【横須賀】名物“ポテチパン”長年おいしさを追求する76歳 中井克行さんの心意気

Release2025.02.19

Update2025.03.17

【横須賀】名物“ポテチパン”長年おいしさを 追求する76歳 中井克行さんの心意気

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多い時で1日500個、遠方からもお客が訪れるポテチパン(194円)

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「うちのポテチパン、形が変わってるでしょ?ハンバーガー型にしてるんですよ。この方が具材を挟みやすいし、食べやすいんだよね」。

そう語るのは「中井パン店」2代目店主の中井克行さん(76)。中学卒業後から家業に入り60年以上という大ベテランです。その表情や言葉からは、ひとつひとつのパンに込められた想いが伝わってきます。

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横須賀市の国道沿いにある、黄色いファサードが目印の「中井パン店」。創業70年以上の歴史を持つ、昔ながらのパン店です。

対面で販売するガラスのショーケースには、毎日40種類ものパンが並びます。一番人気は、ポテトチップスを挟んだ「ポテチパン」(194円)。昭和40年頃、先代店主が考案したそのパンは斬新なアイデアとおいしさで支持を受け、地元の方だけでなく遠方からもお客さんが訪れる名物商品になりました。

平日で1日平均300個、土曜日には400~500個が売れるといいます。

青のりをたっぷり加えて風味豊かに。食べやすさも追求

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ポテチパンは、今では横須賀市内の多くのパン店で見かけるようになりました。そのきっかけは、砕けて売り物にならなくなったポテトチップスに困った菓子問屋が、近隣のパン店に相談したことに始まります。

各店でパンの種類や挟む具材などに違いがありますが、中井パン店のポテチパンは、手作業で丁寧に角切りにし水抜きしたキャベツと、ゆでて小さめにカットしたニンジン入り。マヨネーズや塩コショウで味を調えます。

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主役のポテトチップスは、カルビーのうすしお味。砕いて入れたあとに、たっぷりと青のりを加えて風味豊かに仕上げます。「以前はのりしお味の業務用サイズを使っていたんだけど、販売終了しちゃったんで。なので今はお店で青のりを合わせています」とスタッフさん。

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さらにパンにもひと工夫。ポテチパンはコッペパンが一般的ですが、中井パンでは半月形に焼き上げたバンズを採用しています。「生地の内側に薄く油を塗ってから焼くと、包丁を入れずともパンが開くんですよ」と中井さん。開いたパンに辛子マヨネーズを塗ってから、具材をふんだんに挟み込みます。

作りたてはポテトチップスのパリパリ感が楽しめて、少し時間が経つと、ポテトサラダとコールスローを組み合わせたような味わいに変化。ポテトチップスのほど良い塩気と青のりの風味が素朴なパンによく合い、もう一口と食べ進めたくなるおいしさです。

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キャベツは千切りから角切りへ。かつては別のフレーバーのポテトチップスでも試作を重ねるなど、中井パン店のポテチパンは進化を続けてきました。その原動力は「お客さんに少しでもおいしく食べてもらいたいから」。柔和な表情を見せる中井さんの内側にある、職人としての心意気に触れられた取材でした。

取材日:2025/01/18

※掲載されている商品、価格、情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。

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朝7時からの営業。平日は登校途中の学生や近隣の方たちが、土日はSNSなどで評判を知ったお客が遠方から訪れ、行列もしばしば。

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たくさん作られたポテチパン。次々に店頭のガラスケースに運ばれ、どんどん売れていきます。

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中井さんが子どもの頃からあるという木製の発酵機。下部にお湯を入れた寸胴を置き、長年の感覚をもとに温度調整している。

Writer田窪 綾

調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成、レシピ提案などを行っています。

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