと餡、トロも少しだけ入っています。

冷凍のとろまんや、とろまん・あんとろまんがセット(それぞれ5個1,200円)になったものも。

とろまん(300円)はその場で蒸し上がったアツアツを食べられます。

Writerふくだりょうこ

大阪府出身、神奈川県の盆地住まいのライター。ゲームシナリオのほか、インタビュー、エッセイ、コラム記事などを執筆。読書とカメラ、うさぎが好き。

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