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三浦海岸駅に降りたらぜひ行ってほしい!海の見えるカフェで食べるマグロカレーやサクサクふわふわの老舗アジフライ定食、そして地元食材を使った本格インドカレーまで美味しいお店を一挙ご紹介します。
Tシャツで作られた愛らしいのれんをくぐると、そこはお客さんで賑わう大衆食堂「漁火亭」。人気のお店を切り盛りしているのは、女将の佐藤典子さん(75歳)です。かつて、ここを切り盛りしていたご主人・佐藤勉さんの「お客さん第一」という遺志を引き継ぎ、定休日以外、朝から夜まで元気に働きます。
「新鮮で、安くて、おいしい。この3つを主人は大切にしてきました」と典子さん。人気メニューのひとつが、アジフライ定食。アジは金田湾でよく揚がる魚のひとつなのだとか。サイズは、その日の水揚げによって変わるため、大小さまざま。数でボリューム感を調整してくれています。
さらに、薄めに衣をまとわせて、火力が強いガスで揚げることで、短時間で中はふっくら、外はカリッとした仕上がりに。ボリュームたっぷりにみえても、重たさがないので、女性でもあっという間に平らげることができるのです。さらにたくさん食べる人のために、ご飯のおかわりは1杯無料。「新鮮で、安くて、おいしい」が詰まったあじフライ定食は1000円です。
通常は市場に流通せず捨てられてしまう規格外の野菜や鮮魚。積極的にそれらの食材を用いてフードロス削減に貢献しているのが、三浦海岸近くの「もったいない食堂」です。本来、変わらない品質でありながら、廃棄されてしまう食材を近隣農家とのリレーションによって美味しい定食として提供しています。
一番人気は約30品目の三浦食材を使った「もったいない定食」。旨味の異なる2種類の鯛がお得感も感じられて、7品目のおかずの他に味噌汁・干物や小鉢も含まれて2,530円は、お腹も心も満足度の高いランチとしておすすめです。
三浦海岸からほど近く、2024年8月に完成したばかりの複合施設「魚常荘」の2階にセルフケアをコンセプトとした「御自愛喫茶 TEA & SNACKS」がオープンしました。1階には「もったいない食堂」も同時移転し、食堂内の階段を上がると御自愛喫茶の空間があります。
御自愛喫茶では薬膳茶と合わせて「クリームあんみつ」(550円)で御自愛する午後を送ってみるのもおすすめです。乗せられたアイスクリームは、神奈川県の「薫る野牧場」から仕入れているアイスクリームミックスを使っています。甜菜糖などの天然素材によって作られ、濃厚さが特徴です。
『山地(やまち)酪農』という、牛の親子がのびのびと暮らす牧場で、仔牛が飲みきれない分だけを搾乳している牛乳を使ったアイスは、おいしさにどこか優しさが感じられる味わい。癒しの空間でぜひ味わってみてほしい一品です。
「ビーチエンド カフェ」はランチとディナーを提供するフレンチレストラン。土日は8時からモーニングも提供しています。人気メニューの一つ「三崎まぐろのカレーライス」(1,700円)をいただきました(ランチやディナーでも注文可)。上に乗っているカツは赤身の三崎まぐろ。ルーとご飯を口に含むと、カレーのスパイスとまぐろの風味が同時に押し寄せます。カツはやわらくシャキシャキとした食感です。「海に来た」と感じられる地元ならではの逸品。
オーシャンビューはお店全体の特徴ですが、潮風に直接ふれたいならウッドデッキのテラス席(22席)がオススメです。特に人気なのが海に面したカウンター席。三浦の海を全身で感じながら、ゆっくり食事を楽しんでください。
長沢に住む一級建築士の新城宏明さんが2021年4月、京急 三浦海岸駅そばにオープンした「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」内には、コワーキングスペースのほかに、海を眺めながらコーヒーを飲む至福のひとときが叶うカフェ「BAYSIDE CAFE」があります。
おすすめメニューの一つが、「サルシッチャドッグ(ハニーナッツ)」(1,100円)です。サルシッチャとはイタリアの腸詰肉のこと。加熱方法などは異なりますが、ドイツのソーセージに似た食材です。粗挽きにした豚肉をハーブ・スパイスで味付けして低温調理しています。腸詰め肉の上には蜂蜜に漬け込んだナッツがトッピングされ、サルシッチャのスパイシーさとナッツの甘味が交互にやってきます。
