揺らぐ湯気に思わず顔がゆるみ、湯気の奥にあるホカホカの中華まんににっこり。
約20年、愛され続けているみさきまぐろ倶楽部の目玉商品「とろまん」(300円)です。
町をぶらぶらと散歩しながら食べていただけるものを、ということで開発されました。ひっきりなしにお客さんが訪れ、テイクアウトしていきます。
「具がマグロなので、豚肉とできあがり方が違うんですよね。試行錯誤の繰り返しでした」とみさきまぐろ倶楽部の営業部長・川見正さん。
「マグロの中でも特に部位にこだわっていまして、尾の身を使っているんです。マグロ漁師さんが賄いとして船の中で食べていたものなんですよ」。
尾の身はちょっと筋っぽいので、刺身にするのは不向き。でも加熱するとプルプルのゼラチン質になってお肉に近い食感になります。
頬張るとじゅわりと肉汁が感じられます。そしてその出汁がしみ込んだ生地も絶品です。