150年、変わらぬ味に人は何度も帰ってくる。
勝海舟も通った横須賀・浦賀の老舗「うなぎ梅本」。六代目・上野友之さんが焼き上げる鰻は、炭の香りと秘伝のタレが絡み合い、心に深く染み渡ります。
守り続けるのは、味だけではない。そこにあるのは、歴史と想いそのものでした。
150年、変わらぬ味に人は何度も帰ってくる。
勝海舟も通った横須賀・浦賀の老舗「うなぎ梅本」。六代目・上野友之さんが焼き上げる鰻は、炭の香りと秘伝のタレが絡み合い、心に深く染み渡ります。
守り続けるのは、味だけではない。そこにあるのは、歴史と想いそのものでした。
こだわりは、関東風の蒲焼き。
新鮮な活鰻を丁寧に捌き、一度白焼きにしてから蒸し上げ、秘伝のタレをつけながらじっくりと焼き上げていきます。
焼き上げには、火持ちが良く火力の強い鯱炭(しゃちたん)を使用。
1メートル以内に近づくとその熱が伝わってくるほどの強火です。熱が満遍なく通るよう、うちわで仰ぎながら鰻を動かして焼きムラなく仕上げます。
丁寧に焼き上げられた鰻は、外側は香ばしく、中はふわふわ、それでいて弾力のある歯応えも残る絶妙な食感。タレがしみ込んだご飯も箸が止まらないおいしさです。
味の決め手は大切に受け継がれてきた「継ぎ足しの秘伝タレ」。砂糖を加えていないタレは、辛口であっさりとしていながらも深いコクがあります。このタレを三度漬けするのが「梅本のこだわり」。
京急線浦賀駅から歩いて5分のところに佇む「うなぎ梅本」。
創業およそ150年の歴史を持ち、幕末の偉人、勝海舟も立ち寄ったという横須賀の名店です。
六代目店主の上野友之さんは、調理師学校を卒業後、横浜市内で会席料理やうなぎ専門店の修行を経て、3年前に実家を継ぎました。
「昔は、もっと海辺に店がありましたが、浦賀ドック建設に伴い、現在の場所へと移転しました。かつては広大な料亭で、現在の駐車場部分もその敷地と庭でした」
祖父の時代には、近隣にあった住友の工場で働く数千人規模の社員の昼食を、地元飲食店と共に持ち回りで提供していた時期もあり、その名残から今も調理場が広いのだとか。
うなぎ梅本は浦賀の歴史や産業と共に歩み、多くの人々に愛されてきました。
週末や繁忙期には、奥様の美香さんも加わり、お店は一層活気が溢れます。
店内には、小さなお子さんからご年配まで、美味しさに笑顔を見せる光景が広がります。
浦賀地域のイベントにも積極的に参加し、地域との絆を深めています。
六代目・友之さんが受け継ぐのは、150年続く秘伝の味だけでなく、お客様の心身を満たし、この浦賀の町全体を笑顔で包み込むという、温かな想い。
うな重(雪 3,900円、月 4,800円、花 5,600円)のほか、うなぎ2本分を使用した特 (7,300円)も人気。少しだけ召し上がりたい方には、うな丼(2,200円)やうな玉丼(2,500円)もご用意しています。
うなぎ梅本の食事券は横須賀市ふるさと納税返礼品です。
土用の丑の日はもちろん、心と体を満たす特別な場所として、「うなぎ梅本」へお立ち寄りください。
取材日 2025/6/23
※掲載されている商品・情報は取材時点のものであり、変更される場合がありますのでご了承ください。
Information
うなぎ梅本
住所 神奈川県横須賀市浦賀5丁目5-17
電話番号 046-841-0132
営業時間 11:30~14:00、 16:00~20:00
定休日 月曜
アクセス 京急線浦賀駅から徒歩5分
Writerうみのとなり
ライター歴5年 「横須賀っていいな」「行きたいな、住みたいな」と思ってもらえる情報を発信しています。 地元の美しい自然・歴史・地域のあたたかさと魅力を伝えたい!Yahoo!ニュースライター 500件以上取材実績あり。地域クリエイター月間MVA2024年11月、7月、2023年7月連続受賞。
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