パンにも一工夫。「普通のホットドッグのパンだと柔らかくて」と語る新城さんが探し出してきたバケットは、かじったときの歯ごたえと中のふんわり感のコンビネーションが絶品。食事にも、小腹がすいたときのおやつ代わりにもピッタリです。
三浦海岸駅からほど近く、南インド料理を謳う小さな店があります。名前は「うみのかみさま サイサガール」。サイサガール(SAI SAGAR)とはインドの海の神さまを指します。
オーナーシェフのプジャりさんは、フォーシーズンズ ホテル ムンバイなど一流ホテルのシェフを経て、東京や神奈川・綾瀬市などでシェフを務めた後、2018年7月に同店をオープン。三浦海岸に近い場所を選んだ理由は、「海が近くて、自然に囲まれていて、魚も野菜も豊富。港町のムンバイに似ています」と話します。
一番人気は「バターチキン」(カレーランチ1,000円~)。子どもからお年寄りまで幅広い年代の方の口に合う、クリーミーでマイルドな味わいです。カレーは作り置きしておらず、注文のたびに野菜をカットするところから始まります。ワンオペなので混雑時は時間がかかることもありますが、待つ甲斐のある味です。
一流ホテルでシェフを務めた経験を活かして、本格的な南インド料理も手掛けます。三崎に本社を構える鈴木水産で仕入れた新鮮な魚のフライなどを使った不定期メニューが書かれている、ホワイトボードの「Special Menu」にも注目です。
三浦海岸で100年前から豆腐作りを続けている老舗「高梨商店」。
3代目店主の髙梨喜里(たかなしきさと)さんによると、一番のオススメは「できたて寄せ豆腐」(250円/350g)。ふわっとした優しい感触に、口の中で大豆の味と香りが広がります。大豆本来の味や、にがりのほのかな塩味に驚きました。髙梨さんおすすめの塩を少し振って食べると甘みも感じられて最高です。
どうしてこんなに素材の風味を活かしたおいしい豆腐が作れるのでしょう。
「水につけて冷やさずに直接包装しているから一番大豆の風味が残っているんだよね」と、教えてくれました。この「できたて寄せ豆腐」は、一度も水にくぐらせずにパックに詰められることから、素材の風味を失わずに味わうことができます。
モットーは「商品のその先にお客様の笑顔」。安い豆腐が大量に流通する時流に竿を立てて、これからも豆腐のおいしさを追求していくと語ってくれました。
手にずしっと重みが感じられる高梨商店のがんもどき。醤油をたらすのかなと思ったら「そのまま食べてみてください」とのこと。塩のうまみ、豆腐のうまみがじゅっと口中に溢れてきて驚きました。
「軽く炙って、そのまま食べるのがいいね。できるだけ加工しないで食べてくれってオレはお客さんに言ってるよ」と髙梨さん。たしかに、何もつけないのが一番おいしいと思えました。試しに帰宅してから煮物にしてみましたが、そこでも差が出ました。高梨商店のがんもどきはぜんぜん大きさが変わりません。いかに中身が詰まっているかがわかります。
大豆の風味を残し、ちょうどいい塩加減を加えた高梨商店のがんもどき、一度食べるとがんもどきに対する印象ががらりと変わりますよ。
2022年に横浜から三浦に移住してきた菊地未来さんは、地元農家の規格外野菜などを活用したお弁当を週に一度程度、出店販売しています。三浦のおいしい食材でごはんを作る仕事がしたい、三浦野菜のおいしさを広めたい、と自らお店を開くことに。「それぞれのお客様のご要望に寄り添った、食にまつわる活動がしたい」 そんな想いから店名が名付けられました。
お弁当(1,100円)のメニューは基本的に1種類。新鮮な野菜を使うため、弁当販売の前日に直売所などで仕入れる野菜を選びながら、メニューを考えるそうです。
現在は京急三浦海岸駅そばの、三浦観光バス駐車場などで出店販売。営業日など詳細は「お店のスケジュールを始め、お弁当の写真もアップしているインスタグラムでチェックをお願いします。お弁当の予約も受け付けています」
三浦野菜を使った色とりどりの美しいお弁当(1,100円)は、見たら予約したくなってしまうかも。
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