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海の見えるカフェから古民家&蔵をリノベーションしたカフェまで、横須賀、葉山、逗子、三浦、鎌倉エリアにはオシャレで落ち着くカフェが田草なります。そんな、三浦半島に行ったらぜひ見つけたいお気に入りカフェをご紹介します。
「カフェテーロ葉山」は葉山町一色にあるコスタリカコーヒーの専門店です。
こちらでは、スタンダードなウォッシュド製法(直輸入)と、コーヒーの種子の周りのペクチン質を残したハニー製法(自家焙煎)の両方の豆の味を楽しむことができます。
ウォッシュド製法の「ドタ・フレッシュ」(600円)は雑味がなく、飲み心地のいい新鮮なコーヒー。中煎りですが深みが感じられます。ハニー製法のレッドハニー(700円)は柔らかくフルーティーな風味の中にほのかな甘味も感じられます。ブラックが苦手だった人もここでなら美味しく飲めるという人も多いとのこと。
古民家をリノベーションしたカフェですが、畳を板敷きに改築しているので土足で入室OK。店の雰囲気は障子に囲まれた和のテイスト。ゆったりしたテーブル配置で20席を確保し、左奥の部屋には6人掛けのテーブルもあります。縁側もあり建築視点で楽しむこともできます。
コーヒー好きが高じて、追浜にある「Tsukikoya Coffee Roaster」でバリスタとして活躍していたマスターの永井裕二さん。2023年12月、横須賀に「Well Coffee Stand」をオープンさせました。
店名のWellの由来は、ウェルビーイング(Well-being)。「なるべくいい状態が続くように、という思いがあるのです」と照れくさそうに話してくれます。
店内には、永井さんが厳選した豆が日替わりで並びます。取材に訪れた日はマイルド系、バランス、華やか系、酸味系、そしてビター系の豆がズラリ。お客さんはコーヒー豆の香りを嗅ぎ、その日の気分にあわせてコーヒーをセレクトできます。
店内には、都内のコーヒー店で働くというお客さんの姿も。「このお店は貴重な豆と出会えるのでよく通っています」と常連さん。さらには、永井さんの研究家気質を反映した、成分や水の違いによるコーヒーの飲み比べができる「Tasting Menu」も用意されています。
「Well Coffee Stand」の意外な人気メニューがラーメン。あるとき「コーヒーの“成分を水にうつす作業”は、乾物を抽出して出汁をとるラーメンと似ているのでは?」と考え、ラーメン作りをスタート。いかに自分好みのラーメンを作れるか実験を重ねたそうです。
具材は一つという超シンプルな煮干しラーメンは800円。煮干しの旨味をシンプルに味わうために、ラーメンのトッピングは紫玉ねぎのみ。見た目はかなりシンプルでもスープは濃厚で、永井さんこだわりの”煮干し感”を存分に味わえる一品です。口に含むと、小麦を感じる麺と玉ねぎのシャキシャキ感。出汁の効いたスープはやみつきに!味変を楽しむ味付け替え玉も人気です。
横須賀の海を見渡せる場所に佇む「南風コーヒー」。
店内に一歩足を踏み入れると、まるで大瀧詠一のレコードジャケットの世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。大滝詠一は20世紀のJ-POPを代表するアーティストの一人で、夏をイメージするレコードジャケットが印象的。柔らかな日差しが差し込む店内には、夏の情緒あふれる空間が広がっています。
一杯一杯、丁寧に淹れられたコーヒーは、まさに高山さんの心と技が込められた一品。
豆の焙煎は横須賀市内にある「宍戸珈琲」へ依頼。看板メニューの「南風ブレンド」(580円)は、高山さんの好みに合わせて焙煎してもらっています。一つの農場で栽培された豆で提供する「シングルオリジン」(580円)も「状態の良いもの、品質の良いもの」にこだわり、複数種類を選んでいるそうです。
シングルオリジンを何種類も用意しているのは「お客様の好みに近いものをお出しします」というスタンスを大切にしているから。コーヒーに対する謙虚な姿勢と、お客様一人一人に寄り添うサービスが、南風コーヒーの魅力の一つなのです。
「CABA Coffee Beans」は、東京からの移住者である若林 亜希さんが2023年にオープンしたカフェ。蔵だった当時の面影をそのまま今に残した風情のある建物です。
オススメはスペシャリティーコーヒー(600円)。カップにたっぷりと入ったコーヒーはエチオピアのナチュラル豆を中煎りで焙煎したもの。味が強すぎず、弱すぎず、すーっと入って、フルーティな風味が口の中に広がります。
1階のカウンター席は常連客がワイワイお喋りしている和やかな雰囲気。観光で訪れた方には広々とした2階がオススメです。蔵の時代からある急な階段を上がると、目に入るのが高い天井と古風な太い梁。昔の蔵をモダンに改造した居心地のいい空間です。
三浦海岸からほど近く、2024年8月に完成したばかりの複合施設「魚常荘」の2階にセルフケアをコンセプトとした「御自愛喫茶 TEA & SNACKS」がオープンしました。1階には規格外野菜などのフードロス削減を謳う「もったいない食堂」も移転し、喫茶店には食堂内の階段を上がるスタイルです。
「喫茶」といいつつ、こちらではコーヒーはメニューにありません。様々な薬草を独自にブレンドした薬膳茶をメインとしています。オススメのメニューは八宝茶。透明の急須の中に、ジャスミン・ナツメ・クコ・白キクラゲ・龍眼が含まれている八宝茶「リラックス」をいただいてみると、素材から染み出す自然の甘みが味わえます。
そして薬膳茶と合わせて「クリームあんみつ」(550円)で御自愛する午後を送ってみるのもおすすめです。乗せられたアイスクリームは、神奈川県の「薫る野牧場」から仕入れているアイスクリームミックスを使っています。甜菜糖などの天然素材によって作られ、濃厚さが特徴です。
長沢に住む一級建築士の新城宏明さんが2021年4月、京急 三浦海岸駅そばにオープンした「BAYSIDE SHARE 三浦海岸」内には、コワーキングスペースのほかに、カフェ「BAYSIDE CAFE」があります。
店内にはソファー席のほか、炭化させた杉の一枚板にレジン(樹脂)加工を施したオリジナル長テーブルの席もあり、余裕を持たせた空間が印象的です。
「炭化させた木を樹脂加工すると、真っ黒になって模様が綺麗に出ます。こうしたモノづくりを以前からしていたので、カフェの内装も自分の手を動かして作りたいと思っていました」と新城さん。オープンデッキの板張りもDIYで行ったそうです。
「三浦海岸のそばを歩き、海を見渡せるところに一人座ってコーヒーを飲む。それだけで贅沢に感じられて、大満足です」。気持ち良いお店作りの秘訣は、自分が気持ちよい空間を大切にしているからかもしれません。
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